マサダ製油圧シザースジャッキ オーバーホール
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
<この整備手帳記載の情報により発生したあらゆる損害について、当方は一切責任を負いません>
4年間使ったマサダ製油圧シザースジャッキ(DPJ-850DX)をオーバーホールしました。
[用意した材料]
・オイルタンクのゴム栓:駄目になったら適当な栓を突っ込むしかない・・・
・ポンプ:
Oリング(P8)
バックアップリング(P8)
※カヤバ製はPTFEだったが、マサダ製は角リング
・シリンダ:
Oリング(P30)
バックアップリング(P30、エンドレス(T3))
※カヤバ製はバイアスカット(T2)説あり
・リリースバルブ:
Oリング(P5)
※カヤバ製はP6
・ジャッキオイル:ISO VG10
今回は手配の都合でバックアップリングは既設流用、Oリング3種は普通のFKM-70(純正はNBR)を準備しました。
迷ったときは難しく考えず、NOKの運動用を買っておけば大丈夫でしょう。
ジャッキオイルは適当な油圧作動油で粘度が近ければ、大差ないでしょう。ホームセンターでジャッキオイルを買う場合は、自動車用品コーナーより工具コーナーがお勧めです(両方ある場合、前者の方が高い)。
2
準備した工具は、マイナスドライバー(Eリング用)、内装クリップ外し(オイルタンクのゴム栓用)、ラジペン、精密ドライバーやピックアップツール等です。廃油は数十mlなので地域の油処理規則に従いましょう(紙に吸わせて燃えないゴミで出せる量か?)。
まずは廃油受けの準備をしてから、オイルタンクのゴム栓を抜きます。油が漏れないよう、結構きつくはまっています。引きちぎると面倒な事になるので慎重に。
3
ポンプ付近のスナップピンを外します。飛ばすと探し回る羽目になります。
ポンプ回りのリンクは、カヤバ製ではCリングで止まっており容易に分解できます。マサダ製はスピードナットで止まっているため外しませんでした(写真のスナップピンを外すだけでポンプ回りは そっくり外れます)。
4
シリンダ付近のEリング2個を外します。飛ばすと悲しくなります。
ポンプユニットを先に外しておくと、Eリングを外す作業が少し楽になるかも知れません。
5
ポンプ、シリンダの軸周りを抜きます。綺麗に真上へ持ち上げないと、軸が かじる 恐れがあります。
最初はコンタミを嫌って栓・軸の開口部を覆っていましたが、そこまで神経質になる機械でもないと思い止めました(面倒になったとも言う)。
6
リンク周りが居なくなると、小さいものです。油や砂塵を落として一息つきます。
7
リリースバルブ周りも清掃。目立つ傷などは無いようです。Oリングを交換し、グリースを塗って戻します。
グリースはゴム類を傷めない(らしい)フッ素系を使用してみましたが、どうでしょう。
8
外したOリング類です。他に比べて、ポンプのバックアップリングが痛んでいます。交換する場合はカヤバ製に倣ってPTFE製のバックアップリングを使いたいところ。
今回はバックアップリング=PTFE製=再利用、という頭で居たのでこの損傷は予想外でした。このまま戻すのは問題外、さりとてバックアップリングを待っていられないので、とりあえずOリングを計2個入れて誤魔化しました。はみ出しは・・・・経過観察しながら使います。
後は元通り組み上げ、ジャッキオイルを補充します。オイルが満タンになったらバルブを閉めて半分くらいまで上げ→ひっくり返してリリースバルブを緩めてジャッキを下げ、最後にリリースバルブを締めます。
オイルタンクのゴム栓を外すとエアが抜けるので給油し、上記のエア抜きを数回繰り返します。最初の1回はそれなりにエアが抜けたように感じましたが、以後はおまじない程度でした。先人の教え通り、追加の給油は最初と最後だけで良さそうです。
暫く放置してから、問題なく車が上がる事を確認して作業終了です。今回はオーバーホールしましたが、上限まで上がらなくなっただけならオイル継ぎ足しで様子を見るという手もあります(それで漏れている様ならOHを考える)。
[PR]Yahoo!ショッピング
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク