
こんばんわ!
相変わらずの
「三川内バカ」
である私ですが、
私の偏った眼力もあるとはいえ、
私が出会った限りの現代の作家において、
この方の右にでるものは無い!
と評するのがこの
白龍。5爪の龍であることからも作者の意気込みと自信が伝わってくるし、
これほどまで細部にこだわった”焼き物”を私は見たことがなかった。
この白龍との出会いは1年前「三川内陶器市」を訪問したさい、三川内美術館で目にしたのが最初。
作者は
「平戸悦山」嘉久房窯とある。
陶器市会場には出店しておらず、窯元訪問も考えたが、余りの作品の凄さに足がすくみ窯元の場所を確認しただけで立ち寄ることもできなかった。
(そういえば三河内駅前の玉泉窯も以前は入る勇気なかったっけ)
それから何度か三川内に足を運ぶうちに、嘉久房窯を訪問したいという気持ちは膨らむばかり。
今年5月の「はまぜん祭り」で工房に足を踏み入れた時、あの
白龍が代表作であることは間違いないにしろ、更に考えられない作品と出会ってしまった。
この
虫籠
竹ひごの部分は”手のべ”で出来ている。焼き物つくりをする方なら想像もつくだろうが、このような細工を施した作品が果たしてマトモな形で焼き上がってくるものか?疑問をもつひともいるだろう。しかし一体成形で作られ、天井の透かしに至るまで手抜きのない見事と言うより神業としか思えない作品が現に目の前にある。
「これまでどんな高価な壷や皿」でも
器は使ってナンボ!
という私の考えを根底から覆す作品と出会ってしまった。
そのこだわりぶりは籠の中の茄子やコオロギも同様だ。
かつてヨーロッパで
「ミルクよりも白く、最もプリリアント(光り輝く)焼き物」
と絶賛された平戸(三川内焼)。
古伊万里の代名詞で広く知られている器の中に多くの平戸焼(三川内焼)が含まれている事を知る人は少ない。
そんな三川内焼の中でも卓越した技量を今日も有する彼の作品が今年イタリアで展覧会を催した。
作品を目の当たりにした人々は口々に
「マエストロ」と最高の賞賛を浴びせ歓迎したという。
(詳しい内容は
ストゥディオLinのHPへJUMP)
これらの写真は、5月に窯元を訪問したさい、奥様の許可を得て撮影したものだが、素人の私によるものであり実際の作品の迫力は伝わりにくいと思う。
そんな折、平戸悦山さんの代表作をまとめた
写真集が
こちら←クリック
ストゥディオLinさんから刊行された。
HPを見た上で興味のある人は是非手にとってご覧頂きたい。
また、先日の「三川内陶器市」の折
嘉久房窯を訪問した時の様子を簡単に
フォトギャラUPしてます。 ←クリック
Posted at 2010/10/13 04:40:28 | |
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三川内焼愛好会 | 日記