「伊奈かっぺい」ブランド

トヨタ自動車より
「クラウンハイブリッド」

　毎週月曜日の夜、夏版は１９時より、冬版は２０時より、一時間半ラジオ「伊奈かっぺい・旅の空うわの空」を聞いている。最近、放送回数六百回を越えた長寿番組である。前半の一時間は前の火曜から当日までのお仕事の内容・感想などを語る。定時のニュースがあり、たいがい女子アナがそのまま残り、ＦＡＸを二人で取り上げる。番組のスポンサーに、トヨタ店、八戸の企業数社、弘前の企業がある。そのため最近は年一回八戸で公開生放送があり、スポンサーがお客のためにお土産を持って、あいさつがてら登場する。今年は七月の末にあった。あのトヨタ店も直営スタンドの社員が登場し、ガソリン券をプレゼントした。

　さて、前の六月である。あの事件である。犯人がこちらの人である、取り上げたのである。「殺人は悪いことである。しかし、そのようになった過程はわからないわけでない。・・・」。自分の若い時のことも交ぜ、ある意味「トヨタ」批判と捉えかねない内容を語ったのである。その前に、かっぺいさんは、犯人擁護と捉えかねないがと自分でも言っていたが。あのような働き方・境遇のことについて熱く語ったのである。
　かっぺいさんは昨年四月にこの放送局を定年退職した。番組デレクターの仕事が多かった。ある程度、突っ込んだ内容はスポンサーに確認する立場にいた人である。まぁ、あれだけの大事件である、取り上げなければならない。普通は一時的に番組からスポンサーを降りるはずである。しかし、普段のように、一本目が番組開始直後に流れた。その後、この語りで一時間、ニュースの後に二本ＣＭがいつものように流れたのである。わけの分かる人は、驚いたにちがいない。
　詳しいことはわからない。でも事実はそうなった。かっぺいさんの人柄か、トヨタ店がかっぺいさんと続けたかったため敢えてなのかはわからない。番組のスポンサー歴も長い。
　そういう意味で流れる「・・越えていくブランド、ピィーン」、そして、番組最後にかっぺいさんが直接・生で「この番組は、クラウン　エスティマ　プリウスの○○トヨタ、・・・」は、ありがたいことかもしれない。