
【写真説明】
今月から青森、岩手両県で始まったアワビ漁。一大消費地である中国の景気減速により、浜値が例年になく低迷している=6日、洋野町の宿戸漁港
アワビ浜値低迷(2008/11/17)
今月から青森、岩手両県で漁が始まったアワビの浜値が低迷している。北京五輪閉幕の反動や世界同時株安などによる中国の景気減速で、中国料理の高級食材として珍重される「乾鮑」(かんぽう)の需要が減少したことが主な原因。各漁協の事前入札では、高値が続いていた二―三年ほど前に比べ価格が半値近くまで下落した。中でも、アワビを貴重な収入源とする洋野、階上両町の漁業関係者は一様に険しい表情を浮かべている。
洋野町の種市南漁協によると、種市地区で先月末に行った十一月分の事前入札では、十キロ当たりの入札価格が約四万八千円。前年同期の約七万八千円に比べ、約四割減となった。二〇〇六年十二月分の約十一万三千円との比較では、半値以下まで落ち込んでいる。岩手県漁連は、浜値下落の要因について▽乾鮑の最大の消費国である中国の景気減速▽円高による輸出鈍化―を挙げる。さらに、数年前から低価格の韓国産アワビが国内に広く流通。刺し身などに使われる「鮮鮑」(せんぽう)を扱う国内業者が乾鮑生産に取り組み始めたため、供給過剰になっているという。
平均で一キロ当たり十万円以上の値が付いていた、香港での乾鮑の取引価格は現在、半値程度にまで落ちた。洋野町では、今年初めに製造した乾鮑の在庫を抱えたまま、今回の入札に参加しない加工業者もあった。
このほか、国内向けの鮮鮑需要が首都圏の景気後退で減少したことも、浜値の低迷に拍車を掛けている。
種市南漁協宿戸実行部会の吹切信夫部会長は「稚貝を購入し、つくり育てる漁業を展開しているが、このままでは採算が取れない。安値が続いた場合、事業の継続が難しくなる」と肩を落とす。
階上漁協でも、先月末の事前入札の価格は一キロ当たり四千―五千円台と、平年を約四割下回った。中田一二三組合長は「今までこんな単価は見たことも聞いたこともない。需要が伸びる歳末に少しでも価格が上がらないだろうか」と、祈るように話していた。
種市高チームが連覇(2008/11/17)
高校生ものづくりコンテスト岩手県大会「測量部門」
東北大会での活躍誓う
洋野町の県立種市高校海洋開発科の佐藤正泰君(二年)ら三人のチームが、「高校生ものづくりコンテスト2008岩手県大会」測量部門で二連覇を達成した。来年の秋の東北大会出場も決まり、練習を共にした四人の生徒は一層の活躍を誓っている。
岩手県高校教育研究会工業部会が、生徒の技術・技能の向上などを目的として毎年開いている。大会は、八日に北上市の県立黒沢尻工業高校を会場に行われ、県内の六校のが争った。
出場したのは、佐藤君のほかに船渡有列君(二年)、今健人君(同)。補欠の川崎仁嗣(同)も同行した。四人は同科の選抜チームで、大会の約一カ月前から朝と放課後に集合し、自主練習を重ねてきた。
大会当日は、生徒が角度と距離を測るトータルステーションなどの機材を使用。競技コートに示された五測点を結んだ五角形の内角や、点と点の距離などを計測し、精度を競った。
佐藤君は「部活の時間を削って練習した結果が形に顕れてうれしい」、船渡君は「昨年は先輩が優勝したので勝ちたかった。東北大会では上位三校を目指したい」と、意欲を燃やしていた。
デーリー東北より
洋野町の種市地区(旧種市町)は南部もぐり発祥地で、ウニ・アワビを育てる漁業をしている。遠洋漁業が振るわなくなって最近は力が入る。
アワビ高いよね、と言っても原価設定は大変だ。地元でも高級素材です。結婚式ぐらいしか食べられません。
種市高校の海洋開発科は潜水士として土木と潜水の両方を学ぶ所だ。学校が種市駅より一つ八戸より「平内」駅がもより。更に八戸よりの場所にある。八戸からの通学もしやすい位置にある。久慈市より八戸の方が日常的な結びつきが強く、平成の合併でも、旧種市町と旧大野村が組んだところだ。逆に多くの生徒が八戸の高校に通っている。ほとんど市内である。
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2008/11/18 19:56:23