
「第二世代バイオ燃料(BHD)バス」
写真.
BHDを採用した都営バスの日野ハイブリッドバスが都庁前をデモ走行
普及啓発のため専用ラッピングを施した
東京都と新日本石油、トヨタ自動車、日野自動車は、水素化処理技術によるバイオディーゼル燃料の実用化に向けた研究を続けてきたが、10月10日(2007)から、東京都交通局の路線バスに採用し、でも走行を開始した。このバイオディーゼル燃料は第二世代バイオ燃料(BHD)と呼ばれ、植物油にメタノールを加え脂肪酸メチルエステルを生成する第一世代バイオ燃料(FAME)に対して、バイオ原料油を水素化処理し、従来の軽油と同一の成分としたものである。植物性油脂のほか動物性油脂を利用できること、酸化安定性などが良好なため高濃度での使用ができることが特徴で、新日本石油とトヨタ自動車が共同開発した、世界的にも最先端の水素化精製技術を応用している。
今回のデモ走行は、これらの優れた燃料技術と車両技術との組み合わせによってクリーンなバスを実現するもので、日野自動車製の最新型ノンステップハイブリッドバス(BJG-HU8JLFP)2台を使用し、ディーゼルエンジンの燃料としてBHDを10%を配合した軽油を採用している。ハイブリッドバス自体が従来のディーゼルバスに比べて燃料の消費を約15%抑制できるため、BHDとの組み合わせにより、CO2を従来に比べて約25%削減することができる。2台は渋谷自動車営業所に配置され、渋谷駅-新橋駅間「都01」系統で2008年3月末まで運行される。
(BHDは新日本石油が商標登録出願中)
鉄道ジャーナル2008年1月号バスコーナーより
「北海道洞爺湖サミットへの水素化バイオ軽油(BHD)供給について」
2008年7月3日記者各位
当社(社長:西尾 進路)は、7月7日から9日まで開催される「北海道洞爺湖サミット」にトヨタ自動車株式会社(社長:渡辺 捷昭)と共同で開発した水素化バイオ軽油(BHD)を、各国政府関係者および報道関係者の移動手段として使用される一部車両に供給することとなりましたので、お知らせいたします。
BHD(Bio Hydrofined Diesel)は、エネルギー資源の多様化、CO2削減の観点から注目されているバイオマス燃料であり、植物油脂等を原料とし石油精製の水素化処理技術の応用により製造します。従来のバイオディーゼル(FAME)に比べ酸化安定性等に優れた高品位なディーゼル燃料であり、通常の軽油と同等に取り扱うことができます。
2007年10月10日から2008年3月31日の間、東京都、新日本石油、トヨタ自動車、日野自動車が共同で実施している「第二世代バイオ燃料実用化共同プロジェクト」において、最新型ハイブリッドバスにBHDを使用したデモ走行を行っており、日本の優れた燃料技術と車両技術の組み合わせによるCO2削減対策が注目されました。
今回、7月5日(土)から7月9日(水)の間、BHD10%配合軽油約1000Lを、洞爺湖温泉とサミット会場間を運行するシャトルバス等に供給します。
当社は、環境問題が主要テーマとして取り上げられる北海道洞爺湖サミットにおいて、「水素化バイオ軽油」の供給を始め、「家庭用燃料電池システム(エネファーム※)」の展示・デモンストレーション、当社系列SSでの石油連盟による「バイオガソリン」供給などにより、わが国の先進的な環境対応技術を訴求してまいります。
※家庭用燃料電池の統一商品名称です。「エネファーム」および「ENE・FARM」は、出願商標です。
新日本石油より
最近の状況は全然わかりません。次の一手の準備期間か、業績不振による滞りか。せっかくの技術がもったいない。BHD生産に技術的に問題がないのら、車とBHDをセットのように売ったら。
大衆車に導入してこそ、CO2削減されるはずだ。エクストレルとパジェロが投入された。トヨタの販売店で新日本石油のスタンドも経営している所がある。レクサスISdを販売し、燃料にBHD入りを供給するのも出来るのでないか。
試験段階なら「この車、東京に行きません」で公用車・社用車に導入しても環境省にニラマれないだろう。ディーゼル車待たれる。
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2008/11/23 17:00:13