
根城小笹子分校跡地のサクラ 今年も見事(2009/04/27)
【写真説明】
見事な花を咲かせた笹子分校跡地の桜。学校がなくなった今も多くの人に愛されている=24日
八戸ニュータウン内の小さな公園で、今年も5本の桜の木が見事な花をつけた。八戸市南白山台地区にある通称「さくら公園」。親子連れが散歩を楽しみ、写真愛好家がシャッターを切るこの場所にかつて、市立根城小学校笹子分校があった。閉校して28年たった今も変わらず咲き誇り、歴史を今に伝えている。
笹子分校の歴史は、ちょうど百年前の一九〇九(明治四十二)年、笹子地区の有志宅に設置された「笹子教育所」から始まる。
地区住民によると、児童数増加に伴い、分校が現在のさくら公園に移転したのが五〇年代前半。その際、住民は資金を出し合って原野だった土地を買い取り、開墾した。
熱意が実り、新校舎が完成。記念に植えられたのが、現在残る桜の木だ。
「小さいころよく登って遊んだ」と懐かしむのは、卒業生のAさん(50)。子供たちはこの木の下で笑い、泣き、社会へと巣立っていった。
そんな分校も児童が減少し、八一年三月に閉校。最後の卒業生四人を送り出し、図南小学校に統合された。
校舎が取り壊され、周辺ではニュータウンの開発が進んだ。跡地は公園予定地として市の所有となったが、木が残った経緯は把握していないという。
だが「村の皆の希望で残った」と語る住民もおり、地域のシンボルだったことは間違いない。同地区のBさん(67)は「桜を見ると昔を思い出す」。住民にとってこの木は、地域の歴史を証明する記念碑だ。
公園は、古くから人々が生活を営んできた笹子地区とニュータウンの境界にあり、両方の住民の手で大切に手入れされている。
南白山台町内会のC会長は「新しい街に残る古いものをいつまでも大切にしたい」と、木に刻まれた歴史に思いをはせた。
デーリー東北より
私が小学校の時、市内に2分校あった。根城小笹子分校を最後に分校は無くなった。統合先の図南小学校と白山ニュータウンが学区ちがったままだ。そのくらい、当時は山林でニュータウン開発が本当に出来るのか、と思ったほど。そう意味で分校記念樹のこの桜も味わい深い。
更に分校跡地の隣と言ってもいい、「白山浄水場」。地理的位置もまた味わい深い。桜を中心に公園整備されるだろうね。
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2009/04/29 17:53:13