八甲田観光バス転落事故

地図・十和田市より八甲田マップ

08年の八甲田観光バス転落事故
「チェーン末装着原因」
国交省が背景分析(2009/6/4)

　国土交通省はトラックやバス、タクシーなど事業用自動車が昨年起こした事故のうち、死傷者が出るなど「社会的影響が大きい重大事故」を11件選び出した。この中には昨年１月、青森市の八甲田山中で起こった観光バス転落事故が含まれている。原因や運転手の労働環境など事故に至った背景を詳細に分析、初の調査報告書を３日公表した。
　各運輸局が事業者ヘの監査や運転手らからの事情聴取で得たデータを基に、学識経験者や業界関係者でつくる「要因分析検討会」が再発防止策などを提言しており、航空や鉄道の事故調査報告書とほぼ同様の形式。報告書は国交省のホームページに掲載、運輸事業の各業界団体に配布した。国交省は
「今後も定期的に調査と報告を続け、重大自動車事故の再発防止に役立ててもらいたい」としている。
　青森市のバス事故は八甲田山系にある青森市前岳の国道１０３号で昨年１月、大型観光バスが下リカープを曲がりきれずがけ下に転落し、乗客１人が死亡、ほかに２２人がけがをした。国交省の報告書は「圧雪で凍結した雪道をタイヤチェーンを装着せずに運行したのが原因」と指摘した。
　運転手は初めて走る不慣れな道だった。報告書は
「営業所の担当者が気象情報への注意やチェーン装着を指示していなかった」と運行管理の不備も挙げた。

　　　デーリー東北より

　「営業所の担当者が気象情報への注意やチェーン装着を指示していなかった」と運行管理の不備を挙げたことから、運行管理者の責任を問っている。運転履歴なども考慮し、例え雪道を慣れたドライバーでも初めて走る不慣れな道だったら、チェーン装着などを指示しなければならない、のだろう。
　ダブルタイヤの四駆？の方がＳＵＶより雪に強い、と思っても・・。