
トヨタ エティオス 発表…輸出も計画
2010年12月1日(水) 17時49分
写真・トヨタ インド向けの新型車 エティオス 発表
トヨタ自動車は1日、インド向け新開発小型車『エティオス』を発表し、受注を開始したと発表した。インドの中間所得層に向けて販売する。
新型車はトヨタが「EFC」という社内呼称で開発を進めてきたもので、約5年をかけて開発し、ワンランク上のステータス感のあるデザイン、広い室内と豊富な収納スペース、荒れた路面でも柔らかい乗り心地など、高い商品性を表現した。
セダンの発売に続き2011年4月にハッチバック「エティオスリーバ」も発売する。エンジンは今回発売するセダンが1.5リットルガソリンエンジン、ハッチバックが1.2リットルガソリンエンジンを搭載する。セダンの価格は49万6000~68万6500ルピー(約92万8000~128万4000円)。
新設した第2工場でセダンとハッチバック合計で年間7万台を生産し、インド国内向けに販売する。12年秋にはエンジン、13年初めにはトランスミッションを生産し高い現地調達率を達成する。エティオスは輸出も計画している。
レスポンス編集部より
【トヨタ エティオス 発表】「高くて買えない」が出発点
2010年12月16日(木) 08時30分
トヨタ自動車は15日、東京本社で今月からインドで生産開始する低価格小型セダン『エティオス』の開発担当者による車両説明会を開いた。
この席で、「トヨタ第2開発センター」の則武義典チーフエンジニアは、現地の自動車ユーザーの声を徹底調査した際「トヨタ車の品質は良いが、高くて買えない」という指摘が多くあったと紹介した。
また、現状では車両の保有はステータスシンボルであり、車種としては「いつかはセダンと、セダンタイプを望む」ユーザーが多いという。このため「良品廉価」を開発方針とし、「品質、商品力、価格のベストマッチを目指した」(則武氏)と、強調した。
また、インドでは使用環境の厳しさから、クルマは壊れるものという感覚が一般的なため、則武氏は「壊れにくいクルマづくりに挑戦した。インドでの常識を覆したい」と語った。
《池原照雄》レスポンス
エティオス、インド人になったつもりで開発
2010年12月17日(金) 10時15分
トヨタ自動車は今月からインドで低価格小型車セダン『エティオス』の生産を開始するが、その開発にはさまざまな苦労があったそうだ。
設計部門の中に4人からなる「BRICsチーム」をつくり、インドに長期間滞在。プロトタイプの車3台を使って、延べ20万kmにわたるテストを行った。その際、課せられた使命は「インド人になりきれ」。食事をはじめ、運転、生活などあらゆる面でインド人と同じように行った。
「その結果、現地の常識や価値観がわれわれが考えていたことと大きく違うことがわかった」とは開発担当者の則武義典チーフエンジニア。それをもとにインド人のスタッフと一緒になって詰め、『エティオス』という車に仕上げた。
その過程で、たくさんのこだわりが生まれたという。その数は実に101個。例えば、アンダーボディでは、細かい石がはねてきても大丈夫なように鉄板で補強、また地面からの距離も170mmにして日本車の平均130mmよりも40mm離した。
そのほか、車内には1リットルのボトルホルダーを7か所設置し、13リットルの冷却機能付きグローブボックスまで搭載した。そして、リモートキーは突然の激しい雨で濡れてもいいように防水にし、コネクター類も金メッキを多用した。
「インド以外でも利用できるところはたくさんある」と則武氏。インドで生まれたこだわりが今後、他の新興国でも生かされることは間違いない。
(レスポンス 山田清志)
トヨタ プレリリース より
2010/12/27
トヨタ自動車、インドでEtiosのラインオフ式を実施
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)のインドにおけるトヨタ車の製造・販売子会社であるトヨタ・キルロスカ・モーター(Toyota Kirloskar Motor Pvt. Ltd. 以下、TKM)は、本日、第2工場において、新開発小型車「Etios」*1のラインオフ式典を実施した。来年、4月ハッチバック「Etios Liva」*2の生産も予定しており、エティオスシリーズとして、年間7万台を生産する計画。
式典で挨拶に立ったトヨタの新美篤志副社長は「良品廉価のクルマを提供することで、インドのお客様の期待を満たすことが我々の責務である」と語った。
Etiosは、既に12月1日より、インド全国の販売店で予約を開始しており、同日、インドでEtios発表会に出席した豊田章男社長は「インドにおいても、“トヨタならでは”の高品質のクルマをより多くのお客様にお届けしたいとの思いでEtiosを開発した」と述べた。
Etiosの開発にあたり、インド市場に根ざしたクルマづくりを行うべく、部品の現地化を徹底した結果、現在約70%の現地調達率を2013年以降90%近くまで引き上げる予定。今回の生産開始を機に、TKMは新規に約2千人を雇用した。
なお、エティオスは、今後輸出も計画している。
トヨタは、「クルマづくりを通じて地域社会に貢献する」という創業以来の理念のもと、現地生産拡大と「地域に適した商品」を「良品廉価」で提供することで、自動車産業の発展に貢献していくことを目指している。
*1 Etios(エティオス): ギリシャ語で「精神、理念」を意味するEthos(エトス)の造語
*2 Etios Liva(エティオス・リーバ): 「Live your life」というコンセプトに由来した造語
<ご参考:TKMの概要>
社名 トヨタ・キルロスカ・モーター株式会社 (Toyota Kirloskar Motor Ltd.)
所在地 カルナタカ州バンガロール市の郊外 ビダディ
会社設立 1997年10月(生産開始は1999年12月)
代表社長 社長 中川 宏(トヨタより出向)
株主構成 TMC: 89%、キルロスカ・グループ: 11%
敷地面積 170万m2
年間生産能力 第1工場:約8万台/第2工場:約7万台 計:約15万台
生産車種 第1工場:カローラ、イノーバ、フォーチュナー
第2工場:エティオス
09年生産実績 5.1万台(第1工場生産分)
TKM従業員数 約4,650名(2010年12月現在)
以上
初代「ヴィッツ」と「プラッツ」のような関係に見える作り。
"ヴィッツを基本にトランクを追加したもの"、そのものか。
セダンが1.5リットルガソリンエンジン、
ハッチバックが1.2リットルガソリンエンジン
「ターセル/コルサ」の後継車に見えなくもない。ディーゼル車がないから、
「プラッツ」の後継車にする意気込みなのでしょうね。
「ベルタ」はどうなるのかな。
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Posted at
2011/01/04 08:15:37