
[写真] Aurion(オーリオン)
http://www.toyota.com.au/aurion
トヨタ ニュース
2014年02月10日
FUN TO DRIVE,AGAIN.
トヨタ、豪州での生産中止を決定
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)および豪州の生産・販売事業体であるToyota Motor Corporation Australia Ltd.(以下、TMCA)は、2017年末までに、TMCAでの車両・エンジンの生産を中止することを決定した。
今回の決定を受け、トヨタの豊田章男社長は、「これまで、豪州で生産を続けるべく、TMCAの社員はじめ、全力を尽くしてきた。しかし、厳しい市場環境や豪ドル高のほか、今後、豪州自動車産業全体において生産規模の縮小が見込まれることなどを踏まえ、今回、厳しい決断をせざるを得なかった」と語った。
また、豪州の開発拠点であるToyota Technical Center Asia Pacific Australia Pty. Ltd.(以下、TTCAP-AU)についても、現地生産事業と関わることから、事業規模を縮小する方向で検討していく。
今後の具体的な対応については、従業員、仕入先、政府、地域社会などと対話し、検討していく。なお、TMCAおよびTTCAP-AUの従業員のうち、今回の決定により影響を受ける見込みである従業員については、今後、再就職支援など、最大限のサポートを検討、実施していく。
豊田社長は「これまで50年間にもわたり、多くの豪州の方々にトヨタを育て、支えていただいた。今後TMCAは販売会社になるが、豪州のお客様に『もっといいクルマ』をご提供し続けたいという思いは、この50年の間、そして次の50年も、何ら変わることはない。少しでも豪州の皆様に貢献できるよう、決意を新たに、全力を尽くしていきたい」とコメントした。
<TMCAおよびTTCAP-AUの概要>
TMCA
本 拠 地 ビクトリア州メルボルン市
事業内容 車両製造、販売
生産品目 カムリ、カムリハイブリッド、オーリオン
社 長 安田 政秀(やすだ まさひで)
設 立 1959年3月
従業員数 約3,900人(2014年1月時点)
製造拠点 アルトナ工場
株主構成 トヨタ自動車(株) 100.0%
TTCAP-AU
本 拠 地 ビクトリア州メルボルン市
事業内容 設計、評価
社 長 Max Gillard (マックス ギラード)
設 立 2003年6月
従業員数 約150 人(2014年1月時点)
株主構成 トヨタ自動車(株) 100.0%
以上
2013年12月12日(木) 08時15分
トヨタ、GMホールデンのオーストラリア生産撤退にコメント…「かつてない圧力」
12月10日、オーストラリアでの現地生産撤退を決めたGM傘下のホールデン。これを受けて12月11日、トヨタ自動車が声明を発表している。
現在、オーストラリアで現地生産を行う自動車メーカーは、GMホールデンとトヨタの2社のみ。それだけに、GMホールデンの現地工場の閉鎖決定が、オーストラリアの自動車産業に与える影響は大きい。
12月11日、トヨタオーストラリアは声明を発表。「GMホールデンの決定を知り、悲しんでいる」とコメント。そして、「GMホールデンの現地生産撤退は、トヨタの現地生産能力や現地サプライヤーネットワークにとって、かつてない圧力を与えるだろう」と述べた。
さらに、トヨタオーストラリアは、「サプライヤーや政府との間で、オーストラリアでの現地生産を続けることが可能かどうかを含め、次のステップを協議していく」と語っている。
《レスポンス・森脇稔》
2014年01月28日(火) 16時50分
【中田徹の沸騰アジア】揺れる豪州自動車産業、GMなどが生産撤退へ
昨年末、クリスマスムードに包まれた真夏のオーストラリアに行った。太陽光溢れるビーチで遊び、夜毎のBBQパーティーを満喫した。早めの冬休みを取って友人が住むビーチリゾートの街を訪れたのだけれど、現地のテレビ・ラジオ・新聞などから漏れ聞こえてくるオーストラリア自動車産業の行方がやはり気になってしまった。
◆GMが豪州生産撤退へ
2013年12月11日、ゼネラルモーターズ(GM)がオーストラリアでの車両・エンジンの製造を2017年末までに終了すると発表。製造コストが高いことに加えて内需市場が100万台強と小さいため採算が合わない状況が続いてきた、と言われる。豪ドル高の進行も少なからず影響している。GMの現地子会社ホールデンはサウスオーストラリア州、ヴィクトリア州に工場を持つが、2,900人の雇用に影響する見通しである。
GMの豪州生産撤退が明らかになる6日前の12月5日。GMは欧州での『シボレー』ブランドの販売を2015年末で終了すると発表している。不振のシボレーから撤退し、『オペル』に経営資源を集中させる考えだ。
欧州で販売されているシボレーの多くは韓国製だが、これによってGMの韓国子会社は欧州向け輸出を減らすことになる。
シボレーの欧州撤退が発表されたのと同じ日、韓国とオーストラリアの間で自由貿易協定(FTA)交渉が妥結に至ったことが明らかとなった。2015年1月の発効と同時にオーストラリアは韓国製自動車の輸入関税5%を撤廃する予定だ。韓国GMは今後、関税撤廃の恩恵が受けられる豪州向け輸出を増やすことで欧州向け輸出の減少をカバーすると考えられ、欧州・アジア・豪州の製販体制が再編される。
◆自動車産業の存亡は政治次第
以前は、トヨタ、三菱自、GM、フォードの4社がオーストラリアで車両生産を行っていた。しかし、2008年に三菱自が現地生産を終了。フォードは、2016年10月に現地工場を閉鎖する、と2013年5月に発表したばかりだ。GMの生産撤退を受けて、残るトヨタの動向に注目が集まる。オーストラリア国内の自動車減産により部品メーカーの経営存続が危ぶまれるが、このこともトヨタが製造事業を継続する上での障害になりうる。
オーストラリア自動車産業の存続は政治次第、という状況である。オーストラリア政府はトヨタの生産継続を期待している一方で、政府補助金の支給額拡大につながる可能性があるため政権内でも意見が分かれているようだ。筆者が見かけた現地紙の経済面には、“A氏:自動車メーカーがいなくなるって?” “B氏:好調な産業が他にあるから大丈夫!”という主旨の風刺画が掲載されていた。好調な産業とは資源、農業、教育らしい。自動車製造業に固執する考えはあまりないのかもしれない。
◆”ホールデンはオーストラリアにとどまる”
自動車生産に関わる企業の多くはヴィクトリア州などの南東部に工場を置く。一方で北東部には世界的はダイビングスポットや有名なビーチリゾートが点在しており、主力産業は観光である。ゴールドコーストに住む筆者の友人の周囲では自動車メーカーの工場撤退の影響で職を失ったり給料が減ったりする人はいないようだ。
友人家族のガレージには、国産車のホールデン『コモドア』とフォード『ファルコン』、輸入車のVW『ゴルフ』と現代『i30』などが並ぶ。1人1台を所有しており、クルマの無い生活は考えられない、と話す。オーストラリア製でも韓国製でも関係ない、とも話す。ビーチに向かうクルマの室内、ラジオ番組のコマーシャルが”Holden is here to stay.(ホールデンはオーストラリアにとどまる)”と訴えるが、コモドアのハンドルを握る友人は、補修部品がちゃんと手に入るなら問題は無い、と興味なさそうに言った。
《レスポンス・中田徹》
2014年02月10日(月) 17時45分
トヨタ、豪州生産からの撤退を決定、豪ドル高などが負担に…2017年末までに終了
トヨタ自動車は、2017年末までに豪州での生産から撤退すると発表した。
豪州生産拠点であるトヨタ・モーター・コーポレーション・オーストラリア(TMCA)が2017年末までに、TMCAでの車両・エンジンの生産を中止することを決定した。
トヨタの豊田章男社長は「豪州で生産を続けるべく、TMCAの社員をはじめ、全力を尽くしてきた。しかし、厳しい市場環境や豪ドル高のほか、今後、豪州自動車産業全体で生産規模の縮小が見込まれることなどを踏まえ」撤退を決めたとしている。
また、豪州の開発拠点であるトヨタ・テクニカル・センター・アジア・パシフィック・オーストラリア(TTCAP-AU)についても、現地生産事業と関わることから、事業規模を縮小する方向で検討する。具体的な対応については、従業員、仕入先、政府、地域社会などと対話し、検討していく。
TMCA、TTCAP-AUの従業員のうち、生産撤退により影響を受ける見込みである従業員は、今後、再就職支援など、サポートを実施していくとしている。
TMCAは、メルボルンにあるアルトナ工場でカムリ、カムリハイブリッド、オーリオンを製造している。従業員数は約3900人(2014年1月時点)。
豪州生産はすでに三菱自動車も撤退しており、トヨタの撤退後、日系自動車メーカーの生産はゼロになる。
《レスポンス・編集部》
≪くだめぎ?≫
「好調な産業とは資源、農業、教育らしい。自動車製造業に固執する考えはあまりないのかもしれない。」
「補修部品がちゃんと手に入るなら問題は無い」
それなら、"原発事故の処理"も一種の一大産業として大々的に求人を出すべきか・・・。
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2014/03/10 21:56:32