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2018年09月29日

『ミラバン』 生産終了

『ミラバン』 生産終了 [写真]
(上左)ミラ(3代目)ウォークスルーバン
(上右)ミラ(2代目)ミチート
(下)ミラ(7代目)バン TX

ダイハツ・ミラ

ミラ(Mira )は、ダイハツ工業が1980年から2018年まで生産・販売していたハッチバック型軽自動車(軽セダン/軽ボンネットバン)のブランド(商標)、および車名である。

1 概要

初代モデル登場の1980年から今日の同社のエントリー車種にあたるエッセが登場する2005年頃まではスズキ・アルトと双璧を成していたため、その最盛期には販売台数を熾烈に争ったことで知られ、1991年には軽自動車としては日本国内通年最多販売台数の28万6,975台を記録[1]。そして現在に至るまでホットハッチ(ミラTR-XX系→キャストスポーツ対ターボRSを含むアルトワークス系)、軽トールワゴン(ムーヴ・ラテ→コンテ対ワゴンR)、軽スーパーハイトワゴン(タント対パレット→スペーシア)、パーソナル(ジーノ→ココア→トコット・キャストスタイル対ラパン)、クロスオーバーSUV(キャストアクティバ対ハスラー)、軽トラック(ハイゼットトラック対キャリイ)、軽ワンボックスバン・ワゴン(ハイゼットカーゴ・アトレーワゴン対エブリイ・エブリイワゴン)、小型車(登録車)系スーパーハイトワゴン(トール対ソリオ)、そして勿論ベーシック(ミラ・エッセ→イース対アルト)と、舞台を変えながら増やしながらもスズキとの鍔迫り合いは続いている。

海外ではクオーレ、シャレードなど別の名前を使用している。またエンジンは1000ccエンジン(4代目以降、ただし初代のみ600cc、2代目および3代目は800cc)を採用している。欧州では初代がハンディバンとして現地販売され、マレーシアでは3代目がプロドゥア・カンチル、5代目がプロドゥア・クリサ、6代目がプロドゥア・ビバとしてそれぞれ現地生産されていた。

現在では、派生車種のミラ イースがかつてのエッセのポジションを担うほか、オリジナルのミラを押さえミラシリーズの筆頭車種となった(詳細は当該項目を参照)ため、乗用モデルは後述の通りMT専用車種となった。そのため、ミライースやココアといった派生車種(乗用・CVTのみ)で担えないMT需要と商用需要は引き続きオリジナルのミラとミラバンでそれぞれ吸収する形となっていたが2018年3月をもって販売を終了した。それに伴い、ダイハツ公式サイトでのミライースのポジション(シリーズ名)が「ミラシリーズ」から「ミライース」に単独化していたが、ミラ トコット発売に伴い再びシリーズ名が「ミラシリーズ」に変更された。

また末期の7代目モデルは全高を高く取っておりかつての軽セミトールワゴンに近い位置づけとなっていた。

2 歴史

2.1 初代 L55型(1980年 - 1985年)

1980年6月
 販売開始。1970年登場のフェローMAX以来10年ぶりのモデルチェンジとなる。
 当時の名称は「ミラ・クオーレ (Mira Cuore)」で、物品税のかからないクオーレの商用車バージョン(軽ボンネットバン)で、販売の主力であった。トランスミッションは4速MTと イージードライブ(ノークラッチの4速)の2タイプを用意。
 エアコンは先代の「マックス・クオーレ」までオプション設定されてきたダッシュボード吊り下げ式のクーラーを廃止、代わってヒーターに組み込めるビルトインタイプをオプション設定する形式に変更された。

1982年5月
 マイナーチェンジ。
 車名を現在の「ミラ」に変更。フロントグリルのデザインも変更。2速フルATを追加。

1983年10月
 グロス値41馬力のターボ車および四輪駆動の追加。なお、四輪駆動車は全車、12インチホイールおよび手動式後輪フリーホイールハブ機構を採用しておりターボ車は全車、10インチ用フロントディスクブレーキを採用[注釈 1]する。これと同時にドアミラーの装着が全グレードにメーカーオプションとして設定された。

1984年5月
 ウォークスルーバンが追加される。架装は荒川車体工業。

1985年2月
 10インチアルミホイール、およびフロントディスクブレーキ、エアコン等を特別装備した特別仕様車「ミラパルコ」を発売。旧セゾングループのパルコとのコラボで、全国11ヵ所のパルコ店舗でも実車の展示、販売を行ったり、パルコの情報誌などでも広告展開するなどのキャンペーンを行った。

ダイハツ・ミラクオーレ
ダイハツ・ミラ(初代)
L55V型
-自動車のスペック表-
販売期間 1980年6月 - 1985年8月
乗車定員 4人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
ウォークスルーバン
エンジン AB型 0.547L 直2 SOHC
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 31PS/6,000rpm
最大トルク 4.2kgf·m/3,500rpm
変速機 2速AT
5速 / 4速MT
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:リーフリジット
全長 3,195mm
全幅 1,395mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,150mm
車両重量 550kg
ブレーキ
前:ツー・リーディング式ドラム
後:リーディング・トレーリング式ドラム
データモデル クオーレMG 4ドア 4速MT(前期型)
別名 ダイハツ・クオーレ(2代目)
先代 ダイハツ・MAXクオーレ(初代)

2.2 2代目 L70/71型(1985年 - 1990年)
1985年8月
 フルモデルチェンジ。
 新開発のEB型3気筒エンジンを搭載。AT仕様の一部グレードでは、コラムシフトを採用し、サイドウォークスルーが可能なようになっていた。後に一般的なフロアシフトに改める。ターボ車は前期型当時最強であった三菱・ミニカを10馬力も上回るグロス52馬力。後期型はネット50馬力で、ターボTRに設定された2速ATは軽自動車初のロックアップ付ATを採用した。先代モデルに引き続きセゾングループのパルコとのコラボも展開された。

1986年1月
  5ドアバン車追加。

1987年9月
 姉妹車のクオーレと共に、ダイハツ創立80周年を記念してエアコン付特別限定車「コティ80」が発売される。

1987年10月
 TR-XXにEFIターボ車追加[注釈 2]。フルタイム四輪駆動車を追加。

1988年3月
 パルコとのコラボレーションにより新しく特別仕様車でお買い得価格の「ミラ・パルコ」を追加。ロゴ入りのサイドストライプ、オリジナルのシート表皮(ファブリック)を使ったパルコ・シートをはじめとして、エアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ(オプション)、サンルーフ、オートリバースカセットデッキ、4スピーカー(リアはボックススピーカー)、ATなど、当時の軽自動車には不要と考えられていた豪華装備車も登場した。
 同時期に「TR-XX」をベースにサンルーフやパワーウインドウなどを装備した「TR-XX ムーンルーフリミテッド」を追加。

1989年4月1日
 物品税が廃止され、代わりに消費税が導入。乗用(セダン)モデルの「クオーレ」が「ミラ・セダン」に改称。同時に商用モデルは「ミラ・バン」に改称となった。

ダイハツ・ミラ(2代目)
L70V/70S/71V/71S型
-自動車のスペック表-
販売期間 1985年8月 - 1990年3月
乗車定員 4人
ボディタイプ
3 / 5ドアハッチバック
ウォークスルーバン
ミチート[注釈 4]
エンジン EB型 0.547 L 直3 SOHC ターボ
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 37 kW (50 PS) /6,500 rpm
最大トルク 69 N·m (7.0 kgf·m) /4,000 rpm
変速機 3速 / 2速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後(前輪駆動):セミトレーリングアーム
後(前輪駆動):5リンク
全長 3,195 mm
全幅 1,395 mm
全高 1,400 mm
ホイールベース 2,250 mm
車両重量 570kg
ブレーキ
前:ディスク
後:リーディング・トレーリング式ドラム
データモデル TR-XX 3ドア 5速MT(後期型)
別名 ダイハツ・クオーレ(3代目)
先代 セダン:ダイハツ・クオーレ(3代目)

2.3 3代目 L200/210/220型(1990年 - 1994年)
1990年3月
 フルモデルチェンジ。
 3代目ミラ発売のタイミングで軽自動車の規格変更が行われ、排気量を550ccから660ccに、全長が10センチ拡大された。他車ライバルがマイナーチェンジで対応する中、フルモデルチェンジにて発売された。日本国内向けの車種で初めてサイドインパクトビーム(サイドドアビーム)を全車に標準装備したのがこの3代目ミラである。軽自動車初となる4WS機構やリアブレーキのみのロック防止機構アンチスピンブレーキシステム(ASB)を搭載したグレードも設定された。ターボである「TR-XX」シリーズは5ナンバーセダンと4ナンバーバンに設定されていた。4ナンバーは6バルブキャブレター61ps、5ナンバーは12バルブEFI64psとエンジンの仕様が異なり、4ナンバーは三元触媒も付かない。ノンターボ車は6バルブキャブレター40ps仕様。5ナンバーセダンの上級グレードには12バルブキャブレター50ps仕様も用意された。 後期モデルからは、RVブームを意識し、車高を上げ、ルーフレールと背面スペアタイヤ、フロントグリルガード(フロントバンパーガード)を装備した、クロスオーバーモデル「RV-4」も追加された。後期モデル途中からフロントグリル、リアゲート、バンパーを独自造形とし、装備を充実させた「ミラ・モデルノ(Mira Moderno)」という派生モデルも登場した。なお「クオーレ」の名称は現在でも輸出用に使用されており、マレーシアのプロドゥアではカンチル (kancil) の名で国民車として2009年まで生産された。

1993年1月
 内外装を高級化した派生モデル、ミラ・モデルノを追加。全グレードノンターボで55psモデルと42psモデルが用意される。各種快適装備のほかに、Gグレードには軽自動車初となる電動格納式ドアミラーも標準装備される。専用の丸みを帯びたナンバープレート付きテールゲートに変えられている。

ダイハツ・ミラ(3代目)
L200S/200V/210S/210V/220S型
-自動車のスペック表-
販売期間 1990年3月 - 1994年9月
乗車定員 4人
ボディタイプ
3 / 5ドアハッチバック
ウォークスルーバン
3ドアクロスオーバーSUV(RV-4)
エンジン EF-HL型 0.659L
直3 SOHC 12バルブ
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 37kW (50PS) /7,500rpm
最大トルク 52N·m (5.3kgf·m) /4,500rpm
変速機
4速 / 3速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後(前輪駆動):セミトレーリングアーム
後(四輪駆動):5リンク
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,400mm
ホイールベース 2,280mm
車両重量 670kg
ブレーキ
前:ディスク
後:リーディング・トレーリング式ドラム
データモデル グランリミテッド 5ドア 3速AT(前期型)

2.4 4代目 L500/510型(1994年 - 1998年)
1994年9月
 フルモデルチェンジ。
 このモデルではダイハツの軽自動車としては初となる4気筒DOHC16バルブエンジンJBシリーズがラインアップされた。スタイルはこれまでとは異なり、やや丸みを帯びた外観となった。TR-XXは登場初期こそ販売は好調であったが、1年後に同社から発売された軽トールワゴンのムーヴに人気が集中し、苦戦を強いられる。次期モデルにはターボモデル(3ドアTR・5ドアCR)は存在するが、結果的にTR-XXシリーズはこの代で幕を閉じることになる。ただ、唯一4気筒エンジンを搭載するL502系ミラはスポーツ性能が非常に高く、ダイハツチャレンジカップでは、製造から10年以上経過する車両であっても常に上位を占める車種の一つであった。初代モデルより継続してラインナップされたウォークスルーバンは4代目にもラインナップされたが、これを最後に消滅した。安全装備として、ミラシリーズ初のABSが設定され、マイナーチェンジによりエアバッグの設定車種が加わった。またフルラップ前面衝突40km/hでの安全性もクリアしている。

1996年5月
 モデルノのみマイナーチェンジ。

1997年5月
 マイナーチェンジ。
 スポーティ版グレードとバンを除き、標準車(セダン)はミラ・モデルノに統合。バン、およびセダンの3気筒SOHCエンジン搭載車を除く全車にマルチリフレクター式ヘッドランプが標準装備。4気筒エンジン搭載車はターボのみとなる。

1997年8月26日
後のミラジーノの源流となる「ミラ・クラシック」を追加。レトロ調の5ドアセダンで、標準車をベースに、ヘッドランプとテールランプを丸型化、バンパー、ホイールキャップ、ドアミラー、アウタードアハンドルをメッキ化。ライトブラウンで統一したインテリアと、イタリアMOMO社製のウッドステアリングホイールを装備。40馬力(前輪駆動)と55馬力(四輪駆動)のNA仕様と64馬力のターボ仕様がある。

ダイハツ・ミラ(4代目)
L500S/500V/510S/510V型
-自動車のスペック表-
販売期間 1994年9月 - 1998年10月
乗車定員 4人
ボディタイプ
3 / 5ドアハッチバック
ウォークスルーバン
エンジン JB-EL型 0.659L 直4 DOHC 16V
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 40kW (55PS) /7,000rpm
最大トルク 57N·m (5.8kgf·m) /4,000rpm
変速機
4速 / 3速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後(前輪駆動):セミトレーリングアーム
後(四輪駆動):5リンク
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,465mm
ホイールベース 2,300mm
車両重量 710kg
ブレーキ
前:ディスク
後:リーディング・トレーリング式ドラム
データモデル TS 3ドア 3速AT 4WD(前期型)

2.5 5代目 L700/710型(1998年 - 2002年)
1998年10月6日
 軽自動車の規格改正に伴いフルモデルチェンジ。
 エンジンはEF-SE型直動式SOHC、DVVT可変バルブタイミング機構付EF-VE型DOHC、インタークーラーターボEF-DET型DOHCのいずれも3気筒のみが用意された。変速機は3AT(EF-SE、EF-VE(四輪駆動のみ))、4AT(EF-VE(前輪駆動のみ)、EF-DET)、5MT、CVT(EF-VE)。この代から、リアサスペンションの形式がそれまで使われていたセミトレーリングアーム式独立懸架(前輪駆動)、および5リンクコイル式車軸懸架(四輪駆動)からそれぞれ新開発のリアサスペンション(前輪駆動はカップルドリンク式車軸懸架、四輪駆動は3リンクアクスルビーム式車軸懸架)へ変更された。また、ホイールのP.C.Dが従来の110.0mmから一般的な100.0mmへと変更された。また、安全性の向上が図られ、衝突安全ボディ「TAF(タフ)」、デュアルエアバッグ、ABS、ブレーキアシスト、DVSなど安全装備が向上された。輸出仕様はストーリア(現地名・シリオン)用の1000ccエンジンを搭載してクオーレまたはシャレードが使用されていた。このモデルは日本ではエクステリアをミラジーノにしたミラジーノ1000で2002年8月に発売となった。海外生産モデルでは、2000年からパキスタンで製造開始されたクオーレで850ccエンジンを搭載したモデル[2]が、2001年からマレーシアのプロドゥアでクリサ(kelisa)名で生産されたモデルは、内外装に手を加えてた上で1000ccのエンジンを搭載したものが生産されている[3]。

1999年3月
 派生車種で、ミラ・クラシックの後継でモデルノと統合したミラの追加グレードとしてミラジーノ登場。

ダイハツ・ミラ(5代目)
L700S/700V/710S/700V型
-自動車のスペック表-
販売期間 1998年10月 - 2002年12月
乗車定員 4人
ボディタイプ 3 / 5ドアハッチバック
エンジン EF-DET型 0.659L
直列3気筒 DOHC 12バルブ ターボ
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 47kW (64PS) /6,400rpm
最大トルク 107N·m (10.9kgf·m) /3,600rpm
変速機
CVT
4速 / 3速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後(前輪駆動):カップルドリンク
後(四輪駆動):3リンク
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,425mm
ホイールベース 2,360mm
車両重量 710kg
ブレーキ 
前:ベンチレーテッド式ディスク
後:リーディング・トレーリング式ドラム
データモデル CR 4速AT(前期型)

2.6 6代目 L250/260型(2002年 - 2009年)
・セダン:2002年-2006年(セルフマチックのみ2009年)
・バン:2002年-2007年
2002年12月20日
 フルモデルチェンジ。
 同時に国内専用車の「ミラ アヴィ (Mira AVY)」を同時ラインアップ。ただし、ジーノはそのまま継続発売された。エンジンはEF-SE型、EF-VE型、EF-DET型のほか、軽自動車初の直接噴射式エンジンEF-VD型も追加され、これに新開発「DAIHATSU STOP AND GO SYSTEM」を組み合わせることにより、30.5km/Lをという低燃費を実現させた(ミラV)。さらにアヴィには、横滑り制御、ABS、トラクションコントロールを統合制御する「DVS II」がオプション用意された。

2005年8月29日
 マイナーチェンジ。
 内外装のリフレッシュを行い、フロント周りを一新。内装はベージュカラーを採用し明るい色調になった。パワーウィンドウスイッチの位置変更を行い、吸音天井を採用した(ミラの一部グレードを除く)。アヴィはフォグランプを標準装備化した。セダン系の通常モデルは3ドアの直噴エンジンモデル「V」を除きEF-SE型SOHC3気筒エンジンに統一された。同時に福祉車両「フレンドマチックシリーズ」の新車種として、軽自動車で初めて、車椅子ごと運転席に乗り込める自走式福祉車両専用車「ミラ セルフマチック」を発表(同年11月14日販売開始)。本仕様は保安仕様に適合した専用の車椅子と自動乗り込み装置の採用により専用車椅子ごと運転席への乗車を可能にし、車椅子から運転席への移乗や車椅子積み込みの負担を解消した。自動乗り込み装置の操作はリモコンで操作できるようになっており、1回目のリモコン操作で装置を乗車位置まで下降した状態にし、専用車椅子を装置のユニット中央位置まで後退させセット。2回目のリモコン操作で装置が上昇、同時に専用車椅子の前後輪も上昇し運転席位置まで自動で回転。位置についたら手動で外側車輪を後方へ移動させるだけで乗車が完了する。また、ドアは約90度まで開くようにし、コンパクトな自動乗り込み装置により、ベース車と同等の乗員人数を確保。運転補助装置は障害の程度や状態に合わせて選択・装着可能である。
 なお、7代目へのモデルチェンジ後もしばらく販売されていたが、2009年8月をもって販売を終了した。

ダイハツ・ミラ(6代目)
L250S/250V/260S/260V型
-自動車のスペック表-
販売期間 2002年12月 -2009年8月(販売終了)
デザイン 上山喜代治
乗車定員 4人
ボディタイプ
3 / 5ドアハッチバック
エンジン EF-VD型 0.659L
直列3気筒 DOHC 12バルブ
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 45kW(60PS)/7,600rpm
最大トルク 65N・m(6.6kgf/m)/4,000rpm
変速機
CVT
電子制御4AT(RSの四輪駆動車)
4速 / 3速AT
5速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後(前輪駆動):カップルドリンク
後(四輪駆動):3リンク
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,500mm
ホイールベース 2,390mm
車両重量 700kg~770kg
ブレーキ
前:ディスク
後:リーディング・トレーリング式ドラム
データモデル 3ドアセダン「V」
プラットフォーム ダイハツ・Aプラットフォーム

2.7 7代目 L275/285型(2006年 - 2018年)

セダン
MT車:2006年 - 2018年
AT車:2006年 - 2010年
CVT車(カスタムを含む):2006年 - 2013年
バン
MT車:2007年 - 2018年
AT車:2007年 - 2011年
CVT車:2011年 - 2018年

2006年12月18日
 フルモデルチェンジ。通常モデルと、ミラアヴィの後継となる上級モデルで日本国内専用車の「ミラカスタム(Mira Custom)」の2種類をラインアップ。商用モデルのバンを除き、3ドアモデルは廃止された。目標月間販売台数は6000台と発表されている。車高が先代よりも約40mm高くなり、ボディーサイズはかつて同社で生産されていた軽セミトールワゴンのMAXに近いものとなった。ただし車名ロゴの「Mira」はこのモデル以降ミライースでもそのまま使われるようになった。エンジンはすでにエッセ、ムーヴで採用されているDVVT可変バルブタイミング機構付KF-VE型DOHC12バルブエンジン、インタークーラーターボ付KF-DET型DOHC12バルブエンジンを搭載。変速機は従来からの4速AT、3速AT、5速MTに加えて、ソニカとムーヴで採用されている新開発のCVTが追加された。また、標準モデルの「X Limited SMART DRIVE Package」は、「DAIHATSU IDLE STOP SYSTEM」を備え、燃費27.0km/L(10・15モード走行燃費)を実現。ミラカスタムのみリアシートにヘッドレストを標準装備。

2007年12月10日
 6代目を継続販売していたバンがフルモデルチェンジ。このバンは2007年では非常に珍しかったアナログ式オドメーターと指針式水温計仕様でもあった。7代目の新プラットフォームをベースにバン専用に3ドア化。エンジンは全車KF-VE型を採用し燃費性能を向上。運転席・助手席デュアルSRSエアバッグを全車標準装備した。前述のアナログ式オドメーターと指針水温計は廃止されセダンとほぼ同等のメーターパネルとなる。グレード体系は「TL」と「TX」の2グレードで、「TX」はセキュリティアラームを追加装備した。2008年2月にはバンCNG車もモデルチェンジした。なおこの一連のバンの3ドアは2017年現在の前輪駆動軽自動車唯一のものとなる。

2010年4月20日
 富士重工業(現・SUBARU)へ「プレオ」としてOEM供給を開始。

2011年7月19日
 一部改良。
 四輪駆動・CVT車に「第2世代KFエンジン」を搭載したことで燃費性能を向上。これにより、「平成22年度燃費基準+25%」を達成。また、トランスミッション・駆動方式を問わず車両本体価格を100万円以下に設定した廉価グレード「X Special」を追加。このほか、ABSを全車標準装備化するとともに、「X」のCVT車・「X Limited」には平均燃費計を、「カスタムX」は革巻ステアリングホイールをそれぞれ標準装備した。なお、グレード体系の見直しを行い、5MT専用グレードの「L」を「X」に統合し、「G SMART DRIVE Package」と「カスタムRS」を廃止。バンもグレード体系を「TX」のみに集約し、AT車に替わってインパネセンターシフトを採用したCVT車を追加。1眼メーターを新デザインに変更した。

2013年2月26日
 仕様変更。
 乗用モデル(=セダン)のAT車は初代ミライースへの統合に伴い、「X Special」の5MT車のみのモノグレード体系に集約され、ボディカラー「パールホワイトIII」とX、カスタムに装着されていたタコメーター・電動格納式ドアミラーを廃止。ミラという車名で5MTのみのラインナップは初となる。併せて、これまで非対応だったJC08モード燃費に対応し、「X Special」の前輪駆動・5MT車は「平成27年度燃費基準+10%」、「X Special」の四輪駆動・5MT車とバン「TX」は「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成した。なお、2018年3月のミラ生産終了以降は、ダイハツの乗用車は2代目コペンを除いてMT車の設定は一切ない。

2018年2月
 衝突安全基準の強化に伴い、ミラ、ミラバンともに生産終了、在庫限りの販売となる[注釈 6]。

(補足)2018年3月2日
 OEM姉妹車のプレオの販売終了。

2018年3月30日
ミラ・ミラバンともに販売終了に伴い、ホームページへの掲載が終了した。イースやココア等の派生モデルを除いたミラは7代38年の歴史に幕を閉じた。これによりダイハツのラインナップから軽ボンネットバンが姿を消した。同時に派生モデルのココアの販売も終了したため、ダイハツ公式サイトでのミライースのシリーズ名が「ミラシリーズ」から「ミライース」に一旦変更[1]。なお、ミラバンの事実上の後継車種は既存のミライースのB系グレード[注釈 7]およびハイゼットキャディーとなる。

(補足)2018年6月25日
ミライースの派生車種としてミラ トコットが発売され、ミライースのシリーズ名が再び「ミラシリーズ」に変更(無印ミラが復活したわけではない)。

ダイハツ・ミラ(7代目)
L275S/275V/285S/285V型
-自動車のスペック表-
販売期間
標準車(MT車)2006年12月 - 2018年3月
標準車(AT車)2006年12月 - 2010年3月
標準車(CVT車)2006年12月 - 2013年2月
バン(MT車)2007年12月 - 2018年3月
バン(AT車)2007年12月 - 2011年7月
バン(CVT車)2011年7月 - 2018年3月
カスタム 2006年12月 - 2013年2月

デザイン 坂部 彰 (ダイハツ工業)
乗車定員 4人
ボディタイプ 3 / 5ドアハッチバック
エンジン KF-VE型 0.658L直列3気筒
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 43kW (58PS) /7,200rpm
最大トルク 65N·m (6.6kgf·m) /4,000rpm
変速機
5速MT
3速AT
4速AT
CVT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後(前輪駆動):カップルドリンク
後(四輪駆動):3リンク
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,540mm
ホイールベース 2,490mm
車両重量 820kg
生産台数 35万1023台
別名 スバル・プレオ(2代目)
・後継
セダンのAT車およびCVT車:
ダイハツ・ミライース(初代→2代目)
バンのAT車:ダイハツ・ミライースBグレード[4]
ダイハツ・ハイゼットキャディー
MT車及びカスタム:無し
プラットフォーム ダイハツ・Aプラットフォーム

3 車名の由来
・Miraはイタリア語で「羨望」を意味する。
・上位モデルのミラ・アヴィ(- AVY)は「Attractive & Vivid Mini For Yourself」を意味する。

4 脚注
 4.1 注釈
[注釈 1]^ ただし、四輪駆動車を除くターボ車以外の残りのカタロググレードはメーカーオプションで10インチ用フロントディスクブレーキの装着設定があった。
[注釈 2]^ 58馬力へパワーアップ。
[注釈 4]^ ウォークスルーではないが、荷箱側面がガルウィングドアとなっており、開けると人が立てる高さとなって対面販売などに対応する。
[注釈 6]^ ミラ及びミラバンの公式ページに「ミラ(ミラバン)の販売は在庫対応となるため、グレード・オプション・ボディカラーなどお客様のご希望に沿えない場合がございます。詳しくは販売会社におたずねください。」と言う告知が掲載され、ミラ、ミラバンとともにミラココアも在庫販売となった。
[注釈 7]^ 5ナンバーだが、ダイハツ工業ホームページのラインナップ欄では商用車欄にも掲載されている。

 4.2 出典
[1]^ 日本経済新聞2010年12月7日付。
[2]^ “パキスタンでダイハツ「クオーレ」生産開始”. ダイハツ工業 (2000年3月27日). 2018年3月31日閲覧。
[3]^ “マレーシアで1000cc 国民車「クリサ」の販売を開始”. ダイハツ工業株式会社 (2001年8月24日). 2018年3月31日閲覧。
[4]^ 4ナンバー車であるミラバンとは異なり5ナンバー車となる。

5 関連項目
・ダイハツ・ミラジーノ - 派生車種
 ・ダイハツ・ミラジーノ1000 - ジーノの普通自動車版
・ダイハツ・ミラココア - 派生車種
・ダイハツ・ミライース - 派生車種であったが、ミラ及びミラココアの生産終了に伴い単独車種化していた。
 ・ダイハツ・ミラトコット - ミライースの派生車種
 ・トヨタ・ピクシスエポック - ミライースのOEM姉妹車。ピクシスシリーズ
 ・スバル・プレオプラス - ミライースのOEM姉妹車。2018年3月まではプレオシリーズ(プレオ生産終了に伴い単独化)
・ダイハツ・クオーレ - 姉妹車(のちにミラに統合)
・スバル・プレオ - OEM姉妹車

最終更新 2018年9月22日 (土) 07:56 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
ウィキペディア日本語版


≪くだめぎ?≫
 "4ナンバー車"は2016年6月登場『ハイゼット キャディー』か゜2018年2月生産終了『ミラバン』を置き換えた。「軽ボンネットバン」も遅まきながら"軽トール型"に完全移行した。
ブログ一覧 | 軽自動車 | クルマ
Posted at 2018/09/29 04:52:40

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