
[写真・画像] 走れ!歌謡曲"50thAnninersary"バージョン 文化放送 より
日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲
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日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲(ひのミッドナイトグラフィティ はしれ!かようきょく)は、1968年11月19日に放送を開始した文化放送のラジオ番組である。2018年に放送開始50周年を迎えた長寿番組。
日野ミッドナイトグラフィティ
走れ!歌謡曲
ジャンル 音楽番組・トーク番組
放送方式 生放送(但し1月1日 - 4日を除く)
放送期間 1968年11月19日 -
放送時間 火 - 土曜日 3:00 - 5:00(月 - 金曜日 27:00 - 29:00)(120分)
●放送局 文化放送
ネットワーク 東海ラジオ、福井放送、ラジオ大阪、中国放送
●パーソナリティ
仁科美咲(火曜日(月曜深夜))
五戸美樹(水曜日(火曜深夜))
佐藤千晶(木曜日(水曜深夜))
福井セリナ(金曜日(木曜深夜))
千本木彩花(土曜日(金曜深夜))
提供 日野自動車[文化放送のみ]
公式サイト http://www.joqr.co.jp/blog/hashire/
特記事項:福井放送は4:00に、東海ラジオは4:30に飛び降り。
1 概要
長距離輸送を担う深夜運行のトラック運転手を対象にした番組である。
現在の基本放送時間は火 - 土曜日3:00 - 5:00(月 - 金曜日27:00 - 29:00)となっている(2006年4月4日から)。 日曜日未明(土曜日深夜)に放送のあった2006年4月2日までは 火 - 日曜日未明(月 - 土曜日深夜)3:00 - 5:00に放送していた。放送上や実際の時間軸上では早朝番組扱いとなっているが、番組表(タイムテーブルやラ・テ欄)上は前日の深夜番組扱いとなっている。番組開始当初から1991年3月まで、オープニングのアナウンスは「深夜の国道 歌と話題で綴る…」と述べていた。
スポンサーは日野自動車(2001年にトヨタグループ入り)の一社提供であるが、2020年9月29日以降、文化放送以外の地方ネット局での提供は廃止され、文化放送でも3時台1時間のみの提供となっている(下記で詳述)。
深夜から早朝にかけて働く長距離運行トラック及び夜行高速バスの運転手(日野ファミリー)をメインターゲットに据えて、演歌を中心とした音楽のリクエストに応え、最新の曲が流れることも少なくない。
番組開始当初から1991年3月までは「日野ダイナミックスコープ」(ひのダイナミックスコープ)のサブ タイトルで、1991年4月より現行の「日野ミッドナイトグラフィティ」となった。
TBSラジオが同様のコンセプトで、1974年から2001年まで「いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜」を制作した。[「ヘッドライト」の前番組は「パック・イン・ミュージック」の第2部である。]
ネット局はNRN単独局のうち、東名阪3局ネット[ 1974年時点のネット局は文化放送、東海ラジオ、ラジオ大阪のみである]だった当番組に対し、JRN系列(クロスネット局を含む)の「ヘッドライト」の方が多かったが、放送時間短縮を経て先に終了している。日野自動車は元々、いすゞ自動車の前身であるヂーゼル自動車工業の日野工場から分離独立した同門企業である。
当初は週刊誌等に「演歌専門番組」と紹介される程にほぼ全編、演歌しか流さず、スタンダード・ナンバーから新譜、有名歌手から無名歌手まで演歌の見本市的な番組であったが、1990年頃から日曜日を中心にJ-POPを含めた歌謡曲全般がかかるようになる。入れ替わるように「ヘッドライト」はJ-POPと演歌を満遍なくかけていたジャンルを演歌に絞り込む。
また、声優がパーソナリティーを担当する場合はアニメソングが流れるケースもある。
2 出演者
当初は文化放送のアナウンサー、フリーアナウンサーが出演していたが、1980年に川中美幸が出演して以来、週1回程度(2回のときもある)演歌歌手がパーソナリティを務め、以後は松原のぶえ、村上幸子、坂本冬美、香西かおり、城之内早苗、大石円(まどか)、Gパン娘。(上杉香緒里、水田竜子、渡辺ひろ美(後の鹿島ひろ美))、市川由紀乃、大黒裕貴、南かなこ、杜このみが担当してきた。コーナー担当としては田川寿美(たがわ としみ)、多岐川舞子、瀬口侑希(せぐち ゆうき)、井上由美子も出演[井上由美子はこの中では唯一、火曜日のパーソナリティに昇格している。井上は後に曜日変更で、木曜日のパーソナリティにスライドしている]。
近年は演歌歌手だけでなく、あさみちゆきや伊藤美裕などのようなポップス系歌謡曲の歌手がパーソナリティを務めるケースもある。
2.1 現在の出演者
月曜日 仁科美咲(2019年3月5日 - )
火曜日 五戸美樹(2018年10月3日 - )《夜明けのマルちゃん》
水曜日 佐藤千晶 (2017年6月1日 - )
木曜日 福井セリナ (2019年10月4日 - )《朝のスマイルサプリ》
金曜日 千本木彩花 (2019年10月5日 - )
3 番組内容
3.1 交通情報・天気予報
2005年4月以降は、3:20頃に交通情報と天気予報、4:03頃に交通情報を放送している。この時のジングルは、文化放送で使用しているものが、そのまま全国送出されている[みのもんたのウィークエンドをつかまえろも同様の送出をしている。]。2015年12月5日までは交通情報は「No regret/スティーヴ・バラカット」、天気予報は「I'm sorry/スティーヴ・バラカット」を使用していたが12月8日分より文化放送で汎用されている新しいステーション・ソングのアレンジ版がそのまま使用されている。
突発の事故・事件が入った場合、スタジオに文化放送報道部(現:報道制作部)のデスクもしくはキャスターが入り、詳細を伝えることがある。
交通情報は「主なハイウェイ情報」として、日本道路交通情報センターが各情報の10分前までにまとめたものを読み上げている。天気予報は、日本気象協会の協力で、全国の天気概況と番組ネット局(東京・愛知・福井・大阪・広島)と札幌・仙台・新潟・富山・静岡・福岡・那覇の天気と気温・降水確率を読み上げている。(過去には高知の天気も読み上げていた。また静岡・富山は当該エリアのネット局がネットを終了して以後も読み上げている。)
この番組での交通情報は、1991年以前は3時台、4時台に放送していたが、1991年から2005年3月以前は、交通情報は3時台のみだった。
以前は3時台にニュース・3時台と4時台にスポーツニュース[最初はパーソナリティーが担当したが、その後は報道記者・アナウンサーが担当した]を放送したこともあった。
2001年9月12日、日本時間で前日にアメリカ同時多発テロ事件が発生したときは、この日のパーソナリティは登場せず番組自体も休止し、報道特番として放送した(ただし、番組内のCMはいつも通りだった)。さらに、東日本大震災が発生した翌日の2011年3月12日(担当は小林奈々絵)も休止し、報道特番となった(こちらは、番組内CMもカット)。
この交通情報と天気予報は、通常担当パーソナリティが伝えるが、杜このみが担当していた放送では、フリーアナウンサーの須藤悟(元FM青森アナウンサー)が交通情報と天気予報を伝えていた。
3.3 インフォマーシャル
中田譲治のナレーションによるインフォマーシャル[かつての『歌うヘッドライト』でも3時台冒頭・4時台終盤にインフォマーシャルを流していた。]『日野自動車 お役立ちインフォメーション』を放送している。あらゆる分野の雑学を月単位で語りかけて、必ず「〜なんですね」で終わるDJ風のナレーションとなっている。
2020年10月現在は上記のとおり提供が文化放送の3時台のみのため、インフォマーシャルも文化放送のみ3時台に放送されている。
インフォマーシャルは、過去には3時台冒頭・4時すぎ・4時台終盤に3度放送しており、『歌うヘッドライト』とは違い3時台冒頭・4時台終盤のみ提供クレジットも兼ねている。 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災[日野自動車は同年4月22日まで提供を自粛した])発生以降はこれが大幅に変化した。提供読みは切り離されて別のナレーションに変更された(後述)。
日野のコマーシャルが再開されて以降の提供読みは、各曜日のパーソナリティー、後に太田英明(文化放送アナウンサー)が担当し、コメントも「日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲 この番組は(トラック・バスの)日野自動車がお送りします(しました)」に簡約化されていた。
2012年10月まで、インフォマーシャルは4時すぎの1回となり、エコドライブと整備点検を呼びかける内容が長期間放送され、中田が出演する頻度は激減した。同年11月から前項の各時間帯でインフォマーシャルを再開している。
2013年4月、3時台冒頭・4時台終盤の提供クレジット込みのインフォマーシャルが復活した。かつては、文化放送アナウンサーであったみのもんたもインフォマーシャルを行っていた。
年末の提供クレジット込みのインフォマーシャルは、最後に中田が「今年1年『走れ!歌謡曲』をお聴きいただき、ありがとうございました。」と言っている年もある。
2006年頃から2020年3月までは中田のナレーションに加えその年のダカールラリーに参加した全国の日野自動車社員のコメントも折り込まれていた。
2019年5月から10月中旬まで、番組内の全CM枠[2019年10月以降、文化放送以外のフルネット局は4時台の全CM枠のみ]においてインフォマーシャルが流されていた。
2020年3月頃から日野レッドドルフィンズ所属選手の不祥事発覚[“当社従業員の不祥事のお詫び”. 日野自動車. 2020年4月14日閲覧。]に伴い、本番組のインフォマーシャル及びCMが一時的に自粛されていた[11]。後に再開したものの、4月から3時台冒頭と4時台終盤の提供クレジット込みのインフォマーシャルが廃止(お役立ちインフォメーションは新バージョン追加で継続)され、提供読み[期間中は番組タイトルの『日野ミッドナイトグラフティ』は外されなかったものの、3時台を含めてACのCMや、各曜日パーソナリティによる本番組の番宣に差し替え。]は東日本大震災後同様の太田アナによる簡易版になった。
3.4 3時台冒頭と4時台終盤のインフォマーシャルについて中田の「日野自動車は今、トータルサポート宣言」とナレーションした後、その年のダカールラリーに参加した各地の日野自動車ディーラーのメカニックが「○○日野、××のトータルサポート宣言です」から始まり、コメント終了後、中田の「私たち日野自動車は……」から始まるナレーションをした後、3時台冒頭は「これから朝までの2時間は……この番組は……(中略)……トータルサポート日野の日野自動車がお送りします。」を流し、ジングルを挟んで1曲目に流れ、4時台終盤(4:50頃)は「さて、午前3時からお届けしてきた『走れ!歌謡曲』もそろそろお別れの時間です……この番組は……(中略)……トータルサポート日野の日野自動車がお送りしました。」で締め、エンディングにつながっていた。2018年4月以降は「この番組はトラック・バスの日野自動車がお送りします(しました)。」に改められている。上記の通り提供告知を兼ねたインフォマーシャルは2020年4月改編で廃止された。
3.5 提供枠縮小
2019年10月1日より、番組タイトルに1社スポンサーの「日野」を含む形に変更はないものの、文化放送以外のフルネット4局(SF,OBC,RCC,KNB)において日野自動車のCM枠が4時台の1時間分のみに縮小され、3時台のCM時間には各局別もしくはACジャパンのCMまたはフィラー音楽が流れるようになった。3時台のみのネット局である静岡放送と福井放送では、3時台に日野自動車のCMを引き続き放送する一方で、3時台終了時の飛び降り方法を変更した。
2020年9月29日より、地方ネット局の提供は全廃され、文化放送でも3時台冒頭のみと大幅縮小[ 4時台は文化放送を含めCM枠自体が廃止された]。また、北日本放送と静岡放送がネットを終了、東海ラジオがフルネットから4:30飛び降りとネット時間を変更。これに伴い天気予報後の放送局読み上げが廃止されたり、3時台終了時の飛び降り方法が2019年9月までの形式に戻されることになった。
4 番組テーマ曲
番組テーマ曲は口笛ジャック(英語版)の「口笛天国」が使用されている。 1991年のサブタイトル変更時から2002年10月6日放送分までは、ポール・モーリア・グランドオーケストラ「(青春に乾杯)(フランス語版)」が用いられたが、2002年10月6日以降は、再び「口笛天国」が使われ、現在に至る。ただ、生放送の「目指せ○○曲!オールリクエストウィーク」や、前年12月下旬に事前収録して放送する年始編成などの場合は、時間調整などのため、「青春に乾杯」がエンディングテーマに用いられる場合がある(後述)。
最終更新 2020年10月9日 (金) 19:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
≪くだめぎ?≫
日野自動車も、
いすゞ自動車提供 文化放送「おはよう寺ちゃん 活動中 エルフモーニングダッシュ」と同様なスタイルになった。「走れ!歌謡曲」の方は冒頭の『日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲』は地方ネット局でも流れるが、提供・インフォマーシャルも文化放送のみだ。番組コーナーである、「ドラパラ(放送全曜日3:30ごろ 2005年5月スタート) タイトルは「ドライバーズ・パラダイス」の略。」では"プロフィア・レンジャー"と言うワードも流れること、番組自体は2時間であることは、日野自動車の"チカラ"と言うことか。