
[写真・画像] クルーガー(オーストラリア仕様) より
日本導入もある!? 欧州導入が決定した3列シートのハイブリッドSUV トヨタ「ハイランダー」とは
2020-5-13 writer VAGUE編集部
欧州トヨタは2020年5月11日、トヨタのハイブリッドSUV「ハイランダー」をヨーロッパ市場に導入すると発表した。
■北米では4代目となるSUVが欧州に上陸
欧州トヨタは2020年5月11日、3列シートの7人乗りハイブリッドSUV「ハイランダー」をヨーロッパ市場に導入すると発表した。2021年初頭から発売される予定だ。
ハイランダーは、トヨタのGL-Kプラットフォームを採用するミドルサイズSUV。全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mmで、3列シートを持ち定員は7名となる。
このハイランダーは、北米では初代が2000年に発売されたモデル。この初代モデルは日本でも「クルーガー」という名前で販売されていた。
4代目となる現行モデルは、2019年のニューヨークモーターショーで世界初公開され、同年12月に発売されている。北米市場のほか、中国やオーストラリア、ロシアなどでも販売されるSUVだ。
北米では295ps・357Nmを発生する3.5リッターV6ガソリンエンジンと、2.5リッター直4アトキンソンエンジン+モーターのハイブリッドモデルがあるが、欧州に導入するモデルはシステム出力が244psとなるハイブリッドモデルのみ。駆動方式はフロントとリアをそれぞれ電気モーターで駆動する4WD(AWD-i)を採用している。
また北米市場では7人乗りのほか8人乗りも用意するが、欧州では7人乗りのみ。2列目シートは180mm前後スライドが可能で、3列目へのアクセスの良さとスペースを確保している。
WLTP燃費は6.6L/100km(約15.2km/L)。658リッターの荷室容量を持ち、3列目/2列目シートをフルフラットにすると最大で1909リッターの積載容量となる。また最新のトヨタセーフティセンスも搭載している。
トヨタは現在、ヨーロッパ市場で「C-HR」、「RAV4」、「ランドクルーザー」と3車種のSUVを用意している。このSUVラインナップに2020年秋、全長4180mmと最小の「ヤリスクロス」が加わり、そして2021年初頭にRAV4とランドクルーザーの間を埋める形でハイランダーが加わる。これにより欧州でのトヨタSUVラインナップは5車種と充実することになる。
車両価格は発表されていないが、北米市場では3万8200ドルから4万8250ドル(日本円で約410万円から520万円)のため、おそらく同じような価格になると推測できる。
※ ※ ※
では、トヨタ・ハイランダーの欧州市場でのライバル車は何になるのだろうか。
全長5m前後のSUVは、欧州市場ではボルボ「XC90」(全長4950mm)やBMW「X5」(全長4935mm)「X6」(全長4945mm)、アウディ「Q8」(全長4995mm)、「Q7」(全長5070mm)、メルセデス・ベンツ「GLE」(全長4930mm)などがあるが、それらはプレミアムブランドのSUVとなるため、車両価格的にはライバルとはならなそうだ。
欧州市場において、全長5m前後の3列シートを持つSUVで一番のライバルになるのは、じつはマツダ「CX-8」(全長4900mm)ではないだろうか。
ほかにも、日本では未導入のVWティグアンのロングボディ「ティグアン・オールスペース」(全長4820mm)や3列シートを持つヒュンダイ「Santa Fe(サンタフェ)」(全長4690mm)などの名前も上がってくる。
全長4950mmは日本だとサイズ的に大きく感じるかもしれないが、CX-8の人気ぶりを見ると、ハイランダーが日本に導入されればヒットモデルになる可能性が十分にある。3列シートで多人数乗車も可能なSUVだから、ミニバンと迷う人も多くいそうだ。
トヨタ・クルーガー
クルーガー(KLUGER)は、トヨタ自動車が製造・販売しているSUV。日本国内での販売は2007年をもって終了したが、海外では現在もハイランダー(HIGHLANDER)の名称で販売され、また、広汽豊田で販売されるハイランダーをベースに、2021年からは一汽豊田を介し、中国市場にてクラウンクルーガー(CROWN KLUGER)の名称で販売されている。
1 概要
2000年に初代ハリアーをベースとして発売された。ハリアーが日本国外ではトヨタの高級車ブランドであるレクサスで販売されるラグジュアリークロスオーバーSUVなのに対し、クルーガーはオーソドックスでコンサバティブ(保守的)なスタイリングのSUVとなっている。
日本国外では「ハイランダー」の名称で販売されているが、オーストラリアでは日本と同じくクルーガーの名称で販売されている。
クルーガーはドイツ語で“賢い”という意味である。
2005年(平成17年)3月にはハイブリッドシステムを搭載した「クルーガーハイブリッド」(輸出名:ハイランダーハイブリッド)が登場した。月間販売目標は500台と発表された。燃料電池自動車、トヨタ・FCHVのベース車にもなっている。
アメリカ合衆国では年間販売台数が13万台程度(2006年[1])に達しているが、日本国内向けの生産は2007年(平成19年)3月をもって終了した。
日本国内向け生産は2007(平成19)年度で打ち切られ、日本国外向けRAV4のロングモデルをベースとした、実質的な後継車であるヴァンガードへと移行している。クルーガーはハリアーがベースでヴァンガードはRAV4がベースであるためヴァンガードとクルーガーは直接的な関係はない(そのため車体の長さが120mm程度ヴァンガードの方が短い)。
アメリカ合衆国では18.3%のユーザーが15年以上乗り続けており、長く乗り続ける車ランキングで1位に輝いた[2]。
2 初代(2000年 - 2007年)
2.1 クルーガーハイブリッド
2.2 年表
2.3 グレード
2.3.1 クルーガーV(2003年8月マイナーチェンジ以降) / クルーガーL
2.3.2 クルーガーハイブリッド
3 2代目(2007年 - 2013年)
4 3代目(2013年 - 2019年)
5 4代目(2019年 - )
トヨタ・ハイランダー(4代目)XU70型
概要
販売期間 2019年 -
ボディ
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
プラットフォーム GA-Kプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 2GR-FKS型 V6 3.5L
A25A-FXS型 2.5L(ハイブリッド)
モーター 5NM(ハイブリッド)
変速機 8速AT
電気式無段変速機(ハイブリッド)
車両寸法
ホイールベース 2,850 mm
全長 4,950 mm
全幅 1,930 mm
全高 1,730 mm
車両重量 1,880 - 2,018 kg 1,964 - 2,084 kg(ハイブリッド)
2019年4月ニューヨーク国際オートショーにて世界初公開[20]。
2019年11月、フルモデルチェンジが発表された。3.5LV6ガソリンエンジン(2GR-FKS)、2.5L直4+THSⅡ(ダイナミックフォースエンジン・A25A-FXS)を搭載。V6ガソリン車には8速オートマチックトランスミッションを組み合わせる。プラットフォームにはアバロン(北米などで販売)や、レクサスES、カムリ、RAV4などで使用されているTNGA「GA-K」を採用した。グレード構成は、L、LE、XLE、LIMITED、PLATINUM、の5グレードとなるが、ハイブリッド車にはLグレードは設定されない。また、スポーティグレードであるXSEグレードの追加も予定されている。XSEグレードでは、専用エアロバンパーやクロームロッカーモール、専用リアバンパー、専用フロントグリル、専用切削光輝アルミホイール、ピアノブラックフロントピラーガーニッシュなどに加え、レッド×ブラックの専用レザーインテリアを採用している。また、全グレードにAWDモデルが用意され、V6ガソリンエンジン車にはRAV4においても注目された「ダイナミックトルクベタリングAWD」の設定もある。
2020年2月、シカゴオートショーにてXSEグレードを披露[21]。
2020年5月11日、欧州トヨタがハイランダーハイブリッドを導入すると発表。2021年初頭に発売予定[22]。
6 関連項目
トヨタ自動車九州- 車体製造を担当
トヨタ・ハリアー
トヨタ・ヴェルファイア - 同じ「クラウン」の名を冠する車種として、「クラウンヴェルファイア」の名で一汽豊田を介して中国市場にて販売。
トヨタ・RAV4
トヨタ・ヴァンガード
トヨタ・FCHV
夜に抱かれて (曲)(英語版) - ロキシー・ミュージックの曲。CMソングに使われた[23]。
7 脚注
[1]^ “Toyota Reports 2006 and December Sales” (英語) (2007年8月24日). 2013年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月25日閲覧。
[20]^ “TOYOTA、新型ハイランダーをニューヨーク国際オートショーで世界初披露” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2019年4月17日) 2020年5月25日閲覧。
[21]^ “2021 Toyota Highlander XSE makes soccer runs sportier” (英語). MOTORAUTHORITY (2020年2月6日). 2020年5月25日閲覧。
[22]^ “日本導入もある!? 欧州導入が決定した3列シートのハイブリッドSUV トヨタ「ハイランダー」とは”. VAGUE (2020年5月13日). 2020年5月25日閲覧
8 外部リンク
ハイランダー(北米仕様)
クルーガー(オーストラリア仕様)
最終更新 2022年5月2日 (月) 07:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
≪くだめぎ?≫
『ハイランダー』(豪州名クルーガー)は現在も販売中である様だ。
日本国内では、2017年12月よりロングバージョンのレクサス「RX450hL」全長5000mm・3列シート7人乗り仕様がある。海外向けには2019年11月フルモデルチェンジしたトヨタブランド版『ハイランダー・クルーガー』全長4950mm・3列シート定員7名が今回のモノだ。国内向け「RAV4・ハリアー」が全長4600~4740 mmであり、かつてのストレッチ版が『ヴァンガード』だったから国内向け名称にはどうか。