
利根川
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[写真・画像] 中世の利根川流路は、荒川を合流させ東京湾に注ぐ流路であった。渡良瀬川や鬼怒川は独立した水系である。
利根川(とねがわ)は、大水上山を水源として関東地方を北から東へ流れ、太平洋に注ぐ一級河川。一級水系であり、利根川水系の本流である。河川の規模は日本最大級であり、日本三大河川の一つ。首都圏の水源として国内の経済活動上重要な役割を果たしている。「坂東太郎(ばんどうたろう。“東国にある日本一の大河”)」の異名を持つ日本三大暴れ川の一つで、江戸時代初期に行われた河川改修である利根川東遷事業により、流路を変更された歴史を持つ。
■中世以前
中世以前の利根川は、現在のように銚子市で太平洋に注ぐ形態を取っていなかった。当時は埼玉県羽生市上川俣で東と南の二股に分かれた後、南への分流(会の川)は南東に流路を取り、加須市川口で合流後再び本流となり現在の大落古利根川の流路をたどり荒川(現在の元荒川)などを合わせ、江戸湾(東京湾)へと注いだ。
なお当時「太日川」という名称であった渡良瀬川は独立した河川として、現在の江戸川の流路を取りながら利根川と並行するように江戸湾へ流れた。鬼怒川は同じく独立した河川として小貝川を併せ、香取海に注ぐ形態だった。
■関連項目
一級水系
紀の川 - 紀伊藩時代に井沢為永が河川事業を実施。利根川の河川事業に生かされる。
荒川 - かつては利根川の支流で、現在は利根川水系と一体化した河川事業を展開。
那珂川 - 霞ヶ浦導水事業で利根川水系と連携。
多摩川 - 利根川と並ぶ東京都の水源。なお東京都の水源は約8割が利根川水系及び荒川水系(荒川は武蔵水路によって利根川の水も導水されている)で、残りの約2割が多摩川水系である[1]。
只見特定地域総合開発計画 - 尾瀬分水の水源である尾瀬原ダム計画が関連する、阿賀野川水系を対象とした特定地域総合開発計画。1951年閣議決定。
関東平野
北関東 - 南関東
平将門の乱 - 平安時代に発生した承平天慶の乱の一つ。平将門が朝廷に反旗を翻し利根川流域を一時制圧。
享徳の乱 - 古河公方派と堀越公方派に分かれた室町時代の戦乱。旧利根川流路を境に東西関東が対立。
神流川の戦い - 1582年に神流川で起こった北条氏政と滝川一益の戦い。織田氏勢力が利根川流域より駆逐される。
日本のダムの歴史 - 日本ダム史年表
ダム建設の是非
暴れ川 - 利根川が日本三大暴れ川の1つとして数えられる。
日本一の一覧
高規格堤防
首都圏氾濫区域堤防強化対策
上毛かるた - 「と」の札において、「利根は坂東一の川」と読まれる。
最終更新 2022年10月13日 (木) 07:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
≪くだめぎ?≫
「渡良瀬川」と「鬼怒川」が独立していたことに驚き。
でも実態は
利根川の「坂東太郎」ぶりで、「渡良瀬川」と「鬼怒川」との間に
"分水稜"が存在して無かったのだろうと、確信する。
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河川改修の実例 | 旅行/地域
Posted at
2022/11/05 19:28:05