アバロン Avalon ボディタイプ-セダン
●解説
「クレシーダ」(日本では「マークⅡ」)に代わる、トヨタ・ブランドの最上級モデルとして、トヨタの北米工場で生産したセダン。開発はアメリカのTTC(トヨタ・テクニカル・センターUSA)で行った。1994年3月から生産を開始し、1995年のデトロイトショーにて北米仕様のほか、中近東、オーストラリア、日本(1995年5月発売)にも展開した。
プラットホームは、「カムリ」用を拡大して使用しており、全長4845×全幅1785mm、ホイールベース2720mmのボデーサイズは、アメリカではフルサイズになる。エンジンは3リッターの60度V型6気筒24バルブだが、新設計の小型・軽量化したオールアルミ製エンジンを搭載。トランスミッションは4速ATのみ。前席がベンチシートの6名乗り仕様(コラムシフト)と、セパレートシートの5名乗り(フロアシート)の2種の仕様がある。
●スペック
グレード 車両型式 重量(kg)
寸法[全長・全幅・全高・ホイールベース(mm)]
エンジン[型式・種類・排気量(cm3)・最高出力kW(PS)/r.p.m]
・3.0G E-MCX10-AEPGK(G) 1490
4845 1785 1435 2720
1MZ-FE V型6気筒DOHC 2994 -/200/5400
・3.0 E-MCX10-AEPGK 1470
4845 1785 1435 2720
1MZ-FE V型6気筒DOHC 2994 -/200/5400
* 代表するグレードのスペックを表示しております。
* エンジン最高出力はネット値です。表内では「//」で表示しています。
* このクルマの型式は、MCX10(3000)です。
●生産工場 (米)TMMK社(Toyota Motor Manufacturing、Kentucky、Inc)
●販売会社 トヨペット店
(東京地区は東京トヨタ、東京トヨペット)(大阪地区は大阪トヨタ)
●車名の由来・・・ケルト伝説に登場する「楽園の鳥」という意味。
このページは、トヨタ自動車75年史です。
現在販売しているクルマの情報はトヨタ自動車HPをご覧ください。
トヨタ・アバロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アバロン(英: Avalon)は、トヨタ自動車が北米、および中国で製造・販売する前輪駆動 (Front-engine Front-drive) の大型高級セダンで、北米トヨタブランド、および中国トヨタブランド(各Toyota)のフラッグシップカーである。
初代と2代目モデルは日本へ輸出され、オーストラリアでも製造・販売されていた。
0.概要
1992年に販売を終了したクレシーダの後継モデルにあたる。1994年にアメリカトヨタ(Toyota Technical Center, U.S.A., Inc)のケンタッキー州にある工場(Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc:「TMMK」)で製造を開始し、北米市場と日本へ輸出して販売された。初代モデルと2代目が日本へ輸出され、3代目以降は右ハンドル仕様が生産されず、日本やオーストラリアで販売されない。
1.初代 MCX10型(1994年 - 2000年)
1994年に北米「TOYOTA」の最上級車として誕生した。北米を主な市場として、同時期に販売された初代レクサスLSに匹敵する2,050ミリメートルの室内長など大型な設計[1]は2代目や3代目にも受け継がれ、カムリなどと共にトヨタのFFラージセダンである。アメリカのセダンで一般的なコラムシフトで前席3人掛けベンチシートの車型が北米仕様に設定された。
・1994年9月 製造を開始[2]する。
・1996年10月 エンジンの出力を10ps/0.5kg-m向上する。
・同年、当時は日本製乗用車の輸入が禁止されていた韓国で「アメリカ車」として試験的に販売する。
・1997年10月 マイナーチェンジしてGOAが設定された。
初代アバロンは3.0Lの1MZ-FE型エンジンを最初に搭載した。その後、後継の2代目アバロンなど日本国内でも多くのトヨタ車が同型のエンジンを搭載して販売された。搭載車種は「1MZ-FE型エンジン」を参照
2-1.日本国内販売
日本へ逆輸入して1995年5月に発売された。広告のキャッチコピーは「THE NEXT LUXURY CAR」で、テレビCMにエルビス・プレスリーをカバーしたストレイ・キャッツの「好きにならずにいられない」が、後期型のCMは「銀色の道」がそれぞれ起用され、俳優の津川雅彦が出演した。輸入モデルであるためバリエーションはフロアシフトのみでボディカラーも限定されていた。日本への輸出は1999年6月に終了し、2000年3月[3]に販売も終了した。
・1995年5月 発売。
・1996年10月 一部改良。全車にデュアルエアバッグを標準装備するとともに、TRCをエンジン出力とブレーキを制御するタイプに変更した。また内外装を変更、5.8インチワイドマルチAVステーションをオプション設定。
・1997年10月 マイナーチェンジしてGOAが設定された。ヘッドライトをマルチリフレクタータイプに変更したのをはじめ、フロントバンパーやリアランプのデザイン、また内装色を変更。また4ATに、登降坂変速制御システムを採用し、走行性能と燃費を向上させた。
3.販売店
・アメリカ - 歴代全て北米の「Toyota」ブランドで販売。
・オーストラリア - 「Toyota」ブランドで販売。
・日本 - 初代アバロンはトヨペット店(大阪府を除く)またはトヨタ店(東京都と、大阪府に限る)で、2代目アバロン(プロナード)はトヨタビスタ店[5]だが沖縄県はビスタ店がなく沖縄トヨペット。3代目以降は日本未導入。
4.脚注
[1]^ トヨタ最大級の空間セダン(センチュリーを除く)と言うキャッチコピーが後期型からついた
[2]^ トヨタTMMKサイトより(英語)
[3]^ “アバロン(トヨタ)のカタログ”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月11日). 2020年1月11日閲覧。
[5]^ 同店は、2004年にネッツ店に吸収された。
[9]^ “トヨタ企業サイト|トヨタ自動車75年史|車両系統図|【豆知識】車名の由来”. www.toyota.co.jp. 2022年1月28日閲覧。
5.関連項目
トヨタ・オーリオン - 豪州初代アバロンの後継車
トヨタ・カムリ
レクサス・ES
6.外部リンク Toyota Avalon(米国)
最終更新 2023年3月11日 (土) 04:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
≪くだめぎ?≫
『クラウン クロスオーバー』を『アバロン』に換えて投入する様である、日本だけでなく北米でも販売が始まる。北米でもセダン人気に陰りがあるのは気がかりであるが。
さて、この初代・トヨペット店『アバロン』は印象が薄く感じる。1995年5月~であるから、バブル崩壊後・阪神大震災直後である。それでも「マークII」「セルシオ」が出ていたから、クラウンクラスのFF車『アバロン』の台数は出てなかったと思う、北米製からのイメージか。高級ワンボックス「ハイエースワゴン」の方がが売れたと思いたい・・・。