
ダイハツ・タフト
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[写真・画像] 2.8D レジントップ デラックス(最終型)
純正PTOウインチ付き
ダイハツ・タフト(初代)F10/20/50/60型
概要
別名
トヨタ・ブリザード(初代)
ダイハツ・ワイルドキャット
製造国 日本
販売期間 1974年8月 - 1984年4月
ボディ
乗車定員 2名 2/4名 6名
ボディタイプ
幌/幌ドア
幌/メタルドア
メタルドア/レジントップ
バン
駆動方式 パートタイム式四輪駆動
パワートレイン
エンジン FE型 1.0 L 直列4気筒 OHV
12R-J型 1.6 L 直列4気筒 OHV
DG型 2.5 L 直列4気筒 OHV
DL型 2.8 L 直列4気筒 OHV
変速機 4速MT+2速副変速機
サスペンション
前:リーフスプリング+リジッド
後:リーフスプリング+リジッド
車両寸法
ホイールベース 2,025 mm
全長 3,320 - 3,485 mm
全幅 1,460 mm
全高 1,855 - 1,870 mm
車両重量 985 - 1,255 kg
その他 生産台数 12万6930台[1]
系譜 後継 ダイハツ・ラガー
0.解説
タフト登場以前の四輪駆動車市場には、トヨタ・ランドクルーザー、日産・パトロール、三菱・ジープといった普通車と、軽自動車のスズキ・ジムニーがあり、その中間を埋める車種として1974年(昭和49年)に販売が開始された。
1998年(平成10年)改定の軽規格より若干小さいボディサイズ(ただし1974年7月から1976年7月末まで生産された前期型のみ)に、ラダーフレームと、4輪リーフリジッドアクスルのサスペンションというシャシを備えた、本格的オフロード車である。
エンジンは当初排気量1,000 ccのガソリンエンジンのみであったが、後に自社製の2.500 ccディーゼルエンジンと、トヨタとの業務提携により、トヨタ製1,600 ccガソリンエンジンを追加、さらに最終モデルではディーゼルエンジンの排気量が2,800 ccまで拡大された。
軽いボディと相まってトルクフルな走りをみせた。トランスミッションはフロアシフトの4速MTのみ。トランスファーは副変速機付で、リアセンタースルータイプのパートタイム4WDである。
ホイールベースは1種類、ボディは2ドアのみで、幌タイプに鉄板ドアと幌ドアの2タイプ、バンタイプ、後にFRPのハードトップを装備したレジントップが加わった。海外にはピックアップトラックもあった。
1980年(昭和55年)にはトヨタ自動車にブリザードの名前でOEM供給を開始。OEMではあるがエンジンの設定が異なっており、ブリザードは2.2 Lのトヨタ製L型ディーゼルのみで、ガソリンエンジンやダイハツ製エンジンは無い。
1984年(昭和59年)にフルモデルチェンジされ、車名もラガーに変更される(海外向けは、アジアなどはタフトを継続使用、欧州はロッキーへと変更、英国ではフォートラックを継続使用)。また、インドネシアではタフトの車名で継続。
2020年(令和2年)に開催された東京オートサロン2020内で発表された軽クロスオーバーSUVのコンセプトモデルの名称としてタフトの名前が復活、その後、同年6月10日から販売が開始された。
1.初代 F10/20/50/60型(1974年 - 1984年)
年表
・1974年(昭和49年)8月 - 発売開始。エンジンはFE型 1,000 cc、ドライブトレインは4速マニュアルトランスミッション+2速副変速機付きトランスファーによるパートタイム式四輪駆動。
・1976年(昭和51年)9月 - 最初のマイナーチェンジ。トヨタ製12R-J型1,600 ccガソリンエンジンを搭載した「タフト・グラン」追加。リアオーバーハングが若干延長され、全長が3,485 mmに変更。
・1978年(昭和53年)9月 - 2度目のマイナーチェンジ。DG型2,500 ccディーゼルエンジン追加。1,000 ccガソリン車が廃止。
・1981年(昭和56年)10月 - レジントップ追加。ガソリンエンジンが廃止され、ディーゼルのみに。
・1982年(昭和57年)11月 - 3度目のマイナーチェンジ。ディーゼルエンジンを2,500 ccからDL型2,800 ccへ変更。フロントグリルが樹脂製の一体成型となる。
1984年(昭和59年)4月 - フルモデルチェンジでラガーに車名変更。
2.2代目 F7#型(1984年 - 2007年)
詳細は「ダイハツ・ラガー」を参照
1984年、インドネシアにて発売
3.3代目 LA900S/LA910S型(2020年 - )
年表
・2019年(令和元年)10月24日 - 第46回東京モーターショーにコンセプトカー「WakuWaku(ワクワク)」を参考出品[2]。
・2020年(令和2年)
・ 1月10日 - 東京オートサロン2020にて「WakuWaku」をベースにした市販化に向けたコンセプトカー「TAFTコンセプト」を世界初出展[3]。"TAFT"の名は約36年ぶりの復活となる。初代がジープタイプの商用車であったのに対し、2代目はクロスオーバーSUVで、軽自動車規格の乗用車となる。
・4月1日 - 発売を6月予定とアナウンスし、先行予約を開始したことを発表[4]。
・4月20日 - 関連情報をホームページに追加公開したことを発表した[5]。
・6月10日 - 公式発表され、発売が開始された[6]。
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4.エンジン
4-1.初代
FE型 ダイハツ製直4 OHV 1,000ccガソリンエンジン
12R-J型 トヨタ製 直4 OHV 1,600ccガソリンエンジン
DG型 ダイハツ製直4 OHV 2,500cc渦流室式ディーゼルエンジン
DL型 ダイハツ製直4 OHV 2,800cc渦流室式ディーゼルエンジン
4-2.2代目
KF-DE型 ダイハツ製 直列3気筒DOHC 660ccガソリンエンジン
KF-DET型 ダイハツ製 直列3気筒DOHCインタークーラー付 660ccターボエンジン
5.車名の由来
Tough & Almighty Four-wheel Touring vehicle (粘り強く、あらゆる用途に使用出来る四輪駆動車の意味)の頭文字を取ったもの。
2代目はTough & Almighty Fun Toolの頭文字を取ったもの。
海外名は「ワイルドキャット」。(WILDCAT)
6.脚注
注釈
出典
[1]^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第25号19ページより。
7.関連項目
ダイハツ工業
ダイハツ・ラガー
ダイハツ・ネイキッド
ダイハツ・キャスト
ダイハツ・ロッキー
トヨタ・ブリザード
しょうぼうじどうしゃじぷた
8.外部リンク
【公式】タフト トップページ|ダイハツ
【公式】ジブン、オープン。青空SUV「TAFT」登場|ダイハツ
最終更新 2023年4月21日 (金) 13:03 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
≪くだめぎ?≫
初代『タフト』の寸法、
全長 3,320 - 3,485 mm、全幅 1,460 mm、全高 1,855 - 1,870 mm
軽四輪-現在の規格(1998年10月に規格改定)、
全長 3,400 mm (3.40 m) 以下、全幅 1,480 mm (1.48 m) 以下、
全高 2,000 mm (2.00 m) 以下、排気量660 cc以下、
定員 4名以下、貨物積載量 350 kg以下
エンジンは1.0 Lガソリン、2.8 Lディーセルがあったが、車格は軽自動車である。
現行型は2020年(令和2年)6月は軽自動車で復活投入、
先代車種「キャスト アクティバ (CAST ACTIVA)」から、
「タフト (TAFT)」にうまく移行できている印象だ。
初代のイメージがあると思えるが・・。