
[写真・画像] JR東海 東海道新幹線 富士川橋梁
東海道新幹線(全長552.6km)のうち、富士市の新富士駅 - 静岡市の静岡駅間の富士川に架かる鉄道橋です。
東海道新幹線では一番長い橋梁です。
・全長1,373m ・形式:連続トラス橋
■富士市観光ガイド『東海道新幹線 富士川橋梁』
より抜粋
https://www.surugawan.net/guide/556.html
☆東海道新幹線 富士川橋梁とは?
静岡県富士市を流れる、日本三大急流のひとつである「富士川」に架かる、JR東海の東海道新幹線の橋梁。新富士駅から静岡駅方面へ下って約3km付近にあり、富士山をバックに富士川を通過する新幹線の画が撮れることから、テレビで東海道新幹線を採りあげる際の映像として、最もメジャーな撮影スポットとなっている。
投稿日時 2018-12-17 23:51:00 投稿:島村直幸
土木ウォッチング より
富士川
富士川(ふじかわ)は、長野県・山梨県及び静岡県を流れる河川。一級水系富士川の本流であり日本三大急流の一つに数えられている。
甲斐と駿河を結ぶ水運としての要路であり、古くから人々の暮らしに密着してきた。
■富士川における境界
・植物分布植物分布についても富士川を境に東西で違いが見られる(基本的に富士川以西にみられるレンリソウなど)[15]。
・商用電源周波数静岡県では、商用電源周波数が富士川を境に東側は50Hz(東京電力パワーグリッド)、西側は60Hz(中部電力パワーグリッド)となり、周波数が異なる[13]。また、かつては静岡県を3分割あるいは4分割する際には東部と中部を富士川を境にして分割していた[14]。なお、交流電源を使用する東海道新幹線がこの川を横断するが、
この川以東も周波数は60Hzで統一されている。
■脚注--出典
[13]^ 電源周波数地域(50Hz地域/60Hz地域)について サポート・お問い合わせ(シャープ株式会社)
[14]^ 旧富士川町と富士市の合併以降は、東部と中部の境は富士川より西に移動した。
[15]^ レンリソウ 富士市
商用電源周波数
商用電源周波数(しょうようでんげんしゅうはすう)では、商用電源として供給されている交流の電源周波数について述べる。(一部を抜粋)
■日本の商用電源周波数
日本国内には、交流電源の周波数について、東日本の50ヘルツと西日本の60ヘルツ(hertz; 以下、Hzと表記)の相違がある。ひとつの国の中で 50 Hz と 60 Hz の独立した系統を有し、かつ周波数変換施設で連系しているのは日本のみである[1] a。
これは明治時代に、アメリカ合衆国での議論(電流戦争)に触発されて起こった、東京電燈と大阪電燈との間の直流・交流論争がきっかけであった。
関東では、1887年から直流送電を行っていた東京電燈が、交流の優位性の高まりに応じて交流送電への転換を決めた。そこで、50 Hz仕様のドイツ・AEG製発電機 (AC 3 kV・265 kVA) を導入し、1893年に浅草火力発電所を稼動させた。関東大震災からの復旧をきっかけに浅草火力発電所とその他発電所との並列運転技術である系統連系の必要性から東京電燈管内は「交流送電・50 Hz」に統一されていった[1] b。しかし関西では、1888年に設立された大阪電燈が当初から交流送電を選択し、60 Hz仕様の米・GE製発電機 (AC 2.3 kV・150 kW[2][注釈 1]) を採用した。これらを中心に、次第に各地の電力供給が集約されていった結果、東西の周波数の違いが形成された。第二次世界大戦直後、復興にあわせて日本の商用電源周波数を統一しようという構想もあった。国内統一は実現しなかったが、周辺が60 Hzの中で50 Hzとなっていた福岡県の北九州・筑豊地区では1949年12月より供給周波数を60 Hzに切り替える「九州地区周波数統一工事」が始まり、中断を挟んで1960年6月に完了した[3]。
一国内で周波数が違うことから、50 Hz地域・60 地域のどちらでも使えるように周波数フリー(海外での使用も考慮し、100〜240 Vの電圧フリーとなっている場合も多い)の電気機器が多く設計・製造販売されており、供給電圧さえ旅行用の変圧器[注釈 2]を用いて電圧を合わせれば[注釈 3]、どちらの周波数の国でも使用が可能である。また、一部の小型蛍光灯による照明器具[注釈 4]や商用電源で高圧トランスを駆動させる昔の電子レンジなど、スイッチや結線の変更、高圧コンデンサの取り替え等により周波数切り替えができる機器もある。
現在の日本において供給側にとっては相互融通の点からは周波数を統一する方が望ましいが、そのためには一方あるいは両方の地域の発電機・変圧器の交換のみならず取引計器である電力量計[注釈 5]をすべて一斉に交換しなければならない。その他、周波数変更の際に停電が伴ったり、さらに周波数に依存する機器(後述)をすべて交換するか対策を施す必要がある。また、莫大な費用と長期の工事期間が発生することから[注釈 6]、日本政府は「周波数の統一は非現実的である」との判断をしている[4] b。
■50 Hzと60 Hzの境界線
最も有名な境界は静岡県の富士川で、富士川を境に東側が50 Hz、西側が60 Hzである[4] c。一般に境界は糸魚川静岡構造線に沿う形で、東側が50 Hz、西側が60 Hzである。実際には、電力会社毎に供給約款で標準周波数を定める。首都圏全域、静岡県東部(富士川以東)・伊豆、山梨県、群馬県(東京電力パワーグリッド・一部例外あり)と新潟県(東北電力ネットワーク・一部例外あり)は50 Hzであり、静岡県中・西部(富士川以西)と長野県(中部電力パワーグリッド・一部例外あり)および富山県(北陸電力送配電)は60 Hzである。
●標準周波数 50 Hz - 北海道電力ネットワーク、東北電力ネットワーク、東京電力パワーグリッド
●標準周波数 60 Hz - 中部電力パワーグリッド、北陸電力送配電、関西電力送配電、中国電力ネットワーク、四国電力送配電、九州電力送配電、沖縄電力
ただし、以下の地域では供給約款の本則とは異なる標準周波数を定める[注釈 7]。
新潟県の60 Hz地域 - 佐渡市全域、妙高市・糸魚川市の各一部[5]
群馬県の60 Hz地域 - 安中市・吾妻郡の各一部
長野県の50 Hz地域 - 佐久市・松本市・大町市・飯山市・小諸市・安曇野市・下水内郡栄村・下高井郡野沢温泉村・北安曇郡小谷村・北佐久郡軽井沢町の各一部[6](供給約款上は「長野県の一部」とのみ表記する)
静岡県富士市と富士宮市では、商用電源周波数の境界である富士川が市内を横切り、富士川の左岸側が50 Hz、右岸側(富士宮市内房及び富士市の旧富士川町域)が60 Hzと混在している。
また地域にかかわらず、工場など一部大口需要家が、電力会社の定める標準周波数とは異なる周波数を利用しているケースがある。この場合、需要側で受電設備に周波数変換設備を設けている。たとえばJR東海の東海道新幹線は、富士川以東では浜松町・綱島・西相模・沼津の4箇所にある周波数変換変電所で、東京電力パワーグリッドから受電後、50 Hzから60 Hzに変換して饋電線へと供給される(新富士駅から東京駅までの各駅舎の駅務用電源の供給は50 Hzのまま)。
■脚注--注釈
[注釈 1]^ 本来交流発電機の容量は、電圧と電流の位相差に相当する力率を考慮する必要があるため容量の単位は実効電圧と実効電流の単純な積である皮相電力(単位: VA)を用いるが、まだ商用交流の用途が電燈であった時代は負荷が力率がほぼ1 (100 %) に等しいことから、1 kW = 1 kVA とみなしても差し支えない。
[注釈 2]^ 小型軽量化が求められる旅行用品のため、体積の割りに容量を大きくできる単巻変圧器が多いが、中には電熱機器向けのサイリスタ位相制御による実効値調整形の変圧器もある。
[注釈 3]^ 無論、スイッチング電源によるACアダプターなどで両電圧対応機器であれば変圧器は不要である。
[注釈 4]^ 放電を安定化させる安定器の至適巻数が周波数によって異なるため。後述の、設計周波数より低い周波数が供給された場合の焼損対策として出荷時は低い周波数の50 Hz側にスイッチが倒してある。
[注釈 5] ^ 日本で上市されている電力量計には周波数共用で計量法検定対応のものは無い。
[注釈 6]^ 2011年の東日本大震災後に政府が行ったシミュレーションで50 Hzの地域をすべて60 Hzに変更した場合、電気事業者の設備交換費用で約10兆円、かつ発電設備の周波数変更の工事期間は40年以上になる見込みであることが試算されている[4] a。
[注釈 7]^ この他に北海道千歳市の一部(支笏湖温泉一帯)が60 Hz地域だが、これは王子製紙の自家用発電所から電力の供給を受けていることに起因する。
■脚注--出典
[1]^ a b c 門井龍太郎、電気の周波数と電圧(世界•日本) 電氣學會雜誌 1991年 111巻 12号 p.1011-1014, doi:10.11526/ieejjournal1888.111.1011
[2]^ 大島正明「日本に 50 Hz と 60 Hz とが並存する理由 〜東京電灯と大阪電灯〜」(pdf)『電気技術史』第83巻、電気学会 電気技術史技術委員会、2020年8月20日、2024年5月26日閲覧。
[3]^ 加島篤「電源周波数統一までの北九州重工業地帯の電力事情と戸畑火力発電所の役割」『北九州工業高等専門学校研究報告』第49巻、北九州工業高等専門学校、2016年、15-34頁、CRID 1050579212433920768。「「九州地区周波数統一工事」については、p.26とp.31にも記載されている。」
[3]^ 加島篤「電源周波数統一までの北九州重工業地帯の電力事情と戸畑火力発電所の役割」『北九州工業高等専門学校研究報告』第49巻、北九州工業高等専門学校、2016年、15-34頁、CRID 1050579212433920768。「「九州地区周波数統一工事」については、p.26とp.31にも記載されている。」
[4]^ a b c d 静岡放送 (2023年3月12日). “同じ街なのに、川を境に「2種類の電気」が…令和の世に残る126年前の“調整不足””. TBS NEWS DIG. 2023年3月13日閲覧。
[5]^ “電気のお引越し手続き”. 東北電力. 2019年9月15日閲覧。
[6]^ “お届けする電気の周波数”. 中部電力ミライズ. 2019年9月15日閲覧。
≪くだめぎ?≫
電気・電力では
西日本60Hz、東日本50Hz であり、
静岡県の富士川ではっきりと分かれる。
大まかに、
関東・新潟県・山梨県の東日本50Hz、
富山県・長野県からの西日本60Hz、
「糸魚川静岡構造線」に重なる部分も多い。
"東海道新幹線"電車が「60Hz交流専用車 (交流型電車)」、
市中の50Hz電力をJR自身が「60Hz」に変換、
「富士川以東-東京駅」"60Hz電化区間"に送電している。