
「北斗星」廃止なら青い森鉄道経営に打撃
(2013/11/11 09:05)
2013/11/11 10:02 【共同通信】
【写真説明】
北海道新幹線の開業に合わせて廃止される見通しとなった寝台特急「北斗星」
JRが検討している寝台特急「北斗星」(上野―札幌、1日1往復)の廃止は、青森県の第三セクター・青い森鉄道の経営を直撃することになりそうだ。北斗星が同鉄道の目時―青森に乗り入れる際に発生する旅客運輸収入がなくなるためで、億単位の減収も想定される。同鉄道は毎年、県から多額の線路使用料の減免を受けるなど、厳しい経営状況にあり、関係者は「廃止なら影響は大きい」と懸念している。
(齋藤桂)
○乗り入れ収入大幅減
廃止時期は、2015年度末の北海道新幹線開業時とされる。30年以上使用している車両の老朽化、新幹線や航空機など高速交通機関との競争激化で乗客が減少しているのが廃止の要因だ。
青い森鉄道の12年度の旅客運輸収入は18億7755万円。北斗星と同じく、目時―青森に乗り入れる寝台特急「カシオペア」(上野―札幌、週3往復程度)を合わせた、寝台の収入は全体の約2割を占める4億円だった。
同鉄道によると、両寝台から得られる収入の割合は不明。廃止になれば、JR側に支払う費用もなくなるが、それでも大幅な減収は避けられない。
同鉄道は12年度決算で354万円の純利益を確保し、11年度に続く黒字決算となった。ただ、12 年度も県から線路使用料6億6813万円の減免を受けるなど(県の手厚い支援の上に経営が成り立っている。
北斗星の廃止に関し、同鉄道は「JRによる正式決定ではないので、コメントできない」としつつ、廃止が経営に与える影響について「少なくない」との認識を示す。一方、県青い森鉄道対策室は「今後の推移を見守りつつ、関係先と対応を検討する」とした。
北斗星の廃止は、IGRいわて銀河鉄道(盛岡―目時)にも影響する。IGRによると、12 年度の旅客運輸収入は約16億円で、2割弱が寝台分。
IGRは取材に、廃止による影響の大きさを認めつつ、「正式決定ではないので、コメントのしようがない」しとた。
【デーリー東北】
「ブルートレイン」全面廃止へ 「あけぼの」来春「北斗星」も
青い塗装の寝台特急「ブルートレイン」が2015年度末までに全面廃止される方向で検討されていることが6日、JR関係者への取材で分かった。
現在運行する「あけぼの」(上野―青森)は来春のダイヤ改正で姿を消し、「北斗星」(上野―札幌)は北海道新幹線の15年度末の開業に合わせて同年度中に廃止される見通しで、半世紀以上の歴史に幕を閉じる。
関係者によると30年以上使用している客車24系の老朽化が進んでいることや、新幹線、航空機といった高速の交通機関との競争で乗客が著しく減少しており、存続が難しくなった。
2013/11/07 02:00 【共同通信】
ブルートレイン:廃止へ…JR3社、北海道新幹線開業で
毎日新聞 2013年11月07日 07時15分
2015年度末の北海道新幹線開業を控え、JR東日本と北海道、西日本の3社がブルートレインをはじめ、客車を使った寝台特急を廃止する方向で調整していることが分かった。
運行開始から30年以上経過して車両が老朽化したことに加え、航空機との競争で乗車率が低下。さらに北海道新幹線開業により、利用客減少が予測されることが背景となっている。
JR関係者によると、現段階でブルートレイン「あけぼの」(上野−青森間)が来年3月のダイヤ改正で廃止されるほか、14年度末に最後のブルートレインとなる「北斗星」(上野−札幌間)、15年度末には「カシオペア」(上野−札幌間)と「トワイライトエクスプレス」(大阪−札幌間)も姿を消す見通し。「北斗星」は年末年始やお盆期間中に限って臨時運行する。
電車方式の寝台特急「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」(東京−出雲市・高松)はしばらく運行を継続する方針。【斉藤正利】
≪くだめぎ?≫
JR旅客鉄道を分社化した最大の短所が出てきた。
深緑の「トワイライトエクスプレス」も24系で、食堂車スシ24形(481系・485系から改造)は40年以上。毎日運行で長距離運用では次の新車が必要である。JR旅客鉄道では大半は電車・ディーゼルカー増備で「カシオペア」E26系客車新製は異例のよう。JR東日本などはE26系だけで臨時運行をまかなえると思っているようだ・・・。
Posted at 2013/11/15 21:32:57 | |
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