
駒ケ根駅
[写真・画像] JR東海・駒ケ根駅の駅舎: 2023年3月19日
駒ケ根駅(こまがねえき)は、長野県駒ヶ根市東町にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である[1]。
下りの快速「みすず」はこの先各駅に停車する。「みすず」とは別の快速列車岡谷行き(当駅の始発列車)が1本のみ設定されており、停車駅は飯田線の全区間で快速運転を行う上りの「みすず」とほぼ同じである。
駒ケ根駅[* 1]
こまがね Komagane
◄小町屋 (1.2 km) (1.4 km) 大田切►
所在地 長野県駒ヶ根市東町[1]1-1
: 北緯35度44分11.16秒 東経137度56分12.44秒
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CD 飯田線[2]
キロ程 165.6 km(豊橋起点)
電報略号 コマ[1] アホ(改称前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度- 505人/日(降車客含まず)-2018年-
開業年月日 1914年(大正3年)10月31日[2]
備考 簡易委託駅
標高:674 m[1]
1^ 1959年に赤穂駅から改称[1]。
1.歴史
1914年(大正3年)
10月31日:伊那電車軌道(1919年に伊那電気鉄道へ改称)が宮田駅から延伸した際に、その終着駅である赤穂駅(あかほえき)として開業[1][3]。一般駅[4]。
赤穂線の播州赤穂駅に「播州」と旧国名がついているのは、この駅が存在したためである。
12月26日:伊那電車軌道が伊那福岡駅まで延伸し、途中駅となる[3]。
1943年(昭和18年)8月1日:伊那電気鉄道線が飯田線の一部として国有化され、鉄道省(後の日本国有鉄道)の駅となる[5]。
1959年(昭和34年)10月1日:駒ケ根駅に改称[1]。
1971年(昭和46年)12月1日:自動券売機を新設[6]。
1980年(昭和55年)7月4日:現在の駅舎に改築[1][7]。
1982年(昭和57年)11月1日:貨物の取扱を廃止し、旅客駅となる[8]。
1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止[4]。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道が継承[4][9]。
1997年(平成9年)9月30日:この日をもって、駅レンタカー営業所が営業終了となる[10]。
2002年(平成14年)7月1日:夜間窓口休止となる。
2013年(平成25年)4月1日:自治体による簡易委託駅になる[11][12]。
2.駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を持ち、列車交換が可能な地上駅[1]。駅舎は単式ホーム側(1番線)にあり、2・3番線(島式ホーム)とは構内踏切で繋がっている[1]。3番線東側には側線(留置線)が引かれ、電車や保線車両が留置されることがある(夜間滞泊も設定されている)。
伊那市駅管理の簡易委託駅で、駒ヶ根市が業務を受託している。2013年3月31日までは東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、自動券売機、JR全線きっぷうりばも設置されていた。駅舎は1980年に改築された鉄筋コンクリート造平屋建てである[7]。
中央アルプスへの登山者が多いことから駅待合室内に登山届のポストがある。
2-1.のりば
番線 路線 方向 行先 備考
・1 飯田線 下り 辰野方面[注釈 1] -
・1 飯田線 上り 飯田・天竜峡方面[注釈 1] -
・2 飯田線 上り 飯田・天竜峡方面[注釈 1] 当駅始発はこのホーム
・3 飯田線 上り 飯田・天竜峡方面[注釈 1] 3両編成の一部列車
・3 飯田線 下り 辰野方面 一部列車のみ[注釈 2]
3.駅周辺
駒ヶ岳へのロープウェイ(駒ヶ岳ロープウェイ)乗車駅であるしらび平駅や駒ヶ根高原へ向かうバスが駅前から発着している[1]ほか、駒ヶ根市循環バス乗り場、タクシー乗り場がある。
駒ヶ根市の中心駅[1]であり、駅の西側に商店街が広がっており、徒歩で10分内の範囲に駒ヶ根郵便局、八十二銀行駒ヶ根支店、アルプス中央信用金庫赤穂営業部などの金融機関もある。駅の東側に隣接してAコープこまがね店がある。当駅から延びる「すずらん通り」を500mほど西に向かうと、駒ヶ根市総合文化センター(駒ヶ根市立図書館、駒ヶ根市立博物館)等の文化施設がある。
JA上伊那駒ヶ根支所
ヤマウラ本社
国道153号伊南バイパス
長野銀行駒ヶ根支店
長野県信用組合駒ヶ根支店
クスリのサンロード駒ヶ根東町店
マルトシ駒ヶ根駅前店
4.バス路線
「駒ケ根駅前」停留所にて発着する。かつては市内を循環するバスのために2番と3番の乗り場もあったが、循環バスの廃止によりなくなった。
1番のりば
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ駅(伊那バス・中央アルプス観光バス)
5.隣の駅
東海旅客鉄道(JR東海)飯田線
■快速(「みすず」含む)
小町屋駅 - 駒ケ根駅 - (一部大田切駅) - 宮田駅
■普通 小町屋駅 - 駒ケ根駅 - 大田切駅
6.脚注
6-1.注釈
[注釈 1]^ 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)
[注釈 2]^ 2021年3月改正ダイヤでは、9:03発伊那松島行き普通のみ使用[13]。
6-2.出典
[1]^ 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、195頁。ISBN 9784784071647。
[2]^ 横井信洋(2014年9月26日). “切手シート:飯田線開通100年を記念 駒ケ根市が発売 きょうから”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
[3]^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、14頁
[4]^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、109頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
[5]^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、15頁
[6]^ 「四ヶ月の努力実る 静鉄、飯田線の営業近代化実施」『交通新聞』交通協力会、1971年12月2日、1面。
[7]^ a b 「装い新たに 山男たちの駅 飯田線駒ヶ根駅の改築完成」『交通新聞』交通協力会、1980年7月9日、2面。
[8]^ “日本国有鉄道公示第143号”. 官報. (1982年10月30日)
[9]^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、17頁
[10]^ JR時刻表 1997年10月号
[11]^ 長野日報 2013年4月2日付
[12]^ 「飯田線の伊那谷4駅が無人化」『南信州新聞』南信州新聞社、2013年4月2日。2022年1月4日閲覧。オリジナルの2013年7月8日時点におけるアーカイブ
[13]^ 各駅の時刻表-駒ヶ根駅(毎日)(上下)
7.参考文献
曽根悟(監修)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日。
最終更新 2023年4月30日 (日) 13:01 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
以上 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
≪くだめぎ?≫
赤穂町(あかほまち)といったら、「播州赤穂駅」忠臣蔵の兵庫県『赤穂市(あこうし)』である、こちらが世界的に有名だ。
1914(大正3)年10月伊那電車軌道:赤穂駅として開業、
1959(昭和34)年10月:駒ケ根駅に改称。
1951(昭和26)年12月:日本国有鉄道「赤穂線」として開業。当初は"播州赤穂駅"が線の終着駅だった。
1954(昭和29)年4月- 宮田町・中沢村・伊那村と合併して駒ヶ根市が発足。
意外と早い駅名の改名対応である。江戸時代からの『赤須上穂宿』にしたら、もっとインパクトがあり、敬意を払った、と思うのは私だけ。