
三本木農高志望倍率急上昇/映画人気影響か
(2008/12/29)
写真説明】
「三本木農業高校、馬術部」のロケシーン。=今年2月
現在の中学三年生が受験する二〇〇九年度の高校入試で、青森県立三本木農業高校の志望倍率が急上昇している。中でも動物科学科の倍率は、前年同期の一・四三倍から二・一四倍に跳ね上がる人気ぶり。県教委は「今年公開された映画『三本木農業高校、馬術部』の影響ではないか」と推測している。
映画は、同校馬術部員の少女が盲目のサラブレッド・タカラコスモスと出会い、馬術大会出場や馬の出産を通じて成長する姿と、心のきずなを描いた物語だ。実話を基にしている。
県南地方では十月四日から十二月十九日まで、おいらせ町のTOHOシネマズおいらせ下田と、八戸市の八戸フォーラムで上映された。TOHOシネマズでは、全国の総動員数の15%に当たる約一万四千人が見た。
八戸フォーラムでも約三千六百人が観賞。「この手のジャンルの映画としては多い入りだった」(担当者)という。
県教委がまとめた進路志望状況(第一次調査・十一月十八日現在)によると、〇九年度高校入試で、同校の志望倍率は全体で一・三一倍(前年同期比〇・二九ポイント増)。県立高校教育改革第二次実施計画で学科を改編した〇六年度入試以降で、最も高くなっている。
特に、動物の飼育などを中心に学ぶ動物科学科は、〇六年度入試以降ずっと一・五倍以下だったのが、今回は二・〇倍を超える倍率となった。
倍率の急上昇について、同校の工藤徳美教頭は「断定はできないが、少なからず映画の影響はあるだろう」と述べた上で、「急なことで戸惑っているのが本音。だが、理由が何であれ、興味を持ってくれたことは良かった。実際に入学した後で、何で希望したかを聞いてみたい」と“うれしい悲鳴”を上げる。
映画の影響で、志望倍率が高くなったかは定かではない。ただ、映画の製作プロダクション・東北新社クリエイツの小越浩造プロデューサーは「映画では自然豊かな素晴らしい学校で成長する生徒の姿をとらえたかった。製作側としても、人気が出てくれるのは大変うれしい」と話す。さらに「たくさんの生徒が動物とともに、農業の問題にも関心を持ってくれたら」と期待を込める。
県教委の進路志望状況(第二次調査・十二月十七日現在)は、来年一月八日に公表される予定。
デーリー東北より
三本木農業高校といえば、サッカー、ラグビー、陸上競技?である。本来の農業高校としての魅力がアップされれるか。
かの原子力関係の地もだまって「牛とシジミ」をつくっていれば・・といわれたものだ。また、一戸~九戸は馬の産地である。食の産地として、地元の生徒にも見てもらえたら更にいいね。意識改革ね。
Posted at 2008/12/30 15:08:16 | |
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