
県産リンゴ市場価格引き上げ/初の需給調整
(2009/01/10)
写真・南部町営地方卸売市場 南部町より
二〇〇八年青森県産リンゴの販売価格が下落している事態を受け、県と関係団体は九日、価格の浮揚に向けた総合対策を発表した。〇七年度創設の「りんご緊急需給調整対策」を初めて発動し、生食用リンゴのうち一万トンを市場から隔離する。これにより全国主要消費地市場の平均価格を、平年並みの一キロ当たり二百五十円に引き上げたい考え。併せて消費者向けの販売対策も国内外で展開する。
市場から隔離するリンゴのうち、八千五百トンを加工に回す。関係団体は別枠で千五百トンを県内の福祉施設などに無料で提供する。
加工向けは、在庫量の多い無袋ふじのツル割れ果が主な対象。全農県本部と県りんご商協連が四千二百五十トンずつ実施する。県と市町村、全農県本部、県りんご商協連で設けた一億七千万円の基金から、一キロ当たり二十円の経費を助成する。
〇八年県産リンゴは景気後退による消費低迷などを背景に、例年より二―三割安く推移。十一月は一キロ当たり二百九円だった。
また十二月末のリンゴ在庫量は、過去五カ年の中庸三カ年平均より10%多い二十六万四千八百三十九トン。市場隔離の発動基準が15%超に対し、無袋ふじは29%超の十一万七千六百九十七トンだった。
市場隔離によって、在庫量は平年並みとなる見込み。販売目標は一―三月が十一万五百トン(前年比102%)、四―八月が九万三千五百トン(同100%)としている。
生果やジュースの消費拡大対策では一月から三月にかけ、全国各地で即売会などを実施。輸出拡大対策にも取り組み、今月には中国で消費宣伝活動を展開する予定だ。
霜・ひょう害リンゴの在庫を抱え、フル稼働状態の加工業者対策として、県は製造果汁を冷凍保存する費用について、数億円程度の助成を国に要望している。
同日、県庁で会見した三村申吾知事は「対策を県と関係団体が一体となって実施することで実効性が高まる」と強調した。
デーリー東北より
来シーズンの収穫までに消費するのが一番の理想。霜・ひょう害リンゴの在庫が多く、スーパーでも積極的に「霜・ひょう害リンゴ」として売っていた。
在庫が多いと、農業だけでなく、「バイオ燃料・バイオエタノール」も考えないと。あながち、間違いでない?
リンゴジュース、飲みましょう。
Posted at 2009/01/11 14:29:03 | |
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