
水漏れ導水管の施工会社「工事に問題なし」
(2009/01/16)
八戸地域七市町の大規模断水事故で、水漏れを起こした導水管を一九九〇年当時に施工した日鉄パイプライン(東京、旧・新日本製鉄)は十五日、「工事自体に問題はない」とし、導水管の敷設工事は適正に行われたとの認識を示した。
同日、同社管理本部の佐藤秀紀本部長が本紙取材に対し答えた。佐藤本部長は「施工後の検査もしっかり実施しており、工事に不備があったとは言えない」と強調。施工不良の可能性を否定した。
ただ、「現時点では(導水管漏水)事故調査委員会の結論を待ちたい」としており、今後、八戸圏域水道企業団や事故調査委から資料などの提出を求められた場合は、速やかに応じる考えを示した。
水漏れが起きた導水管の敷設工事は、坂牛川の改修事業に伴い、青森県が九〇年に同社へ発注。工事は地中を流れる坂牛川を避け、地下八メートル付近に導水管を埋設する「下越し工法」で行われた。
漏水後の企業団の調査では、導水管をつなぐ溶接部分一カ所で幅数ミリの亀裂が見つかったほか、四カ所で異常が確認されている。
八戸圏域水道企業団「23日に復旧工事終了」(2009/01/16)
八戸地域七市町の大規模断水事故で、八戸圏域水道企業団(企業長・小林眞八戸市長)は十五日、水漏れを起こした導水管の復旧工事が二十三日に終了するとの見通しをあらためて示した。通水開始後、ポンプの運転状況など水が順調に流れることを確認した上で、遅くとも二十四日までには“本格復旧”とする考え。一方、仮設のバイパス管(口径四〇〇ミリ)については、本管のバックアップとして当面、残す方針を明らかにした。
同日午前、小島賢悦事務局長が報道陣に復旧見通しを説明した。それによると、既設の導水管(同一二〇〇ミリ)と新設する本管(同六〇〇ミリ)の連結工事で、今後、掘削や溶接などが順調に進めば、十九日に本管となるダクタイル鋳鉄管の敷設作業に着手。
復旧工事は二十三日に終了する見通しで、小島事務局長は「同日中をめどに通水に入りたい」と述べた。企業団は一日でも早い工事完了を目指しており、急ピッチで作業を進めている。
八戸市坂牛地区の漏水事故現場では、十五日も引き続き復旧工事を続行。導水管と本管をつなぐ「片落ち管」(同一二〇〇―六〇〇ミリ)が搬入された。
櫛引寄りの現場では同日午後に連結地点の掘削作業を終え、漏水した導水管の切断作業に着手した。十六日には導水管と片落ち管の溶接を行う。
白山浄水場寄りの現場では、土留めのための矢板の打ち込み作業が終了。十六日から掘削作業に入る予定。
仮設バイパス管の取り扱いについて、小島事務局長は「不測の事態に備えて残す方向で検討中」と語った。詳細については河川管理者である国や青森県などと協議して決める方針。
ともに、デーリー東北より
大きさが違う管同士をつなぐアダプタを「片落ち管」と呼ぶんですね。改めて、先輩方は太いパイプ導入していたのですね。こんなに太さがちがうんですから。現在の仮設のバイパス管(口径四〇〇ミリ)は綱渡りだから、六〇〇ミリの新本管の完成が待たれる。
Posted at 2009/01/16 15:03:40 | |
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