
検証・東日本大震災「復興への課題」
(6・完)三陸復興国立公園 (2011/09/17)
【写真説明】
震災から半年がたった今も、傾いたままの蕪島の公衆トイレ。近く解体、撤去される=15日、八戸市鮫町
東日本大震災の巨大津波で多数の死者・行方不明者を出し、経済・生活基盤が甚大なダメージを受けた東北地方の沿岸部。環境省は沿岸の再生を後押しするため、八戸市の種差海岸から宮城県の松島までの海岸線にある自然公園を「三陸復興国立公園」(仮称)として再編する構想を掲げた。
公園指定は2012年度内の予定。東北地方南部に比べ被害が小さく、国立公園の北の玄関口となる八戸市を皮切りに再編整備が進むことが予想される。
市は、有力な観光資源である蕪島や種差海岸の再整備を復興の象徴と位置付け、長年の悲願でもあった国立公園編入を、地域振興の足掛かりにしようと動きを加速させている。
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蕪島では、島を取り囲むフェンスやアスファルトの舗装が津波で損壊。公衆トイレは大きく傾き、近くの鮫観光案内所も全壊した。両施設は近く解体撤去される予定だ。
国立公園にふさわしい場所へと再整備を急ぐ市は、有識者らでつくる検討委員会を設置。アスファルトを芝生に変え、イベントスペースを設けるなどの青写真を描く。市観光課は「元通りにするだけでは中途半端。人々が来て楽しめる場所にしなければいけない」と力説する。
整備に当たっては、国や県の事業を活用する考えだが、実施期限が迫っている事業もあり、整備方針を早急に固める必要がある。八戸観光コンベンション協会の笹垣正弘会長は「八戸は災害ごみの処理など復興面でモデルケース的な働きをしている。今回も他の被災地に先駆けて動くことが重要だ」と指摘する。
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実現が近づく種差海岸の国立公園化構想。種差観光協会の柳沢卓美会長は「これをきっかけに種差を変えないといけない」と力を込める。
同協会は10年ほど前から、種差海岸への休憩所兼資料館の設置を市に要望しているが、実現には至っていない。11年度は多くの国立公園に設置されているビジターセンターの建設を国に求める方針で、柳沢会長は「市は蕪島だけでなく、種差の整備にも早く考えを示してほしい」と訴える。
一方、国立公園化には地元漁業者から不安の声も聞かれる。津波で船や漁具を失い、復旧もままならない中、国立公園に編入されることで操業が制限されるのでは、との懸念があるためだ。
南浜漁協のある男性組合員は「国立公園化そのものに反対はしないが、われわれ漁業者の意見も尊重して進めてほしい」と複雑な胸中を打ち明ける。
(検証・東日本大震災の「復興への課題」は終わります。佐藤周平、上野貴裕、佐々木琢磨、水野大輔、小嶋嘉文、川守田将和が担当しました)
デーリー東北 より
昨日、東八幡平に"初めて"行って来た。その目の前、「松尾八幡平IC」「岩手山PA」を通過するだけで、小岩井農場を先行していた。八幡平アスピーテラインを通る、黄色が目立ち正に紅葉中。県境の八幡平頂上まで上がる、薄暗く風が強く肌寒い、雲が峠を越えていく。藤七温泉・八幡平樹海ラインを通り、松川温泉に向かう。アスピーテラインは大半は草原、樹海ラインは森林の趣。アスピーテラインを上りにして良かった、下りだったら怖い。大型バスの運転手はエライ。松川温泉・松川荘を選ぶ、家族が喜んで良かったヨカッタ。「十和田八幡平国立公園」を制覇?した気分かな。
さて、蕪島である。写真のトイレの一段上のキャンプ場にトイレがある。被災を免れた。海水浴場"ハマ"の清掃が重要である。夏場に何とか間に合った次第である。白浜海水浴場は更にギリギリであった。娘と妹家族は喜んだ良かった。来年は万全はあると思うが・・。
Posted at 2011/10/11 08:43:18 | |
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