
投資抑え北米向けに「トヨタ車」 他社との提携、柔軟に
2012年11月10日 09時02分
図・トヨタ車の他社からの主な調達例
トヨタ自動車がマツダのメキシコ工場から小型車の供給を受けるのは、投資を抑えつつ、大市場の北米で品ぞろえを強化するのが狙い。利幅の小さい小型車を日本から輸出するのでは、円高で採算が厳しいことが背景にある。地域ごとに「売れる車を安くそろえる」ため、柔軟に他メーカーと生産面で提携していく戦略が浮かび上がる。
トヨタは、マツダに既にハイブリッド車(HV)の技術を供与しており、生産面にまで提携を発展させた形。北米市場に近く、生産コストの低いメキシコに工場を新設するマツダは、トヨタにとって格好の相手だ。
トヨタは、国内で生産している北米向けの小型ハッチバック車「ヤリス」(日本名ヴィッツ)を、2013年5月にフランスの自社工場での生産に切り替える。円高による輸出採算の悪化を抑えるため、ユーロ安の欧州から輸出した方が有利とみているためだ。
メキシコも円高の影響を受けず、人件費などが安い上、関税引き下げなどの協定を米国など数多くの国々と結び、輸出拠点としてのメリットがある。マツダだけでなく日産自動車やホンダなどが相次いで新工場建設を発表。トヨタも一時、進出を検討していたとみられる。
だが、トヨタはタイ、インドネシアといった東南アジアなどに集中投資しており、これ以上手を広げすぎるのはリスクが高い。このためマツダとの提携関係を生かす判断をしたようだ。
トヨタはこのほか、欧州で主力のディーゼルエンジンを独BMWから調達。IT関係では米大手のマイクロソフトと提携するなど、手薄な専門技術は外部から柔軟に取り入れてきた。今回のマツダなど生産面でも提携先の強みを生かした事業が増え始めている。
例えば、小さな車づくりのノウハウを持つダイハツ工業からは、日本でシェアを増す軽自動車、インドネシアでもトヨタ車より価格の安い小型車の供給をそれぞれ受ける。欧州では、販売台数の少ない商用バンを仏プジョー・シトロエン・グループから調達し、投資コストを抑えることにした。
世界規模で競争が激化する中、トヨタにも「自前主義にこだわっていては間に合わない」(幹部)という意識は強まっている。資本関係にまでは踏み込まず、柔軟に生産面で提携を探る動きは今後も広がりそうだ。
(中日新聞)
≪くだめぎ?≫
確か「フォード、マツダ株放出」時、デンソーも引き受けて株主になったはず。マイブログに記録を残しておかなかったが・・。トヨタがデンソー経由で注文契約した気分である・・・。
Posted at 2012/12/01 19:59:01 | |
トラックバック(0) |
トヨタディーゼル店 | クルマ