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2016年08月13日 イイね!

「レクサス」はなぜ「メルセデス・ベンツ」に勝てないのか

「レクサス」はなぜ「メルセデス・ベンツ」に勝てないのか2016年8月2日
「レクサス」はなぜ「メルセデス・ベンツ」に勝てないのか
Text : 渡辺陽一郎

[写真・画像]
(上左)レクサス GS
(上右)レクサス SC
(下右)トヨタ 新型クラウン

レクサスの日本展開から10年余、「成功」と判断するのは難しい
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2005年、日本でのブランド展開開始から10年以上を経過した「レクサス」について改めて考えたい。

国内での開業当時は「GS」と「SC」のみだったレクサスの取り扱い車種も、今では9車種に達する。2015年における登録台数は「4万8231台」であった。トヨタブランド(小型/普通乗用車)の125万3109台と比べれば4%程度だが、プレミアムブランドの枠組みで、メルセデス・ベンツやBMWと比べたらどうだろう。

メルセデス・ベンツは2015年に「6万5159台」、BMWは「4万6229台」を登録したから、レクサスは両輸入ブランドの中間に位置する形となる。2016年上半期(1~6月)も同様に、メルセデス・ベンツが「3万2236台」、レクサスが「2万8421台」、BMWが「2万4639台」となる。

上記を見る限り健闘しているとはいうものの、販売台数でメルセデス・ベンツを抜けないのでは「成功した」とはいえないのではないだろうか。

レクサスを考える時に重要なのは、なぜ「レクサス」ブランドが存在するのか、だ。どうして「トヨタ」ではダメなのか。

その理由は、北米を中心とした海外の販売事情にある。

日米で異なる事情(1)/北米では「低価格ブランド」、日本では「高級ブランド」であったトヨタ
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トヨタは初代クラウンの時代から対米輸出を開始しているが、北米では(他メーカーを含めて)ほとんど成功しなかった。日本車が注目されたのは1970年代前半のオイルショックからで、理由としては日本車の「低燃費」「低価格」「故障の少なさ」が歓迎された。

つまり、北米における日本車は“実用重視の低価格ブランド”であり、高級車のイメージには合わない。そこで別途、高級ブランドとして「レクサス」が設けられた。

ちなみに初代ダットサン240Z(日産 初代フェアレディZ)はオイルショック以前にヒットしたが、これも人気の裏には「直列6気筒エンジンを搭載したスポーツカーを“安く買える”こと」という背景があった。

一方、日本におけるトヨタ車のスタートは北米とは違って一般的には1955年に発売された初代「クラウン」だ。

この後、コロナ(現在のプレミオ)、カローラ、マークII(現在のマークX)と車種を普及させたので、もともとが高級なイメージも兼ね備えていた。トヨタが、北米におけるレクサスの位置付けまでカバーしていたことになる。

日米で異なる事情(2)/古くから「階級ブランド」が存在した北米、「ボディが大きなクルマが高級」な日本
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北米メーカーは吸収合併を繰り返した経緯もあり、例えばGM(ゼネラルモーターズ)であれば、キャデラック/ビュイック/オールズモビル/ポンティアック/シボレーといったブランドが存在し、「大きなシボレーよりも小さなキャデラックが高級」と認知されている。

この階級の考え方は様々なところに浸透しており、エアラインも古くからファースト/ビジネス/エコノミーに分かれている。客室だけでなく待ち時間を過ごすラウンジや搭乗の順番まで区分され、つまり社会のあり方がクルマに影響を与えた。

日本のトヨタは「ボディやエンジンの排気量が大きなクルマが高級」というヒエラルキーを築いた。上からクラウン/マークII/コロナ/カローラ/パブリカという具合だ。

ほかのメーカーも同様で、もともと日本のトヨタにブランドで階級を区分する概念は存在しなかった。

また個人的な意見だが、日本では階級の考え方は好まれず「同じ釜の飯を食う」という発想が根強い。例えば大企業の発展期を振り返ると、その多くが社長室などを持たない「大部屋」で仕事をしている。

今でも社長などの富裕層に、特別扱いされることを嫌う人は多い。

日米で異なる事情(3)/サービスに問題を抱えていた北米ディーラー、元々質の高かった日本のディーラー
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トヨタによると「北米における自動車ディーラーは、歯医者と並んで最も行きたくない場所」という調査結果があったという。

そこで北米のレクサスでは、ていねいな接客を心掛ける、修理などのサービスは顧客から注文された通りに行う、納期は確実に守るなど、顧客が快く来店できるサービスと店舗作りを行った。

上記の北米市場におけるレクサスのサービスは、日本のトヨタ系ディーラーの方式をそのまま水平展開しただけだ。

どれも当たり前の話だろう。日本のディーラーにも差はあり、セールスマンやサービスマンの個性もさまざまだが「歯医者(これも最近は快適になったが)と並んで行きたくない」とは思わない。

日米で異なる事情(4)/顧客がディーラーに足を運ぶ北米、セールスマンが訪問してくれる日本
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北米の場合、顧客がディーラーに出かけるのは当然だ。またホテルでも、食事はレストランに出かけて食べる。「もてなし」は来店した顧客に対して行われる。

最近の事情と少し異なるが、高齢になったクラウンの顧客でディーラーに出かけたことのない人は多い。車両の契約から、点検の引き取りや納車まで、セールスマンが自宅に来てくれる。

同様のことは日本のさまざまなサービスに当てはまる。例えば日本の旅館は、安い宿でも食事を運んでくれて、蒲団も敷いてくれる。昭和の時代には、酒屋の店員さんが「奥さん、何か不足してませんか?」と訪ねてきて、醤油の1本でも配達する「御用聞き」が一般的だった。

つまり日本における一番の「もてなし」は、「お客様に足を運ばせず、売る側が出向くこと」だ。高級な店舗に来店させることではない。

中古で購入したレクサスオーナーはラウンジが使えない
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以上のように、レクサスは北米の事情に基づいて設けられているため、日本では少なからず違和感を伴った。

これを助長したのが「接客」だ。開業当初のレクサスに勤務するセールスマンは、大半がトヨタ店やトヨペット店で経験を重ねたベテランであったが、ホテルマンを招いたりして接客態度を改めさせてしまう。それによって、顧客にも違和感が生じた。

例えば、知り合いのセールスマンがレクサスに異動になったので、顧客が次はGSでも買おうかとレクサス店に出向いたとする。知り合いのセールスマンに「最近、スキーには出かけているの?」などと軽く話掛けると「スキーでございますか、最近はですね・・・」などと返答される。これでは戸惑ったり、気分を害するのは当然だ。

後年になって、あるトヨタのレクサス担当者から「開業当初の接客では、お客様から慇懃(いんぎん)無礼という批判が多かった」という話を聞いたが、それも当然だろう。

さらに、2006年にレクサスLSが発売された頃は「レクサス車はタクシーに使わせない」という話も聞いた(今ではレクサスのタクシーも走っている)。

これもナンセンスであった。タクシーに乗ったことで静かさや乗り心地に感心して、レクサス車の販売に結び付いたり、ブランドイメージが高まることもあるからだ。

そして今でも、一般の中古車販売店でレクサス車を買った顧客には、点検などを引き受けてもレクサスオーナーズラウンジは使わせないという。どうでも良さそうな話だが、顧客は気分を害する。中古車で買った顧客も手厚くもてなせば、「次はレクサスを新車で買おうか」と考えることもあるだろう。

前述でも触れた「差別」が、さまざまなところに散見され、顧客に不快感を与えて販売促進でもマイナスに作用している。

トヨタに「全幅の信頼」を寄せている顧客も未だ多い
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トヨタが本質的に勘違いしているのは、前述したとおり日本においては「トヨタこそが最高のブランド」であることだ。

今でもクラウンの新型が発売されると、現物を見ないで注文する顧客が多いという。これは、決していい加減な買い方をしているのではない。トヨタとクラウン、トヨタ店とそのセールスマンに全幅の信頼を寄せているからだ。これ以上のブランドはない。

日本のレクサスの扱い方には、いま一つ根本的に無理が生じている。

30~40代の輸入車ユーザーがターゲットだが・・・
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なぜトヨタが日本でレクサスを開業したかといえば「30代から40代の顧客にクラウンなどトヨタ車の人気がいまひとつで、メルセデス・ベンツやBMWが支持されている」からだ。

それならばセルシオ(以前のレクサスLSの日本版)、アリスト(同じくGS)の販売に力を入れれば良さそうだが、トヨタはメルセデス・ベンツやBMWという「ブランド」に対抗すべくレクサスを国内に導入した。

ただし、メルセデス・ベンツを買うということはスゴロクでいえば“アガリ”であって、レクサスには代替えしない。

レクサスのビジネスチャンスは「日本車から欧州車に代替え“しそう”な顧客」を、上手くレクサスに向かわせることだ。その中にはトヨタの顧客も多く、前述の慇懃無礼は逆効果になってしまう。トヨタと同様のサービスを、レクサスにも適用する必要がある。

そこで、接客態度と併せて重要なのが「店舗数」だ。トヨタの4系列は日本国内で約4900店舗を展開するが、レクサスは約170店舗だから3%にとどまる。しかも輸入車に対抗することを重視して出店は「都市部」が中心となっているため、東京都には新車販売店舗が20箇所以上あるのに、わずか1店舗しかない県も存在する。レクサスは日本車だが、日本で購入の困難な地域があるのだ。

最近は出店母体の販売会社が工夫して、整備だけは地元のトヨタ店などで受けられたりするが、これも一種の差別だろう。

レクサスの店舗が少ない地域では、トヨタ店やトヨペット店の大型店舗に「レクサスコーナー」を設けて対応すれば良いと思うが、トヨタはこれも認めていない。

日本では「トヨタあってのレクサス」を考えるべきでは
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今の状態では、レクサスが日本の多くの人達に歓迎されるようなブランドになり得ないと思う。

読者諸兄の中にも「レクサス?関係ないね」と感じている方は少なくないだろう。接客態度とか販売網は間口を広げ、中古車ユーザーを含めて多くの人達に優しくなるべきだ。これには販売会社というより、トヨタの理解が求められている。

また、メルセデス・ベンツなどとは違うサービスも考えたい。例えば、複数の車両を持つファミリーユーザーに向けたレクサスならではの対応だ。

レクサスと複数のトヨタ車を所有する顧客には、レクサスの担当者がコンシェルジュになり、残価設定ローンなどを活用してすべての車両の面倒を見る。クルマのことは担当者に任せておくと、一定のコストでオトクに使えるようなシステムを構築すれば、複数の車両を持つ富裕層に喜ばれるだろう。

このほか、トヨタはトヨタホームとして住宅事業も行っている。同社で新築するとレクサスに特別低金利が設定されたり、トヨタファイナンスの住宅ローンに車両のローンを割安に組み込めるサービスがあれば、メルセデス・ベンツなどとは異なる利便性が生まれる。

日本のユーザーにとってのレクサスは、プレミアムブランドとしては新入りで、メルセデス・ベンツを追いかける存在。となれば多くのユーザーがメルセデス・ベンツを選ぶのは当然として、トヨタは国内市場に適した「トヨタあっての日本のレクサス」をもっと真剣に考えるべきだろう。

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≪くだめぎ?≫
 『アリスト』『チェイサー』時代の"シャコタン"がほとんど見られないのも、「若者のクルマ離れ」「貧困化」があるとは言え、「レクサス」車のブランドイメージが定着した証拠かな。その点ではトヨタ自動車のブランド戦略は成功したとも・・。
 "「レクサス」はなぜ「メルセデス・ベンツ」に勝てないのか"は問題にしてないフシがある。
 ただ、『クラウン』の販売量に比べれば、「レクサス」車は印象が薄い・・。トヨタ店・トヨペット店でレクサス店運営している所が多いが、カローラ店・ネッツ店で運営して無い所も多いのも、一因かと。いずれにしても、「わずか1店舗しかない県も存在」を解消することが"地方創世"と本体が思うことが・・。
Posted at 2016/08/13 10:20:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ
2016年08月13日 イイね!

【レクサス GS450h“version L”】の試乗レポート

【レクサス GS450h“version L”】の試乗レポート2016年03月03日更新
【レクサス GS450h“version L”】の試乗レポート。IS200tと乗り比べで分かった高級セダンの力

今回は「IS200t」と「GS450h」の贅沢な乗り比べがすることができました。国内外で人気が高く、最高級ブランドとして名高い”レクサス”。高級ブランドの激戦車格に投入された「GS」の実力を検証します。

▼レクサス GS450hとは

まずは今回試乗した「レクサス GS450h」のコンセプトや主要諸元、価格などをご紹介していきます。
GSは「Grand Touring Sedan」
「レクサス GS 」の「GS」は「Grand Touring Sedan」の「G」と「S」から名付けられました。

「この先に、かつてない歓びが待っている。そのドライビングはクルマと一体となって、心に翼を与える。品格と躍動感のさらなる深まりはクルマに近づき、乗り込み、アクセルを踏むと同時にあなたを未知の歓びへと旅立たせる。」というフレーズが与えられ、高級セダンとしての品格と走りを求めたコンセプトとなっています。

スペック(主要諸元)
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型式:DAA-GWL10-BEXQB
全長:4,880mm
全幅:1,840mm
全高:1,455mm
ホイールベース:2,850mm
車両重量:1,860kg(F/L)、1,820kg(I)
燃費(JC08モード走行燃料消費率):18.2km
駆動方式:後輪駆動(FR)

エンジン型式:2GR-FXE
エンジン種類:V型6気筒DOHC
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
総排気量:3.456L
最高出力:217 (295) / 6,000 kW(PS)/r.p.m.
最大トルク:356 (36.3) / 4,500 N・m(kgf・m)/r.p.m.
燃料タンク容量:66L
燃料供給装置:筒内直接+ポート燃料噴射装置 (D-4S)

モーター型式:1KM
モーター種類:交流同期電動機
最高出力:147 (200) kW(PS)
最大トルク:275 (28.0) N・m(kgf・m)
販売価格
GS450h:7,428,000円
“I package”:7,824,000円
“version L”:8,435,000円
“F SPORT”:8,463,000円
と価格はこのクラスになるとさすがにプレミアムですが、それだけの価値があるということでしょうか? 今回は実際に乗ってみてそのプレミアムセダンの魅力に迫ります。

▼エクステリア

「アグレッシブなフロントフェイスと端正で伸びやかなサイドビューにより、躍動感と品格をダイナミックに表現した」と打ち出されているだけあり迫力のあるエクステリアデザインです。このサイズになるとスピンドルグリルの主張も全体と相まってそこまで前に出てこず、GSのフロントライト、いわゆる目のデザインが鋭く引き締まって見えます。この写真を見ているだけで引き込まれるものがあります。

公式WEBサイトには「レクサスを象徴するL字型に発光するLEDのヘッドランプとテールランプは、先鋭な光を放ち、残像となって、走り抜けるGSを鮮烈に印象づける」とありますが、少し攻撃的なヘッドランプと独立したL字型のランプが日本車離れしたインパクトと洗練された車を印象付けます。

▼インテリア

"このクラスのレクサスのインテリアはどのレベルまできているのか?"と、一昔前の日本車とベンツやBMWなどのいわゆる高級外国車の差をご存知の方は気になるところではないでしょうか? では、国内屈指のブランドの底力を覗いてみましょう。

ドアを開けると高級感に溢れた品格のある車内空間が広がっています。今回のシートカラーはトパーズブラウンというカラーネームでシックで自然と馴染むような色で高級感を盛り立てます。このシートカラーはノーマル以外で選択可能となっています。“version L”で5色からノーマルで2種類から選ぶことができます。
ドライビングシートに座るとゆったりとした座れ、車幅があることもあり、かなり広く感じました。パワースイッチを押すとステアリンングが下に、シートが前にと動きドライビングポジションに自動で動きます。
もちろんパワーシートになっていますので片手で自分好みのポジションに帰ることができ、メモリーも付いていますので自分好みのポジションにワンプッシュで変更も可能です。

上の写真を見ていただいてもわかると思いますが、12.3インチワイドディスプレイが圧倒的な存在感で、大きい画面で非常に見やすく、視力が悪い方も見やすいと思います。ステアリングも非常に高級感と重厚感があり、インテリアに関しては申し分ない完成度です。

シフトノブ及びセンターコンソールです。レクサスのドライバーが扱いやすいようにボタンや操作類の配置をすることに関しては評価が高いですが、今回もこれ以外の配置は考えられないほど完成度は高いです。しかし、車内が広いこともあり少し全体的にワイドな配置となっているように感じます。ですので体が小さい方には遠い感覚を持つかもしれません。

家族持ちには気になる後部座席
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助手席を一番前に出した状態ですが、広々とした後部座席となっています。体格が大きい方でも狭いと感じることはなさそうです。

トランクスペース
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このクラスに乗られる方はゴルフや旅行なども車で行くことも多いと思います。そんな方はしっかりと荷物を積めて人も乗せられるということが重要なポイントだと思いますが、その点「GS」は問題なさそうです。

▼試乗レポート

さて、本題の試乗レポートです。今回はIS200tと一緒に東京都内の市街地から東名高速で静岡県御殿場を経由し峠を越えての山梨県山中湖などいろいろな場面を走行しました。

エコ、ノーマル、スポーツ、スポーツ+の4つの走行モード
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「GS」には4つの走行モードがあります。走行中でも選択可能ですので気分や状況で変える事ができます。

【ノーマルモード】
まずは普通に、という事でノーマルモードです。ノーマルとはいえ、500馬力ほどのハイパワーですので”普通”という表現は正しいかはわかりませんが、高速走行、一般道での走行全て難なくこなすパフォーマンスです。アクセルを踏み込まなければ扱いにくいほどまでは加速しませんので扱いやすいモードと位置づけできると思います。
【エコモード】
このクラスでもここまでパワーカットするのか、と感心するほど加速は緩やかになるエコに特化したモードです。とはいえ踏み込むと加速していきますが、このモードで速度を上げると余計に燃費が悪くなるように感じましたので、適切なモードを選ぶことが重要です。
【スポーツモード】
やはり、個人的に一番気になるのはスポーツモード。高級セダンで車重が重いとはいえ、500馬力弱のモンスターパワーの実力が気になります。このモードを高速で解禁しましたが、さすがのパワーで加速、トルクともに抜群です。しかしシャーシ剛性、足回りの安定性でスピード感がないので気がついた時にはスピード違反になってしまうのではと思う程のスムーズな加速です。獰猛な野獣という感覚はなく、マイルドな味付けではあるものの加速性能はすばらしいものがあります。
【スポーツ+モード】
走りのポテンシャルをフルに引き出すモードですが基本的にはスポーツモードと同じですが、ギア比可変ステアリングによってハンドリングがスポーティーになるため、高速道路を巡行する場合やサーキット走行などではその違いを感じることがきます。

素晴らしい最新技術
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【プリクラッシュセーフティシステム】
衝突の回避や被害軽減を支援するシステムで、進路上の先行車などをミリ波レーダーで検出し、衝突する可能性が高いと判断した場合に警報やブレーキの制御により衝突回避を支援してくれます。
高速道路をオートクルーズで走行していて前方の車との距離が近づくと作動して減速します。

【レーンキーピングアシスト】
高速道路や自動車専用道路を走行中に、車線から逸脱する可能性を警告したり、車線からの逸脱を避けるためのステアリング操作を支援します。ウインカーを出さずに白線に乗り上げたりした際にはハンドルを"グッグッグッ"と逆サイドにきるよう促してくれます。
また、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)の作動中は、車線維持に必要なステアリング操作支援も行うといったもはや自動運転に近いことまでしてくれる優れた最新技術です。

【ブラインドスポットモニター】
こちらもメーカーオプションです。走行中、ドアミラーでは確認しにくい後側方エリアに存在する車両を検知すると上の写真のドアミラー内のインジケーターが点灯。車両を検知した状態でウインカーを操作するとインジケーターが点滅し、より注意を喚起してくれる安全面で味方してくれる頼れるシステムです。
駐車時も車体の各方面のセンサーが感知し、壁などと近くなっている箇所を言葉で指示をくれ、自分だけじゃなく車も目を持っているように感じます。

【アダプティブハイビームシステム】
こちらは“version L”のみ標準装備です。歩行者との事故の多くが夜間に発生する現実に対し、ハイビームによって視界を確保することにより、夜間の視認性向上に寄与します。ウインドシールドガラスに搭載した光検出用カメラで先行車のテールランプや対向車のヘッドランプ、周囲の明るさを判別。ハイビームの照射範囲内に車両を検知すると、11個 (片側) のLEDの点灯・消灯を制御することで、ヘッドランプの照射範囲を細やかに調整し、先行車や対向車に直接ハイビームを当てないように部分的に遮光します。先行車や対向車を眩惑することなく、ドライバーの視界確保を支援します。

【EVドライブモード】
これはハイブリッドであるGS450hならではの機能ですが、EVつまり電気の動力のみでの運転が可能になります。少しアクセルを踏み込んだり、速度が一定以上になると勝手に解除されてしまうので、省燃費用のシステムというよりも、公式ページにあるように、早朝・深夜の住宅地で静かに走ったり、排気ガスを入れたくないガレージでの出し入れに適しています。

▼レクサスIS200tとの乗り比べ

今回は運良くレクサスが誇る高級セダン「IS200t」との乗り比べをする事ができました。そこで見えてきた「GS」と「IS」の良し悪しを「GS」側から書きたいと思います。

実燃費
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燃費を比較してみます。メーカー公表燃費をまず確認すると、「GS450h」18.2km、「IS200t」13.2kmと排気量約3.5Lエンジンを積むGS450hが意外にも燃費が高く、ハイブリッドシステムの力は偉大ですね。一方IS200tは排気量約2Lターボエンジンで、この車格としては十分な数値なのですが、GS450hと比べると少し燃費が悪く感じます。では、実際の燃費はどうなのかサンプルを取ることができました。

こちらは「GS」の高速道路のスポーツモードでの燃費です。さすがにスポーツモードでの高速走行でしたので、あまりハイブリッドの美味しいところは使用できず、メーカー公表燃費からは大分低く出ましたが、排気量約3.5Lエンジンを積んでいるにしては高燃費なのではないでしょうか。

一方こちらは「IS」のスポーツモードでの高速道路での燃費です。高速道路が空いていたこともあり、メーカー公表燃費に近く、この車格にしては悪くない数値になりましたが、燃費に関しては排気量が大きいGSが勝つという意外な結果でした。

インテリアの完成度
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エクステリアに関してはどちらも完成度が高く、良し悪しの差などは好みの域ですのでインテリアのお話をさせていただきます。正直な所インテリアの完成度で言えば「GS」が圧倒しています。これは価格を見ても車格を見ても仕方のない話ですが、一つ一つのボタンの高級感や室内空間の広さなどは「IS」とは一線を画すものがあります。「GS」のインテリアは高級セダンの誇りと品格が漂うような高級感があり、ソファーのようなストレスフリーなシートで家の書斎のような感覚を持てるほどのクオリティが高い車内空間です。
(そんな立派な書斎を持ったことはありませんが雰囲気です、笑)

走行性能
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パワーで見ると「GS450h」はエンジン、モーター合わせて495馬力、「IS」は245馬力と大差ですが、日本国内だとオーバースペックなほどのパワーとスピードが出ている「GS」は”良すぎる”と感じます。高速道路も気がついたら速度が出てしまう。もちろん一般道でも同じことが言えます。それに対し「IS」はターボが非常にいい味付けで、低回転では扱いやすく、高回転では楽しませてくれるというまさに”ちょうどいい”走行性能です。

とはいえ「気が付いたら速度が出てしまう」というのは、高級セダンの求められているところというか求めるべきところと言えます。というのは、速度が出ている出ていないに関わらず車内にはその影響を与えない足回りができているということで、今日の高級セダンはとしてなくてはならない要素です。それを加味すれば納得の完成度と言えます。

家族でドライブ、大人のドライブには最適
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「GS」に乗っている。それだけで大人としての一つのステータスになる車の完成度だと思います。昔のアメリカ人のステータスがキャデラックだったように日本に定着していく。そんな予感がするプレミアムセダンと言えます。「IS」に比べスポーツ性はないですが、いわゆるツアラー的な要素はすべて兼ね備えていますので、家族とのドライブなどでは活躍すること間違いなしです。

▼本物の”レクサス”ブランド

「GS」の車内空間のクオリティを味わうと「CT」や「IS」とは格が違うと感じ、これが”レクサス”ブランドであると言わずとして語っています。この完成度の高さが国内外に評価が高い理由です。国内最高峰ブランド知らずして海外ブランド語ることならず。一度「GS」に乗って高いクオリティを味わってください。

GOIN[ゴーイン]


≪くだめぎ?≫
 「排気量約3.5Lエンジンのハイブリッドシステムの力は偉大」

 「IS」排気量約2Lターボエンジンで、メーカー公表燃費に近く、”ちょうどいい”走行性能。

"ターボエンジン"はまだまだ改良中という所か。
Posted at 2016/08/13 06:10:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ

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何シテル?   04/02 16:02
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