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2017年03月20日 イイね!

『ブーン』 フルモデルチェンジ

『ブーン』 フルモデルチェンジDAIHATSU プレスリリース
2016年4月12日

小型乗用車「ブーン」フルモデルチェンジ
軽自動車で培ったノウハウを生かして、小型乗用車を大幅進化
~ガソリンエンジン登録車No.1 ※1の低燃費・低価格、基本性能の大幅向上を実現~

[写真・画像]
(左)ブーン X“Gパッケージ SAⅡ”
(右)ブーン シルク “Gパッケージ SAⅡ”

 ダイハツ工業(株)は、小型乗用車「ブーン」をフルモデルチェンジし、4月12日(火) から全国一斉に発売する。
 「ブーン」は、需要が高まるスモールカー市場において、ダイハツが軽自動車で培ってきた 強み(『軽で開発した技術』と『ユーザーニーズに合わせた生活密着型の商品提案』)を小型車に展開することで、軽自動車を基点としたスモールカー全体のレベルアップを目指して開発。
 軽自動車で開発した「e:Sテクノロジー」の採用により、ガソリンエンジン登録車トップの低燃費・お求めやすい価格を実現。さらなる商品力向上の為に、現地現物によるお客様ニーズの把握を行い、取り回しの良さを維持しながら、室内の広さや基本性能を向上すべくプラットフォームを大幅改良する為に「軽量高剛性ボディ」を採用。さらに軽で培った効率的なパッケージング技術をとりいれることで、室内空間の拡大・安心感/安定感のあるデザイン・基本性能の進化を同時に実現した。
 さらに今回のフルモデルチェンジでは、ダイハツが軽自動車で得意とする2フェイス戦略を 小型車でも採用。上級グレードとなる「ブーン シルク※2」を新たに設定した。

新型ブーンの主な特長は、以下の通り
1.ガソリンエンジン登録車No.1の低燃費28.0km/L※3とお求めやすい価格
2.扱いやすいコンパクトサイズとクラストップのゆとりある室内空間※4の両立
3.街乗りでのフラットで上質な乗り心地など進化した基本性能
4.親しみやすい小粋な2つのデザイン

※1:2016年4月12日現在。ダイハツ調べ。マイルドハイブリッド車・ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車を除く
※2:シルク(CILQ)の意味は、Compact、Impressive、Lovely、Qualityの
 頭文字をとった「愛らしく印象的で上質なコンパクトカー」
※3:2WD車。JC08モード走行燃費。国土交通省審査値
※4:2016年4月12日現在。ダイハツ調べ。全高1,600mm以下の登録コンパクト2BOX車の室内容積率で比較
 室内容積率=室内体積(室内長×室内幅×室内高)÷車両体積(全長×全幅×全高)

*車両概要*
1.ガソリンエンジン登録車No.1の低燃費とお求めやすい価格
◇「e:Sテクノロジー」採用でエコカー減税対象となる28.0km/L※5の低燃費を実現
<パワートレーンの進化>
・エンジンは1,000cc 1KR-FEエンジンを搭載
・吸気ポートをデュアルポート化することで、高タンブル化かつ吸気効率を向上
・インジェクターのデュアル化により、噴射口を燃焼室により近づけることが可能となり、燃焼効率を改善
・高タンブル化、アトキンソンサイクル化や、ピストン形状の最適化により、圧縮比を従来の11.5から12.5に向上し高圧縮化を実現
・EGRバルブの応答性向上により、EGR量を拡大し、燃焼効率を向上
<車両の進化>
・空力性能の向上(空力意匠、空力パーツの採用)によるCd値の低減
<エネルギーマネジメントの進化>
・4WD車にも、車速9km/h以下から停車前アイドリングストップ制御する「eco IDLE(エコアイドル)」を採用し、24.4km/L※6の低燃費を実現。全車でエコカー減税対象車に適合

◇軽自動車で培った部品軸での低コスト化活動と買い方見直しを継続
・軽自動車で培った部品軸での低コスト化活動や買い方見直しを小型車開発でも継続。部品軸活動での低コスト化活動では、設計素質の向上として、「構造は原理的に正しいか」「材料のポテンシャルは充分に引き出せているか」「デザインや造り方の工夫で、もっと安く造ることはできないのか」の観点から、設計素質を考慮したデザイン開発や生産要件を踏まえた部品設計など、機能の垣根を超えた低コスト化活動を実施
・部材配置、形状、材料選定を徹底的に見直すことで、品質面・原価面で、最も素質の良い図面を追求するとともに、部品点数の削減や軽量化による原価低減を実現
・また、設計素質の向上により、原価低減を行ったうえで、商品特性にふさわしい商品力を追求することで、商品力を向上しながら、入り口価格で約115万円※7の低価格を達成

2.扱いやすいコンパクトサイズと
クラストップのゆとりある室内空間の両立
◇高効率パッケージで実現したゆとりある室内空間
・全長/全幅は従来のサイズを維持し、運転に不慣れなユーザーにも扱いやすいコンパクトサイズとしながら、ホイールベースの拡大やリヤシートの後方配置などにより、前後乗員間距離を従来よりも75mm拡大し、クラストップ※8の前後乗員間距離940mmとして、ゆとりある室内空間を実現
・トレッドを拡大して前輪の切れ角を最適化することで、従来よりも小回りの利く最小回転半径4.6mを実現し、取り回しの良さも向上

※5:2WD車。JC08モード走行燃費。国土交通省審査値
※6:4WD車。JC08モード走行燃費。国土交通省審査値
※7:Xグレードの2WD車。価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)
※8:2016年4月12日現在。ダイハツ調べ。全高1,600mm以下の登録コンパクト2BOX車

3.街乗りでのフラットで上質な乗り心地など進化した基本性能
軽量高剛性ボディの採用で、プラットフォームを大幅に改良し、基本性能を向上
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◇軽量高剛性ボディ「Dモノコック」の採用で車両重量を維持しながら基本性能を向上
・軽量高剛性ボディ骨格構造は、サイドアウターパネルの全面厚板ハイテン化を行い、構造断点を低減し、骨格全体で力を受け止める構造。外板樹脂化なども含め車両全体で 50kg軽量化しながら、従来と同等の衝突安全性を確保。その上でアンダーボディに最適な補強を行い、高剛性化による基本性能向上を実現
・アウターパネルとインナーパネルの間に設置していた補強材に置き換えて、ハイテン材をサイドアウター全面に採用し、剛性アップと軽量化を両立
・アンダーボディは、操舵性向上やリヤタイヤ接地感向上の為、最適補強を行い、高剛性化したことで走行性能を大幅に向上

◇軽で培った樹脂化技術を小型車でも採用拡大し、軽量化に寄与
・樹脂外板は各部の要件を見極め、適材適所の材料を選定。新たにスポイラー一体型バックドア、フロントフェンダー、フューエルリッドを樹脂外板として、軽量化に寄与
・樹脂燃料タンクは肉厚を均一化することで、軽量化を実現しながら、ダイヤモンドビードの採用で、剛性と衝撃吸収性を両立する構造。小型車用として容量を36Lに拡大

◇「Dサスペンション」の採用で街乗りでのフラットな乗り心地や安心感のある走りを実現
・アンダーボディの補強に合わせて、サスペンションも剛性向上と最適チューニングを施し、日常使いでの上質な乗り心地や安心感のある操縦安定性を実現
・街乗りでのフラットな乗り心地や安心感のある走りの実現を狙い、低速域では凸凹通過時のピッチング、バウンシング挙動の収まりの良さを、中高速域では、コーナーリング時や車線変更時のロール挙動・ふらつきを抑制
・フロント/リヤサスペンション共にスタビライザーを採用(2WD車)することで、ロールを抑制し、操縦安定性を向上。さらにフロントサスペンションではショックアブソーバーに大径シリンダー、大径ロッドを採用し、剛性アップによる操縦安定性向上とフリクション低減による乗り心地向上を実現。リヤサスペンションでは、トーションビーム(2WD車)のねじり剛性を高めることにより操縦安定性を向上

◇高いフィット性とホールド性を両立した新シート構造で快適なドライビングを実現
・直進時と旋回時のシートにかかる座圧の変化などを分析し、高い性能を有するシートを軽自動車で開発。その構造を新型ブーン向けに改良。シート骨格とパッド構造の見直しにより、適正な姿勢を保持できる支持圧を実現するなどフィット性を向上
・サイドサポートの追加などによりホールド性を向上し、旋回時でも体を包んで支えてくれることで、安定したポジションを確保

◇NV性能の見直しにより、快適性を大幅に向上
・車両全体を細かく改良し、静粛性を向上
1)騒音源対策によるノイズ低減
ラジエーターファンやエアコンコンプレッサーの構造変更などにより、騒音の発生源を改良することで、ノイズを低減
2)音の経路を低減することで、遮音性向上
インナーパネルとサイドアウターパネルの間に出来る隙間を発泡剤などで埋めることで、車外からの音の経路を遮断。また、ダッシュパネルやボディ水抜き穴の面積縮小によって、車内への入射音を低減
3)振動対策によるボディ発音量低減
ダッシュパネルとカウルを一体構造として、さらに板厚をアップ。リヤフロアパネルのビード形状延長による剛性向上などにより、ボディの振動を抑制し、ボディの 発音量を低減
4)吸音材の設定範囲拡大
フードサイレンサー、ダッシュアウターサイレンサーの吸音力向上や、Aピラーガーニッシュ裏への吸音材設定
・ステアリング支持剛性を改良し、走行時の振動レベルを低減することで、剛性感を向上

◇JNCAP最高ランクの5つ星相当の衝突安全性
・衝突安全ボディ「TAF」や乗員にやさしい安全インテリア「SOFI」に加え、セーフティパック装備車※9ではJNCAP新・安全性能総合評価で最高ランクの5つ星相当の高い安全性能を実現(社内測定値)
※9:SRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後)、シートベルトプリテンショナー&フォースリミッター(後席)がセーフティパックとしてメーカーオプション設定

◇スマートアシストⅡの採用など安心・安全装備も充実
・衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」を採用。カメラとレーザーレーダー、ソナーセンサーの組み合わせによって、前方の車両との衝突の危険が高まった場合に緊急ブレーキによる危険の回避を支援。さらに歩行者との衝突危険性や車線の逸脱も警報などでお知らせし、前方や後方へのアクセルとブレーキの踏み間違えによる飛び出しも抑制
・「ヒルホールドシステム」の採用で、坂道発進時の車両の後退を抑制
・60km/h以上で走行時、強くブレーキを踏み込んだ場合、ブレーキランプの点灯と同時にハザードランプが自動で高速点滅し、後続車に注意喚起する「エマージェンシーストップシグナル」を採用
・シートベルトの締め忘れをインナーミラー上部のインジケーターで警告する「シートベルトリマインダー(全席)」※10を搭載
※10:運転席・助手席はメーター内インジケーターで警告

4.親しみやすい小粋な2つのデザイン

<ブーン ~合理的かつ存在感あるデザイン~>
◇広々としたキャビンと安定感を表現したエクステリアデザイン
・キャビンを包み込むキャラクターラインで、広々とした室内空間を表現
・フードを高くして運転見切りの良さを形にした水平基調の造形で安心感と安定感を演出
・低重心に構えた八の字の台形シルエットで安心感と安定感を付与
・ホイールベース・トレッド拡大によるタイヤ四隅配置で、地面への踏ん張り感を表現
・バックドアの豊かな面質を支えるリヤバンパーで安定感を演出

◇使いやすさを実現しながら、「広さ」と「軽快感」を表現したインテリアデザイン
・水平基調のロングトレイと両サイドのサイドレジスターリングで広さと軽快感を表現
・シートのアクセントカラーとインパネ加飾によるトータルコーディネートで小粋さを表現
・シートカラーは明るいグレートーンを採用し、軽快さを演出

<ブーン シルク ~スマートかつ上質なデザイン~>
◇伸びやかさと、上質感を表現したエクステリアデザイン
・キャビンからヘッドランプへ繋がるキャラクターラインで伸びやかさを表現
・ピラーのブラックアウトでシンプルな中にも上質感を演出
・フロントグリルからボディへとつながる抑揚のある立体で上質感を表現
・バンパーガーニッシュとリフレクターのシルバー加飾によりワイド感と上質感を付与

◇使いやすさや広さの表現に加え、「上質感」をプラスしたインテリアデザイン
・黒基調の空間にグレージュとマゼンタのアクセントカラーをシート、インパネ加飾、 メーターに配し、小粋で上質な仕上がりを演出
・シートカラーは黒と艶やかなマゼンタの配色で上質感を表現
・起毛した表皮により、触り心地の良いシートを実現

<カラーはシリーズ計19パターン※11の多彩なラインナップ>
◇新開発の3色を含むワイドバリエーション
・高彩度で華やかなマゼンタベリーマイカメタリックとレモンスカッシュクリスタルメタリック、艶やかで深みのあるダークエメラルドマイカの3色を新開発
・ブーンシルク専用の2トーンカラー(車体色×ブラックルーフ)は全7パターンの豊富なカラーバリエーションで設定
・2トーンカラーはブラックルーフで全体を引き締め、クラスを超えた上質感を演出
※11:ブーンは12色、ブーンシルクは18色。

*販売概要*
月間販売目標台数:1,000台(ブーンシルクを含む)
発表展示会:4月16日(土)、17日(日)

*メーカー希望小売価格*
【ブーン(消費税込み)】
グレード エンジン トランスミッション 駆動 燃費(km/L)JC08モード 価格(円) エコカー減税(取得税/重量税) 自動車税グリーン化特例

・X 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,150,200 80% / 75% 75%
・X 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,351,080 60% / 50% -
・X“SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,215,000 80% / 75% 75%
・X“SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,415,880 60% / 50% -
・X“Lパッケージ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,258,200 80% / 75% 75%
・X“Lパッケージ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,453,680 60% / 50% -
・X“ Lパッケージ SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,323,000 80% / 75% 75%
・X“ Lパッケージ SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,518,480 60% / 50% -
・X“Gパッケージ SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,447,200 80% / 75% 75% ☆
・X“Gパッケージ SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,642,680 60% / 50% -

・CILQ 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,431,000 80% / 75% 75% ☆
・CILQ 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,626,480 60% / 50% -
・CILQ“SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,495,800 80% / 75% 75%
・CILQ“SAⅡ” 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,691,280 60% / 50% -
・CILQ ”GパッケージSAII” 1KR-FE(1,000cc) CVT 2WD 28.0 1,657,800 80% / 75% 75%
・CILQ ”GパッケージSAII” 1KR-FE(1,000cc) CVT 4WD 24.4 1,853,280 60% / 50% -
☆:写真掲載

◎価格にリサイクル料金含まず

お客様からのお問合せについては、最寄りのダイハツ販売会社または、ダイハツお客様コールセンターにお願いいたします。

以上


≪くだめぎ?≫
 『パッソ』でも出たように、ダイハツ工業(株)が開発から生産まで一貫して担当した。ほぼ1年経つが、『ブーン』は珍しい部類。ダイハツ店の上級車種か・・。
 当地のトヨタ店グループが、ライバルのカローラ店グループに対抗して、と思われない処がねー。
Posted at 2017/03/20 03:55:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ
2017年03月20日 イイね!

『パッソ』と『ブーン』 「軽自動車で培った技術を反映」

『パッソ』と『ブーン』 「軽自動車で培った技術を反映」2016年6月16日(木) 12時00分
【ダイハツ ブーン&トヨタ パッソ 試乗】装備こそ軽レベルだが、走りと乗り味はしっかり…会田肇

[写真・画像]
(左上)トヨタ パッソ と ダイハツ ブーン シルク《撮影 雪岡直樹》
(左中)衝突回避支援ブレーキを司る赤外線式レーザーレーダーがフロントグリル内に収まる
(左下)パッソMODA Gパッケージのカーゴルーム。スーツケース2つは縦に並ばない
(右上)ブーン Gパッケージ のフロントシート周り
(右下)ステアリングスイッチも軽乗用車と共通

約6年ぶりにフルチェンジした3代目のトヨタ『パッソ』とダイハツ『ブーン』。先代までと変わって、企画から設計、生産に至る全てをダイハツが行い、トヨタはダイハツから初めてOEMを受ける。軽自動車で培った技術を小型車に反映させる、かつてない手法で両車は誕生したのだ。

コンセプトは「街乗りスマートコンパクト」として、ボディサイズはほぼ据え置かれた一方でホイールベースを50mm延長し、これが大幅な前/後席の間隔拡大につながった。それでいて最小回転半径は4.6mにとどめている。この数値こそ先代よりも若干大きくはなっているが、長くなったホイールベースを踏まえれば、“街乗り”をメインとするコンセプトには名実ともに深化させることができたと言っていいだろう。

ボディタイプは1種類だが、グレード体系は2種類ラインアップされた。パッソは「パッソ」と上級の「パッソ・モーダ)」を、ブーンも「ブーン」と上級の「ブーン・シルク」を用意した。パッソとブーンの違いは基本的にエンブレムとグレード名以外、違いはほぼないと言っていい。強いて違いを言えば、パッソにはディーラーオプションで設定されているリアフォグランプがブーンには用意されていないことぐらいだ。

外観を見て気付くのがウェストラインをグッと低くして、相当意識して視界向上に務めているなぁという点。運転席に座ってそのあたりをチェックしてみると、その予想は大当たり。前後左右の風景が広々と見通せる。前方視界も良好で、何よりボンネットの上端も盛り上がっているので車幅が確認しやすい。まさに“街乗り”に相応しい造り込みがここでもなされているのだ。

室内の質感はそこそこ。ソフトパッドは採用されていなかったが、見た目でチープさは感じさせない。フロントのベンチ型シートも左右がたっぷりとしていて、座り心地も良好。バックシートの高さも充分で、これなら長時間走行にも耐えられるかもしれない。ただ、内装のあちこちで軽自動車からの流用が多いのが見た目にもハッキリとわかるのは興醒めする。ステアリングからエアコンの操作部に至るまでほとんどが現行の軽自動車に装備されているものと共通なのだ。

冒頭でも述べたように、開発そのものが「軽自動車で培った技術を反映」させて造り込まれているのだからある意味仕方がない。品質的にも特に問題があるワケじゃない。でも、もう少し上級車からの落とし込みもあっても良かったのではないだろうか。個人的にはそんな思いを抱いた。

それと寒冷地仕様車を選んだ際の装備がチグハグなのも気になった。バッテリー系やワイパーなどの強化がされているのはもちろんだが、この仕様ではワイパーが氷結しないようワイパー下にヒーターを入れた「ウインドシールドデアイサー」や、後席用のリアヒーターダクトが装備される。その一方で、シートヒーターは運転席のみだし、軽自動車にも設定があるヒーテッドミラーも用意がない。寒冷地での購入者も少なくないこの車両で、この中途半端な装備は首をかしげてしまう。

走りは想像以上にしっかりとしたものになっていた。軽自動車からのアップグレード的に思っていたら良い意味で期待は裏切られる。乗り心地は比較的に硬めではあるものの、市街地の比較的ラフな舗装路でも不快な感じはない。ステアリングを切った時の腰砕けもなく、走行中のフラット感も明らかにレベルが高くなっていたのだ。これはスタビライザーを前後に追加したことが大きいのだという。これで横方向の剛性が格段に向上したのだ。

ブーン&パッソを試乗する前に抱いていたのは「軽自動車とほとんど同じ装備で、ちょっとボディが大きいこの車を選ぶ価値はあるのか」という疑問。正直言って、装備は残念に思うことが多かったけれども、この走りと乗り味には明らかなアドバンテージを感じた。軽自動車の走りに不満を感じ、車室内にもう少し余裕が欲しいと感じたならば、ブーン&パッソは、まさにそういうニーズには最適な車であることは間違いない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

会田肇|AJAJ会員
1956年・茨城県生まれ。明治大学政経学部卒。大学卒業後、自動車専門誌の編集部に所属し、1986年よりフリーランスとして独立。主としてカーナビゲーションやITS分野で執筆活動を展開し、それに伴い新型車の試乗もこなす。 

《レスポンス・会田肇》


≪くだめぎ?≫
 全長・全幅 3520×1415(mm) 排気量 697〔cc〕 "パブリカ"は結果トヨタが作った「軽自動車」である、軽がパブリカに追い着いた
全長・全幅 3395×1475(mm) 排気量 658〔cc〕。軽メーカーのダイハツがワールドワイドに展開するためには、逆に軽の部品で輸出小型車を製作出来るようにスケールメリットを生かさなければならなく、結果的に海外向け車にも使える部品も軽にも多用したと言えよう。更にその乗用車部品が商用車にも展開できれば、なお良いだろう。ディーゼルエンジンを小型車に排ガス規制で展開できない現状で、軽自動車を選ばれる傾向を何とかしたい思いもあるだろう。『パッソ』&『ブーン』
全長・全幅 3660×1665(mm) 排気量1000〔cc〕 は海外向け軽自動車規格とも言えよう。
Posted at 2017/03/20 02:37:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ

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何シテル?   04/02 16:02
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