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ディーゼルオート店のブログ一覧

2020年04月25日 イイね!

『ヤリス』 フルモデルチェンジ

『ヤリス』 フルモデルチェンジ2019年12月20日
TOYOTA、新型車ヤリスを2020年2月10日発売-走る楽しさと、WLTCモード36.0km/L(HYBRID X)の低燃費、最新の安全・安心技術を備えた、コンパクトカーの域を超える新世代コンパクトカー-

[写真・画像]
[左]Z(2WD/CVT) [中央]HYBRID G(2WD) [右]HYBRID Z(E-Four)<いずれもオプション装着車>

TOYOTAは、新型車ヤリス*1を2020年2月10日*2に、全国のネッツ店、ならびにトヨタモビリティ東京(株)、トヨタ西東京カローラ(株)を通じて発売します。

 新型車ヤリスは、コンパクトカーならではの「軽快なハンドリング」という強みを活かしつつ、お客様の既成概念を大きく超える「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えたクルマを目指して開発しました。コンパクトカー向けTNGA*3プラットフォーム(GA-B)を初採用し、軽量かつ高剛性、低重心なボディを開発。新開発「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」を採用した新世代ハイブリッドシステムは、力強くシームレスな走りとともに、クラス世界トップレベル*4となるWLTCモード36.0km/L*5の低燃費を実現しました。さらにトヨタのコンパクトカーとして初めて、E-Four(電気式4WDシステム)を搭載しています。
 ガソリン車は新開発「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」に、スムーズでダイレクトな加速を実現するDirect Shift-CVT(4WD*2設定あり)、または6速マニュアルを採用。さらに、改良を加えた1.0Lエンジンと小型軽量化したCVTとの組み合わせもラインアップし、選択の幅を広げています。
 また、多くの方が乗るコンパクトカーだからこそ、トヨタ初となる高度駐車支援システム「Toyota Teammate[Advanced Park(パノラミックビューモニター機能付)]」*6や、交差点右折時の対向直進車・右左折後の横断歩行者も検知対象とした最新の「Toyota Safety Sense」*7、楽に乗り降りできる「ターンチルトシート」*8など、多くの先進・便利機能をいち早く採用しました。スマートフォンと連携する「ディスプレイオーディオ」も全車に標準装備しています。
 そのほか、アクセサリーコンセント(1,500W)を設定*6し、家庭用と同じコンセントを通じて電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用いただけます。

 技術詳細は、ヤリス世界初公開ニュースリリース(2019年10月16日発表)を参照ください
 なお、ヤリスは、トヨタ自動車(株)が提供する愛車サブスクリプションサービス「KINTO ONE」のラインアップに加わる予定です。
*1 ギリシャの神CHARIS(気品、エレガンスを象徴する女神)をベースとした造語
*2 ガソリン車の4WDは、2020年4月発売予定
*3 Toyota New Global Architecture。トヨタ自動車が、基本性能や商品力の飛躍的な向上を、良品廉価の考えのもと、技術・営業・調達・生産技術など、各領域が一体で取り組んでいる活動
*4 ガソリン乗用車コンパクトクラスでの比較。2019年12月現在、トヨタ調べ
*5 国土交通省審査値。WLTCモードは市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。36.0km/LはHYBRID Xの燃費であり、各走行モードについては、市街地モード37.5km/L、郊外モード40.2km/L、高速道路モード33.4km/Lとなる
*6 ハイブリッド車にオプション設定。人とクルマが、気持ちが通った仲間のような関係を築くという、トヨタ独自の自動化の考え方に基づいた最新鋭の駐車支援システム
*7 X“B package”を除いて標準装備
*8 HYBRID G、HYBRID X、G、X、X“B package”にオプション設定

販売概要
1.販売店 : 全国のネッツ店、ならびにトヨタモビリティ東京(株)、トヨタ西東京カローラ(株)
2.月販目標台数 : 7,800台
3.店頭発表会 : 2月22日(土)~24日(月・休)

生産工場
トヨタ自動車東日本(株) 岩手工場

メーカー希望小売価格価格帯 1,395,000円~2,493,000円(単位 : 円)
グレード エンジン トランスミッション 駆動 価格*9(消費税込み)
・X“B package” 1KR-FE(1.0L) Super CVT-i 2WD(FF) 1,395,000
・X 1KR-FE(1.0L) Super CVT-i 2WD(FF) 1,455,000
・G 1KR-FE(1.0L) Super CVT-i 2WD(FF) 1,613,000
・X M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) 6速マニュアル 2WD(FF) 1,543,000
・G M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) 6速マニュアル 2WD(FF) 1,701,000
・Z M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) 6速マニュアル 2WD(FF) 1,871,000
・X M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 2WD(FF) 1,598,000
・X M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 4WD*10 1,831,000
・G M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 2WD(FF) 1,756,000
・G M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 4WD*10 1,954,000
・Z M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 2WD(FF) 1,926,000
・Z M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 4WD*10 2,124,000
・HYBRID X リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) 2WD(FF) 1,998,000
・HYBRID X リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) E-Four 2,241,000
・HYBRID G リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) 2WD(FF) 2,130,000 ◎
・HYBRID G リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) E-Four 2,338,000
・HYBRID Z リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) 2WD(FF) 2,295,000
・HYBRID Z リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) E-Four 2,493,000
◎ : 掲載写真(除くオプション)
Super CVT-i : Super Continuously Variable Transmission-intelligent(自動無段変速機)
Direct Shift-CVT : Direct Shift-Continuously Variable Transmission(自動無段変速機)
E-Four : 電気式4WDシステム
THSⅡ : TOYOTA Hybrid System Ⅱ
*9 北海道、沖縄のみ価格が異なる。価格にはリサイクル料金は含まれない
*10 ガソリン車の4WDは、2020年4月発売予定

新型車ヤリスと従来型車ヴィッツの価格比較例
 プラットフォームやパワートレーンを新開発し、軽快で上質な乗り心地とスムーズでダイレクトな加速を実現するとともに、最新の安全・安心技術と装備を充実させたうえでの価格設定としました。
量販グレード ヤリス1.5Lガソリン車Xとヴィッツ1.3Lガソリン車Fとの比較
 仕様 メーカー希望小売価格(消費税込み)
 価格差 主な装備差
・ヤリス 1.5Lガソリン車X(2WD/Direct Shift-CVT) 159.80万円
・ヴィッツ 1.3Lガソリン車F(2WD/Super CVT-i) 150.92万円
 8.88万円
・Toyota Safety Sense ・ディスプレイオーディオ ・カーテンシールドエアバッグ
・サイドエアバッグ(運転席・助手席)(ほか、排気量、最高出力等も向上)


ウェルキャブ(メーカー完成特装車)
 新型車ヤリスには、ウェルキャブシリーズとして、35kgまでの車いすをラゲージルームへスムーズに収納できる「車いす収納装置付車」を設定。電動のため、力が弱い介助者でも容易に積み下ろすことが可能です。タイプⅠには、助手席が回転しながらチルトするターンチルトシートを、タイプⅡには助手席に加え、運転席にもターンチルトシートを標準装備しています。


ウェルキャブ メーカー希望小売価格価格帯 1,569,000円~2,183,000円(単位 : 円)
 仕様 タイプ ベースグレード 定員(人) エンジン トランスミッション 駆動 価格*11(消費税は非課税)
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) X 5*12 1KR-FE(1.0L)  Super CVT-i 2WD(FF) 1,569,000
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) G 5*12 1KR-FE(1.0L)  Super CVT-i 2WD(FF) 1,713,000
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) X 5*12 M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 2WD(FF) 1,699,000
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) X 5*12 M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 4WD*13 1,909,000
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) G 5*12 M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 2WD(FF) 1,843,000
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) G 5*12 M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 4WD*13  2,021,000
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) HYBRID X 5*12 リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) 2WD(FF) 2,063,000
・車いす収納装置付車 タイプⅠ(助手席ターンチルトシート付) HYBRID G 5*12 リダクション機構付のTHSⅡ(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン) 2WD(FF) 2,183,000
・車いす収納装置付車 タイプⅡ(運転席&助手席ターンチルトシート付) X 5*12 M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 2WD(FF) 1,777,000
・車いす収納装置付車 タイプⅡ(運転席&助手席ターンチルトシート付) G 5*12 M15A-FKS(1.5Lダイナミックフォースエンジン) Direct Shift-CVT 2WD(FF) 1,921,000
*11 北海道、沖縄のみ価格が異なる。価格にはリサイクル料金は含まれない
*12 車いす収納時は2名乗車
*13 ガソリン車の4WDは、2020年4月発売予定

ヤリス 車両情報はこちら : https://toyota.jp/yaris/
ヤリス ウェルキャブ 車両情報はこちら : https://toyota.jp/yaris/welcab/

以上


トヨタ・ヤリス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
年表
2020年(令和2年)
2月10日 - 日本国内でヤリスを発売。全長3,940 mm
3月31日(補足) - 日本国内でヤリスの事実上の前身モデルとなる3代目ヴィッツが流通在庫の新車登録を全て完了し、名実共に販売終了。
4月下旬(予定) - 1.5Lのガソリン車に4WD仕様を追加。
5月1日(予定) - 東京都内の全販売店を除く全ての地域の全車種併売化に伴い、ネッツ店のみならず、レクサス店を除く全てのトヨタディーラー全店での販売となる。

取り扱い店・・・ネッツ店(東京都内を除き、2020年4月30日まで専売扱い)
東京都では、東京都内の全販売店(トヨタモビリティ東京、カローラ店系列のトヨタ西東京カローラ、ネッツ店系列のネッツトヨタ多摩とネッツトヨタ東都)で取り扱う。
最終更新 2020年4月21日 (火) 06:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。

以下『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋

 初代・『パブリカ』1961年(昭和36年)6月~1969年、全長3,580mm(UP10型)3,620mm(UP20型)UP10型のエンジンは697 cc、2ドアノッチバックのセダンだった。パブリカ店・トヨタディーゼル店に投入
 1962年にライトバン仕様が投入。
 1964年2月にはトラックモデルが登場。
 2代目・『パブリカ』1969年(昭和44年)4月~1978年、乗用車はトヨタオート店扱いに変更。全長3,670 mm
 1973年(昭和48年)4月~『パブリカ・スターレット』がパブリカのスポーティーな上級シリーズとして2ドアのファストバッククーペで登場。全長3,790mm
 3代目・『スターレット』に統合。1978年(昭和53年)2月~1984年、2ボックススタイルのハッチバックに転換。全長3,745mm
 1978年(昭和53年)6月ライトバン仕様が生産終了。
 1978年(昭和53年)10月『スターレットバン』5ドア登場。
 4代目・『スターレット』1984年(昭和59年)10月~1989年、駆動方式FFに転換。『スターレットバン』3ドアハッチバックに変更。全長3,700mm
 1987年(昭和62年)1月マイナーチェンジ。ディーゼル車追加。
 1987年(昭和62年)12月トラックモデル2代目・『パブリカ』「ピックアップ」生産終了。
 5代目・『スターレット』1989年(平成元年)12月~1996年、4ナンバー登録の商用モデルは廃止。4WDが登場。全長3,770mm
 6代目・『スターレット』1996年(平成8年)1月~1999年、ディーゼル車の設定はこの6代目まで(日本向け)。全長3,740~3,790mm
 1998年8月23日 「ネッツトヨタ店」と改名、←トヨタオート店
 7代目・『ヴィッツ』投入。1999年1月~2005年、5ドアコンパクトカーブームを引き起こし、「世界の小型車を変えた存在」となる。全長3,610~3,660mm
 2004年5月1日 新生ネッツ店の誕生、旧トヨタビスタ店でも取り扱い開始。
 8代目・『ヴィッツ』2005年2月~2010年、日本仕様のエンブレムには“N”をかたどった"ネッツ店専売車種"の物を採用。全長3,750mm~3,800mm、全幅は5ナンバーサイズとしてはほぼ上限の1,695mm
同車は2011年~2013年1月に欧州市場ダイハツ5代目シャレードとしてOEMされ、販売終了をもって、ダイハツは欧州市場から撤退した。ディーゼル ターボ(欧州仕様)
 9代目・『ヴィッツ』2010年12月~2020年(令和2年)3月、“N”"ネッツ店専売車種"のエンブレムはこの代まで。全長3,885~3,945mm
 2017年1月マイナーチェンジ。ハイブリッド車を追加。

≪くだめぎ?≫
 "パブリカ・スターレット"がフルモデルチェンジ。『ヤリス』に完全移行したようだ、ネッツ店『ヴィッツ』が生産終了した模様。『ヤリス』は通算10代目になる。
Posted at 2020/04/25 18:39:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ
2020年04月25日 イイね!

『GS』が苦戦した理由

『GS』が苦戦した理由 老兵はただ去りゆくのみ…か 今年8月生産終了発表 レクサス最古参 GSが苦戦した理由
2020年4月24日 市原信幸

[写真・画像]
(上)2005年のレクサス日本販売開始のスタートラインナップに顔を揃えていたGSは、ドイツ御三家のユーザー獲得の期待がかかったが販売は芳しくなかった
(下)GSの下のポジションに位置するISは現行モデルで販売を大きく落とした。ISはビッグマイチェンを受け現行モデルを継続販売するが再生できるか

 かねてからレクサスGSが生産中止になるという噂が出ていたが、レクサスは2020年4月23日にGSの生産を8月で終了することを正式に発表。
 レクサスGSはレクサスが日本での販売を開始した時に、IS、SCとともにスタートラインナップに加えられていた重要車種だ。加えてGSは日本でも絶大な人気を誇ったアリストの系譜にある名門セダンでもある。
 クルマの評価は高く、モデルバリエーションも豊富にラインナップしていたが、『笛吹けど踊らず』、日本での販売は低空飛行が続いた。
 なぜレクサスGSが日本市場で苦戦したのかを渡辺陽一郎氏が考察する。

文:渡辺陽一郎/写真:LEXUS、TOYOTA、MERCEDES-BENZ

■レクサスが8月にGSを生産中止することを正式発表
 レクサスがGSの生産を8月で終了することを正式にアナウンス。
 それに向けてGSがどうなるのか不透明なため、販社に取材してみると、GSとスポーツモデルのGS Fは、2020年6月20日頃に受注を締め切り、8月に生産を終え、その後にフルモデルチェンジを行うなど、継続や復活の予定はないという。
 特筆ポイントとしては、4月23日に特別仕様車の『Eternal Touring』を発表(発売は6月1日から)。マークXのようにファイナルとは名乗っていないが、これが最後のGSになる。
 なぜGSを終了するのかも販社に尋ねた。
「最近はGSの売れ行きが下がり、需要はレクサスESに移っている。2020年の9月から10月になると、ISが規模の大きなマイナーチェンジを実施して、ボディを少し拡大する」 
 と、答えてくれた。
「ESの投入やISの拡大で、GSのポジションをカバーすることが可能になる。またトヨタブランドのクラウンも、現行型になってボディを拡大し、スポーティ感覚も強めた。これらの事情が重なり、GSを終了することになった」と続ける。

■GSの販売台数はESの10分の1以下
 レクサスGSの2019年における登録台数は、スポーツモデルのGS Fを含めて、1カ月平均が83台であった。
 ESは2018年の登場だから設計が比較的新しく、2019年に1カ月平均で928台を登録している。GSの売れ行きはESの9%だ。
 2020年に大幅マイナーチェンジを受けるISは、2019年に1カ月平均で171台を登録した。ESの18%だが、GSに比べると約2倍だ。
 このようにGSは、LSとISの中間に位置する車種だが、今では同サイズのESも用意されて売れ行きが下がった。そのために廃止される。
 GSは後輪駆動、ESは前輪駆動だから運転感覚の違いはあるが、高級感を重視するユーザーには、ESの広くてリラックスできる車内も魅力的だ。
 スポーツ派には、ISやミドルサイズクーペのRC&RC Fが設定されるため、GSはGS Fを含めて廃止されることになった。

■プレミアムブランドの中間モデルの悲哀
 GSの足跡を振り返ると、日本でレクサスが開業する前は、海外版レクサスGSを日本ではトヨタブランドのアリストとして販売していた。初代モデルを1991年、2代目は1997年に発売している。
 この後、GSが3代目に刷新される2005年に、日本国内でもレクサスが開業して新型GSの取り扱いを開始した。この時にアリストは廃止されている。つまりGSは、国内開業時から用意されるレクサスブランドの代表車種だ。
 ただしGSの売れ行きは、この時代から伸び悩んだ。発売直後の2006年でも、1カ月の登録台数は800台前後だ。GSの直後に発売されたIS(2005年以前はアルテッツァ)のほうが好調に売れた。
 これはプレミアムブランドに多く見られる特徴だ。メルセデスベンツではEクラスよりもCクラス、BMWは5シリーズよりも3シリーズ、アウディならA6よりもA4が好調に売れる。
 プレミアムブランドは、ブランドごとにデザイン表現を統一させるため、サイズが違っても内外装の見栄えに大差は生じない。走行性能や乗り心地はサイズに応じて異なるが、コンパクトであれば価格が安くて運転しやすい。
 そのためにEクラスや5シリーズよりも、Cクラスや3シリーズが買い得と受け取られ、売れ行きも伸びる。レクサスも同様で、GSよりもISの販売が上回った。

■SUVにシフトしセダン離れが進行
 GSは2012年に2代目へフルモデルチェンジしたが、この売れ行きも低調だ。発売直後の2013年でも、登録台数は1カ月平均で400~600台。依然としてISを下回った。
 また2009年からは、SUVのレクサスRXも投入されている。この時点では従来型RXの国内版だったトヨタハリアーも継続して売られ、いわば新旧併売とした。
 RXの売れ行きは2010年に1カ月あたり600台前後だから、好調ではないが、レクサスでもセダン離れが始まった。2014年には、RXよりもコンパクトなSUVのレクサスNXが登場する。2015年にはSUVの高人気に乗り、NXは1カ月に2000台前後を登録した。
 以上のように、もともとGSの位置付けはLSとISに挟まれて辛い面があったが、レクサスがSUVを充実させたことで、セダン全体の人気も下がってきた。そこにESも加わった結果、GSはますます苦境に立たされた。
 ちなみにレクサスが2005年に国内開業した時、開発者は、「国内版レクサスの販売車種は、海外と違ってセダンとクーペに絞る。駆動方式も運転感覚が上質な後輪駆動にこだわる」と述べていた。
 この方針が次第に変わって売れ筋車種も前輪駆動のSUVに移っていくが、今でも後輪駆動セダンのGSは、上質かつスポーティなクルマ造りを目指すレクサスのコンセプトと相性がいい。

■LS苦戦もGSにユーザーは流れていない
 2017年に登場した現行LSは、ボディを過剰に拡大させた。全長は5235mm、全幅は1900mmだから、メルセデスベンツSクラスの標準ボディよりも大きくロングに匹敵する。最小回転半径は2WDが5.6m、4WDは6mと大回りだ。
 その結果、販売店からは、「新型LSでは車庫に入らず、先代LSから乗り替えられないお客様も多い」という声が聞かれる。
 その後顧客はどうするのか尋ねると「ほぼ同じ室内空間で、ボディがひとまわり小さなESに乗り替えるお客様もいる。しかしメルセデスベンツEクラスに移ってしまうこともある」と返答された。
 ESは前輪駆動セダンだから空間効率が優れ、ボディサイズはGSと同等に収まり、車内はLSと同等かそれ以上に広い。そこで乗り替えるユーザーもいるが、プレミアム感覚を重視すると、LSからESに乗り替えるのは物足りない。
 そこでメルセデスベンツEクラスを選ぶ。今でもメルセデスベンツのブランド力はレクサスを上回るから、LSからESでは物足りなくても、Eクラスならどうにか満足できるわけだ。
 このような状況だから、LSの売れ行きは低迷している。2019年における1カ月平均の登録台数は262台であった。GSの83台、ISの171台よりは多いが、低調なことに変わりはない。
 LSの肥大化を考えると、GSに磨きを掛ける方法もあるだろう。今のLSは、将来の燃費規制などで不利なV型8気筒エンジンを採用していないが、GS Fは今も搭載している。
 V8エンジンを積んだGSの豪華仕様があれば、LSとは異なるダイナミックな高級感を訴求できたようにも思える。
ベストカーWeb


≪くだめぎ?≫
 トヨタオート店・ビスタ店→ ネッツ店『アリスト』がやはりトヨタオート店→ ネッツ店『アルテッツァ』に統合されようとしている。当時と違い、"レクサス"店の『GS』が『IS』に統合されることである。日本だけでなく、海外でも『GS』が苦戦と言え、『LS』の売れ行きは低迷も含め、FR車は低調だ。"レクサス"店導入がトヨタ店『クラウン』にFR車として人気を集中させる結果になっている。
 私はトヨタオート店・ビスタ店→ ネッツ店でしばらく様子見して、"レクサス"店導入を図った方が良かったと書いた。高級セダンとしてはトヨタ販社とレクサス店の併売化が現実を帯びてきている気分だし、それも一考だと思う。

『LS』(セルシオ) ⇔ 『センチュリー』
『GS』(アリスト) ⇔ 『クラウン』
『IS』(アルテッツァ) ⇔ 『マークX』

と考えるのは古いのか・・。
Posted at 2020/04/25 06:15:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ

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「「Yamato」体重計 ♫〜」
何シテル?   04/02 16:02
 「昔々、有ったとさ、 『トヨタディーゼル店』、『トヨタパブリカ店』、『トヨタオート店』、『トヨタビスタ店』・・・」。      身長165cm・体重6...
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