
このままじゃ年を越せない
突然解雇、職探し難航
雇用情勢厳冬の八戸市(2008/12/14)
写真・八戸公共職業安定所
青森県内随一の製造業のまち・八戸で、一雇用不安の風が吹き始た。景気悪化による生産調整のしわ寄せが非正規社員を直撃し、突然解雇を言い渡される〃派遣切り〃が表画化。企業からの求人も正規、非正規を問わず冷え込む。「このままでは冬を越せない」。八戸公共職業安定所を訪れる求職者にとって、雇用情勢は厳しさを増す一方だ。
派遣会社に登録していた八戸市新井田鷹待場の女性(23)。九月から一年契約で市内の工場で働き始めたが、わずか二週間後に解雇を通告された。理由も明かされなかった。
「派遣は会社の都合で最初に切られる。急に『明日から来なくてい』と言われたら一体、どうすればいいのか」
女性は派遣会社への登録を解除し、現在は正社員として働ける職場を探している。
同市出身の二十代男性は、昨年四月から愛知県内の精密機器関連工場で派遣社員として働いていたが、世界同時不況による減産で、十一月中旬にリストラを言い渡された。
地元での再就職を望み帰省したものの、案の定、仕事は見つからない。生活のため、宮城県内でアルバイトをしているが、働けるのは年末までだ。
「リストラヘの怒りより、生活不安の方が大きい。お金をためてきちんと就職活動をしようと思っているが、なかなか難しい」と一肩を落とす。
「会社が生き残るためには仕方ない。地方にしわ寄せが来ている感じ」。八戸市白銀の無職男性供しは企業の厳しい経営環境に理解を示す一方、「派遣に限らず、パートやバイトなど弱い立場が″雇い止め〃に道うのではないか。それでも企業が持ちこたえられなくなれば、かつて八戸を直撃した正社員のリストラが始まるはずだ」と心配する。
市内では雇用不安が急速に広がるものの、生きるためには職探しをやめるわけにはいかない。
二十八年間勤務した会社を辞めた南部町沖田面のBさん(女性47)は「正社員がいいとは言ってられない。パートでもバイトでもいい。今年
中に見つかればいいが…」と不安げな表情。
八戸市内の友人の家に居候しながら、就職先を探している三戸郡の女性往しは「両親に迷惑を掛けるわけにもいかない的職がないと住む家もない」と焦りを募らせている。
八戸でも減産拡大
自動車、電機関連中心に
残業カット、人員整理・・
雇用情勢、さらに悪化も(2008/12/14一面トップ)
米国発の金融危機に端を発した世界同時不況が、八戸地域の製造業界に深刻な影を落とし始めている。
〃トヨタショツク″〃ソニーショック″に象徴されるように、自動車や電気機器関連を中心とした事業所が減産態勢に突入。残業カットや操業時間の短縮、さらには派遣社員など非正規労働者の人員整理に踏み切った所もある。現段階では影響のない企業からも「不況がいつまで続くのか、先が見通せない」と不安の声が上がっている。
ここ数年、フル操業を続けていた八戸市内の自動車・建設機械部品メーカーでは十月以降、急激に受注が減少した。今月に入って生産水準は半分にまで落ち込んだ。
「あまりに急で、ショックが大きい」と同社幹部。休日を増やしたほか、年末に二十数人の派遣社員を解雇することを決めた。
青森県南地方の数カ所に工場を持つ産業機械部品メーカーも、残業カットや操業時間短縮に踏み例ったほか、協力会社に人員整理を要請した。「非常に厳しい状態。これからは派遺社員の一部削減を検討しなければならない」と頭を抱える。
今秋以降の急速な景気悪化に先行する形で今春から減産態勢に入っている同市内の精密機械メーカーは、来春の採用活動を大卒、高卒とも取りやめた。
基礎素材関連の製造業界では、今のところ人員削減の動きはないものの、ある事業所の人事担当者は「全国的に景気が悪化しており、これから苦しくなる可能性がある」と懸念する。
市内の経済、一雇用情勢の悪化を受け、市は十五日、市内金融機関に対し、中小零細企業への資金繰りが円滑に行われるよう養成するほか、一七日には八戸商工会議所など経済三団体に対し、雇用安定を求める予定。
高谷勝義市産業振興部長は「誘致企業の減産は、関係が深い地元の中小企業にも悪影響を及ぼすだろう。市としては影響が最小となるよう気をくばりたい」と話している。
デーリー東北より
以上です。異常です、何もいえない。
Posted at 2008/12/14 17:24:54 | |
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