
年間貿易額3千億円超へ 八戸税関支署管内(2008/12/27)
写真・キヤノンプレシジョンより
八戸税関支署管内(八戸港、むつ小川原港、久慈港)の輸出額と輸入額を合わせた二〇〇八年の年間貿易額が初めて三千億円を突破し、過去最高となる見込みであることが二十六日、分かった。一―十一月の貿易額の累計は二千八百七十億円に達し、前年同期を七十七億円上回るペース。年間で過去最高だった〇七年の二千九百九十七億円を上回るのは確実な情勢だ。
〇八年十一月までの貿易額の内訳は、輸出千三百九億円(8・1%増)、輸入千五百六十一億円(1・4%減)。
キヤノンプレシジョン(弘前市)から欧州向けのインクカートリッジの輸出が本格化するなど、一般機械や船舶といった輸出が健闘している。
世界的な金融不安のあおりを受けて、同社に生産調整の動きがあるものの、昨年十二月の貿易額(約百九十九億円)は大きく下回らない見通しだ。
一方、十一月の貿易額は円高や景気低迷の影響で伸び悩んだ。輸出六十五億九千七百万円(前年同月比19・2%減)、輸入百九億一千九百万円(16・1%減)で、貿易額は百七十五億一千六百万円(17・3%減)だった。
輸出では、インクカートリッジや真空製造装置など一般機械が五十六億七千百万円(158・6%増)と大きく伸びたが、フェロニッケルは数量減と国際取引価格の下落が重なり、二億七千八百万円(94・7%減)にとどまった。
輸入では、トウモロコシが二十七億一千百万円(56・6%増)、ウッドチップが二十一億七千六百万円(75・0%増)などで伸びが見られたが、亜鉛鉱や大豆かす、カオリンなどの落ち込みが激しかった。
貿易額のうち、コンテナ貨物分は八十二億九千七百万円(8・9%増)。内訳は輸出六十五億一千万円(15・3%増)、輸入十七億八千七百万円(9・4%減)。コンテナ取扱本数は二千四十本(7・3%増)だった。
デーリー東北より
トラック長距離輸送から船舶輸送にシフトしているのだろう。また輸出製品をいかに多く作っているか。製造業が輸出に依存しているのではないか。コンテナが多いが船から船へ載せかえして輸出されるためであろう。
今、トヨタと並んで酷評のキャノンである。欧州向けのインクカートリッジの輸出が本格化した、というタイミングであるからどう評価したらよいかな。事業所の集約もあるからこれからである。
真空製造装置など一般機械や船舶は八戸付近の工場でオリンピック前の好景気での状況であろう。フェロニッケルは太平洋金属の生産用、鉄鋼不況はご存じの通り。
トウモロコシはフェリー埠頭の隣に飼料工場がある。原料高騰も金額に入っているだろう。
Posted at 2008/12/30 14:38:34 | |
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