
雪印、日本ミルク統合へ
今春にも持ち株会社
乳業3代グループに(2009/1/27)
写真、MEGMILKいちごオーレ・日本ミルクより
乳業大手の連結売上高
①明治乳業 7069
②森永乳業 5868
③雪印乳業 2869
④日本ミルク 2194 雪印と日本ミルクが経営統合へ
※単位は億円、いずれも2008年3月期
乳業大手の雪印乳業と「メグミルク」ブランドで牛乳を販売している日本ミルクコミュニティ(東京)が二十六日、今春にも持ち株会社を設立し、経営統合する方向で最終調整に入った。
傘下に、メグミルクが主体となる牛乳事業の子会社と、雪印が主体となるバター・チーズ事業の子会社がぶら下がる方向で検討が進んでいる。二十七日にも正式に発表する。
乳業業界は二〇〇八年二月期末の売上高で雪印が三位、日本ミルクコミュティが四位。両社の経営統合で売上高は五千六十三億円に達し、二位の森永乳業の五千八百六十八億円に迫る規模となる。乳業業界は売上高七千六十九億円でトップの明治乳業を含めた三大グループに再編される。
日本ミルクコミュニティは、二〇〇〇年に加工乳で起きた集団食中毒事件や〇二年に発覚した子会社の牛肉偽装事件などで経営の悪化した雪印が、牛乳事業を分離、全国農業協同組合連合会(全農)や全国酪農業協同組合連合会(全酪連)などと共同出資して〇三年一月に発足した経緯がある。今回の経営統合で雪印と全農など農協系統との一段の関係強化が進む格好だ。
乳業メーカーは、資源高の影響で原料乳価格の上昇分を価格転嫁し今年三月から値上げを進める方針。一方、消費者の牛乳離れもあって今後の利益拡大が難しい状況となっている。こうした厳しい経営環境の中、雪印と日本ミルクコミュニティは再編で、原料調達力を強化、研究開発の効率化を進め、収益の確保を目指す。
業界の厳しい経営浮き彫り
設立6年で〃先祖返り〃(2009/1/27)
雪印乳業の牛乳部門を引き継いで二〇〇三年に設立した日本ミルクコミュニティがわずか六年で〃先祖返り〃する異例の経営統合は、少子高齢化や原材料高を背景にした乳業業界の厳しい経営環境を浮き彫りにした。
乳業業界は、原料となる国内の生乳価格が〇八年度内に二回値上げされるなど、原材料高に苦しんでいる。商品価格の値上げで一時的には売上高が向上している企業もあるが「先行きは暗い」(食品業界関係者)との見方が大勢を占める。さらに少子高齢化による市場の縮小や食生活の変化による若者の牛乳離れなどマイナス要因は多い。
そんな中、乳業最大手の明治乳業が、菓子大手の明治製菓と経営統合し、今年四月に明治ホールディングスを発足させる。雪印、日本ミルクコミュニティ両社も成熟化している業界での生き残りには、同様に経営統合による収益力向上が不可欠と判断したようだ。
もともと同一企業のため「企業文化が極めて近く、業務内容に重複がない」(金融関係者)ことで、一般的な統合に比べてメリットが大きいことも両者のトップが経営統合に踏み切る理由の一つとみられる。
ともに デーリー東北より
私のところ△△乃湯では前のオーナーの時代から雪印の飲料を扱っていた。写真の「MEGMILKいちごオーレ」も常時でないが、雪印ブランドのときから売っています。娘は仕入れ当日は見つけたトタンに手にしています。父も未だに雪印ブランドだと思っています。近くのスーパー独自ブランドの牛乳が青いのは雪印の影響と言われている。弘前の業者が作っているけどね。
風呂屋で扱っていないが、「雪印コーヒー」「牧場の朝ヨーグルト生乳仕立て」「MEGMILKなめらかプリン」は雪印からの商品で雪印青森工場で製造していた。
青森工場は閉鎖していて、「雪印コーヒー」「牧場の朝ヨーグルト生乳仕立て」は宮城のみちのくミルクで、「MEGMILKなめらかプリン」は埼玉の川越工場で製造した物をスーパーで販売している。東北は他に岩手の奥中山高原乳業に集約され、「MEGMILK」ブランドを製造している。
八戸にはかつて、雪印工場があったし、数年前に明治乳業の工場がなくなり、営業所だけになった。奥中山高原乳業に生乳が集められているらしく、生協牛乳も作られている。この業界も大変だ。
Posted at 2009/01/27 16:44:18 | |
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