
沿岸サケ漁水揚げ低調/海水異変?原因不明(2009/01/25)
【写真説明】
八戸市第二魚市場に水揚げされたサケ。今季は水揚げ量が前年度より大幅に減少した=2008年12月8日
青森県がまとめた一月上旬までの沿岸サケ漁獲状況によると、二〇〇八年度の県内水揚げ量は、前年度同期比85%の百十六万八千三百二十六匹にとどまっている。九年連続で百万匹以上は確保したが、過去十年でみると少ない水準となっている。一方の水揚げ金額は、北海道や岩手県でも水揚げ量が低調だったため前年度並み。漁業者は「金額的にまずまず良かった」と話すが、不漁の原因は特定されていない。
青森県沿岸のサケ漁は九月から二月まで。一月上旬までの水揚げ金額は十四億三千八百九十六万一千円(前年度同期比104%)、一キロ当たり単価は三百八十五円(同119・6%)、一匹当たりの平均体重は3・2キロ(同101・5%)だった。
サケは一般的に放流後三―五年で、放流された河川に遡上(そじょう)するという。寒流の親潮に乗り、千島列島から三陸沖に向かって南下する。親潮は今季、さらに南側に向かっているという。宮城県や福島県などではサケ漁が好調となっている。
今回の不漁について、青森県水産振興課は「日本海を北上する対馬暖流が津軽海峡を越えて太平洋に大きく張り出し、親潮の流れが変わったのでないか」と推測する。
八戸南浜漁協では、十一月ごろから水揚げ量が増え始めたが、それでも前年度の七割。漁業者から「潮の流れが沖にある」「海水温が高い」との声が聞かれるという。
水産庁栽培養殖課によると、水産総合研究センターさけますセンターが北海道でサケのうろこを調査した結果、回帰率の最も高い四年目のサケが例年より少なかったという。
同課は「放流後一年目にオホーツク海で何か異変があったのではないか」との見方を示す。また、「海水状況の異変などが推察されるが、原因特定には時間がかかる」としている。
デーリー東北より
サケが捕れないなけでないようだ。
「宮城県や福島県などではサケ漁が好調」
海流の流れが変わっているようだ。オホーツク海で何か異変なども考えられるそうで、複合型の原因があるみたい。マダラが大漁と何か変。
Posted at 2009/01/25 11:30:35 | |
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