
図・八戸市・二本木油店より
設置面積当たりの発電量世界No.1「サンヨー」の八戸市における発電・コストシュミレーション
「夏涼しく、冬積雪量が少ない
八戸地域は全国的に見て太陽光発電に適したエリアです」
自然エネ開発 政治主導で資源大国狙え(2009/04/25)
太陽光や風力、地熱など自然エネルギー発電分野で先頭を走っていた日本が頭打ち傾向で、世界の中での順位も下がっている。最近出された民間国際団体の調査では、二〇〇八年末時点の太陽光発電の総設備容量は、前年の世界二位からスペインに抜かれて三位に転落。同年の新設容量では四位に後退したという。
風力発電は世界のトップを争う米国やドイツの十二分の一以下と大きく水をあけられ、火山国であり、資源量はインドネシアや米国に次いで第三位といわれる地熱発電についても伸び悩んでいる。
理由はいくつかあると思うが、最大の問題は政治不在であり、国として自然エネルギーを中心とした資源開発をどう進めていくかの戦略が足りないからではないか。
太陽光発電での退潮は指導力不足の好例だろう。電力会社に対して一定量の利用を義務付けてはきたが、その量は非常に少なかった。大きな伸びを示しているドイツ、スペインなどが、家庭などから長期間の買い取りを義務付けているのに比べて、その差は歴然としている。ようやく今回の経済対策でわが国も買い取り制度を拡充したが、初期投資の回収が短期間ではできない不十分な内容にとどまっている。
資源開発は初期投資に膨大なコストがかかるものが多い。明確な目標を掲げて国策として進めていかなければ、なかなか商業化の段階にまでは達しない。
わが国は国土も狭く、石油資源も少ない資源小国、といわれ続けてきた。だが、埋蔵量が有限で枯渇の恐れがある石油などの化石燃料に比べて、無尽蔵ともいえる再生可能な自然エネルギーの開発という視点でみれば、資源豊富な国といえるのではないか。太陽、水、風力、海洋など、今後の技術進歩と化石燃料価格の高騰といった条件のなかで、方向を間違えなければ、数十年後に資源を自給し、資源大国に生まれ変わることも決して夢ではあるまい。
地球温暖化、二酸化炭素(CO2)の排出量削減といった環境保護の観点からも思い切った政策転換は緊急の課題だろう。また、海洋国でもある日本にとって海洋資源の開発をもっと進めるべきだ。わが国の海底には希少金属や多くの金属資源が眠っていることが最近の研究で明らかになってきている。
これらの分野に資金とわが国の高い技術力を集中していけば、資源小国から脱皮して自給することも可能である。
米国はオバマ大統領の下で、自然エネルギー開発分野でも具体的な目標を設けて進み始めた。日本も、特有の風土や環境に根差した野心的な計画を早急にまとめ推進すべき時であろう。
デーリー東北より
「二酸化炭素(CO2)の排出量削減」これからの技術開発のキーワードである。
オイルショック後の技術開発は省エネルギーに重点が置かれていた。
現在は地球温暖化をCO2排出量削減で止める時代になった。自然エネルギー開発を進めるのは当然の流れである。石油をできるだけ使わないというオイルショック後から言われてきたことがようやく実現できるかもしれない。企業の開発力が弱っている今ほど必要な資金・技術力を集中させる、開発環境を整えることは重要だ。
Posted at 2009/04/25 20:10:38 | |
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