
写真・【写真説明】
行在所でギターを演奏、ファンを魅了するクロード・チアリさん
昨年10月27日
「行在所」全面改修へ実行委設立/野辺地(2009/05/28)
野辺地町にある国の登録有形文化財「旧野村家住宅離れ(通称・行在所)」を修復しよう―と、同町、町民有志でつくる「町文化財を守る会」(柴崎民生会長)、JR東日本の三者が二十七日、行在所改修実行委員会を設立した。三年間で総額千八百万円余りをかけ、建築以来初めての全面改修に着手する。
改修は同委員会が主体となって実施。本年度は東日本鉄道文化財団からの助成金二百万円と、守る会の募金活動などで集まった町文化財保護基金からの二百四十四万円で実施設計や基礎、土台部分の改修を進める。
二〇一〇年度は壁や天井の改修など、一一年度は屋根の改修や水洗化工事を進める予定で、予算はそれぞれ五百三万円、八百八十九万円を見込んでいる。
町中央公民館で同日開かれた第一回会合では、三者の代表で構成する委員九人から実行委員長に亀田道隆町長、副委員長には守る会の柴崎会長とJR東日本盛岡支社の森崎鉄郎営業部長を選任。事務局がスケジュールなどを説明した。
亀田町長は「文化財を後世に残すのは我々の使命。文化財団や息の長い活動を続けた守る会のおかげでここまで来られた」と述べた。
行在所は一八七六年に建築され、明治天皇が二度の東北巡幸で宿泊。九〇年に大火で焼失したが、同じ設計で九一年に再建。明治初期の良質な建造物として昨年、国の登録有形文化財に指定された。
一九五四年に土台の入れ替えと屋根を柿の木から鉄板への葺(ふ)き替え、六〇年に壁の塗り替えなど部分的な改修は行われたが、全面改修は今回が初めて。
クロード・チアリさんが行在所で演奏披露(2008/10/27)
世界的ギタリストのクロード・チアリさんが二十五日、野辺地町にある国の登録有形文化財建造物「旧野村家住宅離れ(行在所)」を訪問し、「哀愁のギタリスト」の異名をとった魅惑的な演奏でファンを喜ばせた。
二十六日に同町で行われた女優藤田三保子さんのディナーショー参加のため来町。行在所をはじめとする名所を訪ね歩いた。
行在所では、「町文化財を守る会」から町の歴史を聞いたあと、東北巡幸の際、宿泊した明治天皇も眺めたであろう庭園をバックにフラメンコ調の即興曲と哀愁漂う「禁じられた遊び」を演奏。
プロが奏でるギターの音色と趣のある庭園の〝競演〟が、詰め掛けたファンを魅了した。
記念写真を求められると「同窓会みたいな感じで撮ればいいの?」と笑わせ、気さくな一面も見せたチアリさん。「日本ならではの建物や景色で落ち着く。古い建物を守っていかないと、若い人にどんなところだったか伝えられない。大事にしてほしい」と訴えていた。
ともに デーリー東北より
JR東日本盛岡支社もこのような「寄付」をするんだね。国の登録有形文化財建造物でも老朽化補修と並んで水洗化も重要だからね。洋式トイレは義務のようなもの、和式トイレがオブションだしね。野辺地にこんな所があること、知らなかったねー。
Posted at 2009/05/29 16:14:53 | |
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