
間合い"考える"列車開発
JR東日本、仙石線に11年導入目指す
無線で位置情報受信、自動計算(2009/5/24)
列車が無線を使って自分の位置を知り、前の列車との間合いを"考え"ながら走る新しい信号システムをJR東日本が開発した。二〇一一年春を目標に仙石線の東塩釜―あおば通(宮城県、約十七㌔)に導入。設備が簡易になリメンテナンスもしやすいため、同社は「将来は首都圏にも導入したい」としている。
同様のシステムは香港ディズニーランドのアクセス鉄道にあるが、都市鉄道では世界初という。
新システムの名称はATACS (アタックス)。すべての列車はIDが割り当てられ、地上の目印を基に現在位置を算出しながら走る。割り出した位置は沿線の地上局に無線の双方向通信で送られ、ほかの列車の位置情報も受信する。
列車にはカーブやこう配など沿線の全データを入力したコンピューターを搭載。前の列車との間隔から、最適な速度やブレーキをかけるタイミングなどを自動計算する。
自動列車停止装置(ATS)など従来の信号システムは「閉塞区間」と呼ばれている一つの区間に一列車だけを進入させる仕組み。レールに流れる電流の変化で、区間内に列車がいるかどうかを検知し、後ろの列車には信号表示で「進行」「注意(減速)」「停止」を指示している。軌道周辺にはケーブルや電気回路など多くの設備が必要。
アタックスシステムに変われば、地上設置機器が簡易になり、線路脇の信号機は不要となる。閉塞(へいそく)区間の設定がなくなり、より狭い列車間隔での運転も可能だ。
JR東日本は一九九五年に開発に着手。二〇〇三年から〇五年まで、仙石線の約二十編成に実際に試験装置を乗せ、研究していた。
デーリー東北より
ブレーキ制止距離600m以内は変わらないだろう。在来線の最高速130km/h、120km/hからの制動距離だ。このシステムならその区間の最高速からの制動距離で列車間隔にでき、無駄に手前から徐行しなくても良い。
ただ、列車に正確に無線の双方向通信が出来なければならない。
「軌道周辺にはケーブルや電気回路など多くの設備が必要。」
地方鉄道には荷が重い。それだけ大都市線では無駄な感覚があり、列車編成本数に関わるのだろうね。
交流電化初の試験区間も仙台市周辺であった。交流電化区間で問題無いなら良いシステムになるのかな。
Posted at 2009/05/24 18:19:42 | |
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