
「七戸十和田」駅に決定(2009/07/30)
【写真説明】
名称が「七戸十和田」駅に決まった東北新幹線の新駅舎=29日、七戸町荒熊内
2010年12月に全線開通する東北新幹線で、JR東日本盛岡支社は29日、七戸町荒熊内に建設中の駅名を「七戸十和田」駅に決めたと発表した。駅名をめぐっては、上十三地域広域市町村圏協議会が「七戸十和田」に、同町議会と町内の商工団体が「七戸」にするよう求めていた。
七戸十和田駅と決定した理由について、青森駅で会見した福田泰司支社長は「地元で長年親しまれ、新駅が建設される『七戸』の名前と、観光地として全国的に有名な十和田への玄関口になるとの観点から総合的に判断した」と説明。「地元にも、新幹線利用客にも親しんでもらえると考える」と述べた。
今後は、十和田湖など観光地とのアクセスに関して「新駅からの二次交通の整備や、旅行商品の開発に向け、地元と協議し、検討していく」とした。
新駅名に関しては今年1月、当時の七戸町長が一本化を断念。「七戸十和田」「七戸」両案をJR盛岡支社に提案していた。
同支社はこれまで、提案された2案を含む複数の候補から駅名を検討し、29日までに最終決定した。
東北新幹線八戸―新青森間では現在、10年3月に完成予定の七戸十和田駅と、新青森駅(青森市)の建設が進められているほか、国土交通省が完成検査を実施中。工事の進ちょく状況は「順調」(同支社)という。
新幹線の運行ダイヤや県内での試験運転の実施時期については、「未定」としている。
駅名の決定について三村申吾知事は「開業機運がさらに盛り上がる。開業効果の獲得に向けた取り組みを一層加速させたい」とのコメントを出した。
新駅名決定で地元「十和田湖の玄関口に」(2009/07/30)
駅名は「七戸十和田」―。2010年12月の開業に向け、七戸町の東北新幹線新駅の名称が29日、決まった。「七戸」駅を要望していた地元の商工関係者らはJR東日本の決定に複雑な思いをのぞかせたが、開業が刻々と迫っているのも事実。名実ともに十和田湖・奥入瀬の玄関口となるよう、PRの強化や観光振興策の充実を訴える声が相次いだ。
駅名をめぐっては、昨年10月、上十三地域広域市町村圏協議会が「七戸十和田」と決定。これに対し、「七戸」を主張する七戸町の商工団体が署名運動を展開したほか、町議会も同12月に「七戸」を全会一致で可決。
当時の福士孝衛七戸町長は今年1月、「七戸」「七戸十和田」の両案をJR盛岡支社に提案し、判断を委ねていた。
今回の決定について、同町商工会の米内山正義会長は「非常に残念。町民もがっかりしていると思う」と言葉少な。同町議会の田中正樹議長は「町として駅名を七戸にしたい気持ちは当然ある」と話し、「JRは青森県南地方全体の振興を考えたのだろう」と語った。
一方、駅名決定を受け、気持ちを切り替える町民も少なくない。同町小田下の会社役員Aさん(64)は「十和田は全国的に知名度がある。どうアピールするかが町の発展の鍵になる」と指摘。
七戸商店会協同組合の宮澤公生理事長は「駅名が決まった以上、1人でも多くの観光客に利用してもらう手だてを考えないと」と気を引き締めていた。
小又勉町長は「町民感情を考えると複雑な思いはあるが、町が要望した中から駅名を選んでもらった。今後は各市町村と連携し、開業に向けてのイベントやPR活動に全力を注ぎたい」と強調。
上十三地域広域市町村圏協の会長を務める小山田久十和田市長は「新駅が十和田湖・奥入瀬の玄関口として全国にアピールされ、地域振興につながると大いに期待している」とのコメントを出した。
駅名問題で難しい判断を迫られた福士前町長は「長い目で見れば、『七戸十和田でよかった』と理解してもらえる日が必ず来る」。中野渡春雄前市長は「十和田湖は青森の観光の原点。決定までいろいろあったが、地域の方々の理解が得られ、長年の懸案課題を解決できた」と感慨深げだった。
ともに デーリー東北より
前回の新幹線八戸駅開業前の時も「十和田」を付けるつけない、とやっていたから当然の結末か。
前にも書いたが、
1.「レールバスの七戸駅」
2.みちの駅しちのへ
3.新幹線・七戸十和田駅
と分かりやすくして、誤乗を防げるだろう。「鉄」にとってレールバスは不滅だからね。
それより問題なのは利便性。二戸のように、在来線時代は特急が毎時間停車していた。新幹線は2時間に1本である。七戸十和田もそうなるのが見えている。三沢・野辺地が、うちを通らないなら七戸に全停車させろと、要求しなかったのが不思議だ。うまく根回しされたのか、七戸十和田駅を使わないで八戸直行か。
八戸も決して開業してから、景気が良いわけでないから。
Posted at 2009/07/30 18:58:34 | |
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