
首都圏へ高速バス活躍 満席続く(2011/03/27 14:10)
【写真説明】
東京へ向かう高速夜行バス「シリウス号」に乗り込む利用客=23日午後8時25分ごろ、十和田市駅
就職や転勤、進学など年度末の異動期を迎える中、東日本大震災で青森県と首都圏を結ぶ大動脈の東北新幹線は、全面復旧が4月までかかる見通しとなっている。こうした状況下で、首都圏への交通手段として青森県南と東京を結ぶ高速バスが活躍している。十和田観光電鉄(十和田市)が七戸十和田駅―東京駅間で運行する高速夜行バス「シリウス」号は通常より増車して対応。南部バスは高速ツアーバスの通常便に加えて臨時便も運行するが、3月末まで予約で満席の状態だ。
シリウス号は十和田市やおいらせ町、八戸市を経由して首都圏との間で運行される。十鉄によると、震災のあった11日以降、高速道路の通行止めや燃料不足の影響で運休を余儀なくされたが、18日から運行を再開した。
共同運行する国際興業(東京)が系列の岩手県交通(盛岡市)の支援に回っているため、十鉄が単独運行しているが、震災でキャンセルが相次いだ貸し切り部門のバスと運転手をシフトするなどして、運行台数を増やしている。十鉄は「首都圏への足を維持し、公共交通機関の使命を果たしたい」としている。
一方、ウィラートラベル(大阪市)と提携して高速ツアーバスを運行している南部バス。21日から31日まで臨時便の「緊急支援バス」を八戸―新宿間で運行し、24日には三沢・八戸―東京間の通常便を再開した。いずれも問い合わせの電話が殺到しており、担当者は「飛行機より料金も安いので利用されているのだろう。利用者の要望に応えられるよう増便などを検討したい」と話している。
23日夜、都内に就職するため、十和田市駅でシリウス号を待っていた男性(24)は「新幹線が駄目なのでバスを使います」と話していた。
青森県南の中学校で修学旅行延期相次ぐ(2011/03/25 16:22)
東日本大震災の影響で、青森県内の中学校で4、5月の修学旅行を延期する動きが出ている。東北新幹線の全線復旧に時間がかかることや、福島第1原発の事故と首都圏での計画停電により、生徒の安全と旅行日程の確保が困難となったため。延期を決めた学校は秋以降にずらしたところが多いが、旅行先の変更を視野に入れている学校も。修学旅行は重要な学校行事の一つだけに、各校とも旅行業者と相談しながら慎重に対応を検討している。
八戸市内では4、5月に関東方面への修学旅行を計画する中学校が多いが、4月に予定していた学校では既に延期を決めたところも少なくない。
4月17~20日の旅行日程だった市立湊中学校は9月4~7日に変更し、保護者に通知。4月13日に出発予定だった市立根城中学校も保護者の意向を聞いた上で7~9月上旬に延期することを決めた。同校の古舘陽資校長は「新幹線が動かなければどうしようもない。延期はやむを得ない」と話す。
福島第1原発の事故や東京電力の計画停電も影を落とす。4月18日出発の旅行日程を延期する市立白山台中学校の上野修子校長は「まずは生徒の安全が第一。計画停電で博物館などの見学場所が開館していなければ、修学旅行の意義が薄れる」と語る。
三戸町や五戸町などでも既に延期を決めた学校がある。
八戸市内のある中学校では、行き先を震災被害が比較的小さい北海道へ変更することも検討。校長は「取りあえず、東京と北海道の2案を旅行会社に考えてもらっている」と言い、「子どもたちの気持ちと安全確保を両立させるための措置。中止するよりはいい」と強調する。
JTB東北青森支店によると、県内では中学校の修学旅行が春先に集中し、しかも旅行先は首都圏中心のため、徐々に学校側からの相談が増えているという。同支店の担当者は「新幹線の開通時期など分からない部分が多く、学校に対してもまだ何とも言えない状態」と頭を抱える。
一方、県教委によると、県立高校の修学旅行は10月以降がほとんどで、学校教育課は「修学旅行については各学校の方針に任せている」。小学校の修学旅行は行き先のほとんどが北海道のため、現時点での影響はないとみられる。
デーリー東北 より
南部地方への観光もキャンセルが多い。
結果的に貸し切りから高速バスに回せるとは・・・。
「飛行機より料金も安いので利用されているのだろう。」
いえ、まだ飛行機がこわいもので・・・。
Posted at 2011/03/27 18:20:44 | |
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