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ディーゼルオート店のブログ一覧

2013年11月23日 イイね!

『ランドクルーザープラド』 マイナーチェンジ

『ランドクルーザープラド』 マイナーチェンジトヨタ、ランドクルーザープラドをマイナーチェンジ
2013年09月10日 13時30分

[写真] TZ-G(ホワイトパールクリスタルシャイン)
<オプション装着車>

トヨタは、ランドクルーザープラドをマイナーチェンジし、全国のトヨタ店(大阪地区は大阪トヨペット)を通じて、9月10日に発売した。

今回のマイナーチェンジでは、外観の意匠変更により、力強さと先進性を一段と高めるとともに、内装の質感を向上。また、装備の充実を図るなど使用性を高めたほか、TX"Lパッケージ"(2.7ℓ車)に5人乗りを追加設定している。

具体的には、大型フロントグリルの採用に加え、フロントバンパー、リヤコンビネーションランプ、リヤガーニッシュの意匠を変更し、力強さを強調したデザインとした。さらに、ヘッドランプの意匠変更や、ロービームおよびクリアランスランプへのLED採用により(TZ、TZ-G*1)、先進性を表現している。外板色には、新色4色(アティチュードブラックマイカ、ブロンズマイカメタリック、ダークグリーンマイカ、ダークブルーマイカ)を含む、全10色を設定した。

内装では、シート表皮(ファブリック)の材質や、内装・シート色を変更し、室内の質感を高めるとともに、スーパーUVカットガラス(フロントドア/撥水機能付)の採用により、快適性を向上。
また、視認性に優れた大型カラーTFT*2液晶のマルチインフォメーションディスプレイを採用。
自車の体勢を表示する傾斜角モニターをはじめ、4輪のトラクションやデフロックの作動などオフロード走行支援を含めた様々な情報を表示し、ドライバーをサポートする。

走行性能においては、サスペンションのチューニング変更により、オンロードでの走行安定性や乗り心地の向上を実現。さらに、走行環境に応じて、スイッチ操作でトラクションやブレーキの制御を切り替えるマルチテレインセレクトの走行設定を5モード(従来型4モード)とするなど、オフロードの走破性も一段と高めている。

月販目標台数は1,000台、店頭発表会は、10月5日(土)、6日(日)を予定している。

*1 TX、TX"Lパッケージ"(5人/7人乗り)は、オプション設定
*2 TFT(薄膜トランジスタ):Thin Film Transistor

[GAZOO編集部]


2013年09月10日(火) 19時45分
トヨタ、ランドクルーザープラド をマイナーチェンジ…大型フロントグリル採用

トヨタ自動車は、『ランドクルーザープラド』をマイナーチェンジし、9月10日より販売を開始した。

今回のマイナーチェンジでは、外観の意匠変更により、力強さと先進性を高めるとともに、内装の質感を向上。また、装備の充実を図るなど使用性を高めたほか、「TX Lパッケージ(2.7リットル車)」に5人乗りを追加設定した。

外観では、大型フロントグリルの採用に加え、フロントバンパー、リヤコンビネーションランプ、リヤガーニッシュの意匠を変更し、力強さを強調したデザインとした。さらに、ヘッドランプの意匠変更や、ロービームおよびクリアランスランプへのLED採用により(TZ、TZ-G)、先進性を表現している。外板色には、新色4色(アティチュードブラックマイカ、ブロンズマイカメタリック、ダークグリーンマイカ、ダークブルーマイカ)を含む、全10色を設定した。

内装では、シート表皮(ファブリック)の材質や、内装・シート色を変更し、室内の質感を高めるとともに、スーパーUVカットガラス(フロントドア/撥水機能付)の採用により、快適性を向上。また、視認性に優れた大型カラーTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイを採用。自車の体勢を表示する傾斜角モニターをはじめ、4輪のトラクションやデフロックの作動などオフロード走行支援を含めた様々な情報を表示し、ドライバーをサポートする。

走行性能では、サスペンションのチューニング変更により、オンロードでの走行安定性や乗り心地の向上を実現。さらに、走行環境に応じて、スイッチ操作でトラクションやブレーキの制御を切り替えるマルチテレインセレクトの走行設定を5モード(従来型4モード)とするなど、オフロードの走破性も一段と高めている。

月販目標台数は1000台、店頭発表会は、10月5日・6日を予定している。

価格は318万円から490万円。

《レスポンス・纐纈敏也@DAYS》


2013年10月03日(木) 12時30分
【トヨタ ランドクルーザープラド 試乗】円熟を増した走りと上質感…島崎七生人

V8を積むフラッグシップの『ランドクルーザー』に、今や勝るとも劣らない。そんな“クルマっぷり”なのが、この『ランドクルーザープラド』だ。

マイナーチェンジで顔回りを化粧直しし、力強さが増した。斜めに短く配列されたLEDランプは今風のあしらい。前後フェンダーの膨らみは『ランドクルーザー』にも共通するデザイン要素だが、ボディ全体は基本的にスッキリとしている。

室内はトヨタの上級車クオリティで仕上げられ、質感は申し分ない。新装備のマルチインフォメーションディスプレイも有効だが、56万8050円のオプションながら「マルチテレインモニター」は、クルマの周囲6エリアを各々のカメラで視認でき、オフロードだけでなく、日常でも安心・便利に活用できそうだ。「センタークラスターモジュールスイッチ」も、パネル面のデザインがシンプルで使いやすい、本格オフローダーらしい装備だ。

横開きのバックドアは車高のある車種ではありがたい配慮。サードシートは未使用時には畳んでおけば、広いラゲッジスペースが活用できる。

試乗車は「TZ-G」で、V6の4リットル(276ps/38.8kgfm)+5速ATを搭載。リア電子制御エアサスペンションも標準する。その走りは、よりなめらかさに磨きがかけられた。今回はオンロードを試乗したが、どれか1輪が不用意に暴れるような素振りはもちろん一切なく、まるで上級サルーンのようなしっとりとした乗り味が味わえた。パワーフィールも、乗り味に見合った上品さで円熟味を増したと感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《レスポンス・島崎七生人》


≪くだめぎ?≫
 大阪地区は「大阪トヨペット」扱いで商用車時代と同じだが、レクサス『GX460』をV6の4リッターに換装した"高級車"である。もはや、ランクル消防車は夢物語のよう・・。

 全長 4760 × 全幅 1885 × 全高 1835-1850 (mm)

決して、小さく車でないし。
Posted at 2013/11/23 16:37:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ
2013年11月23日 イイね!

『ランドクルーザー プラド』欧州向け 大幅改良

『ランドクルーザー プラド』欧州向け 大幅改良2013年08月28日(水) 10時00分
トヨタ ランドクルーザー プラド 改良新型、欧州で先行発表…表情一新

[写真] トヨタ ランドクルーザー プラド 改良新型

トヨタ自動車の欧州法人、トヨタモーターヨーロッパは8月26日、『ランドクルーザー プラド』の大幅改良モデルを、日本に先駆けて発表した。

現行ランドクルーザー プラドは2009年9月にデビュー。デビューから約3年が経過した今回、デビュー以来、初の大幅改良が施されている。

外観はフロントグリルやヘッドライト、バンパーのデザインを変更。とくにグリルは大型化されており、従来よりも存在感を増した。リアでは、テールランプやガーニッシュのデザインが新しい。

室内は、ダッシュボードが新デザイン。スイッチ類の操作性を引き上げた。シートは2列目と3列目のデザインを変更。新ファブリック素材や新内装色も採用し、快適性を高めている。4.2インチの新型インフォメーションディスプレイも導入。

メカニズム面では、サスペンションのチューニングを見直し。ハンドリング性能と乗り心地を、いっそう追求した。また、オフロード走行の際には、車両の角度、トラクションコントロールやデフロックの作動状況などの情報を、分かりやすく表示。オフロードでのパフォーマンスを高めたとしている。

《森脇稔》


≪くだめぎ?≫
 「3,0-l-D-4D 140kW (190PS) (Diesel) 」

搭載とトヨタモーターヨーロッパ・ドイツ版では掲示されている。何とか希望が持てるが・・。
Posted at 2013/11/23 15:38:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ
2013年11月23日 イイね!

『GX460』 2014年モデル 発表

『GX460』 2014年モデル 発表レクサス GX460、ランドクルーザープラド兄弟車が大幅改良…スピンドルグリル新採用
2013年8月26日(月) 12時15分

[写真] レクサス GX460の2014年モデル

トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は8月23日、2014年モデルのレクサス『GX460』を発表した。

2003年にデビューした初代レクサスGXは、トヨタ『ランドクルーザープラド』を豪華に仕上げたモデル。レクサスのSUVラインナップでは、『RX』と『LX』の中間に位置するミッドサイズSUVだ。2009年11月に発表された2代目レクサスGXは、ランドクルーザープラドをベースに、レクサス向けの専用エクステリアを採用する。

プラドとの外観の違いはフロント部分が中心。グリルはプラドの縦基調に対して、GXでは横基調となり、メッキを強調。ヘッドランプも内部のレンズ配置を変えている。リアはテールランプをLED化し、バンパーのデザインをプラドから変更。

今回、発表された2014年型は、現行GXのデビューから4年を経て、初の大幅改良を受けたモデル。そのハイライトは新しいフロントマスク。新型『GS』から始まったスピンドルグリルを新採用。新しいレクサスの表情へと一新している。

また、LEDヘッドランプとデイタイムランニングライトも標準装備。LEDフォグランプもオプション設定した。室内は、8インチのタッチパネル式マルチメディアシステムが新しい。

搭載エンジンに変更はない。プラドにはない4.6リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、最大出力301ps/5500rpmを発生。トランスミッションは6速AT。米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地6.38km/リットル、高速8.5km/リットルと公表されている。

《レスポンス・森脇稔》


≪くだめぎ?≫
 レクサスの象徴「スピンドルグリル」化が成された。"レクサス"エンブレムとセットで押しの強さが増した。国内向けプラド 4.0L V6ガソリンエンジンの上をゆく、4.6L V8ガソリンエンジン搭載で格の違いを見せつける。
Posted at 2013/11/23 12:42:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ
2013年11月20日 イイね!

ハイビジョン画質(HD)のアナログ出力

ハイビジョン画質(HD)のアナログ出力2013年11月17日(日) 11時16分
BD再生ができるトヨタ純正「プレミアムBDナビ」、14年1月をもって販売終了…AACS規程に抵触

[写真] 14年1月1により販売が中止される8型モニターでBD再生が楽しめた『NHBA-X62G』

トヨタ自動車が2012年5月よりブルーレイディスクが再生できるDOP(ディーラーオプション)ナビとして販売してきた『8インチプレミアムBDナビ(NHBA-X62G)』『プレミアムBDナビ(NHBA-W62G)』が、13年12月末を期限に販売中止となることがわかった。

理由は、本体に搭載したリアモニター用アナログ映像出力が『AACS』の規定に抵触するため。AACSとは“Advanced Access Content System”の略で、コンピュータ・家電メーカーが共通で策定した映像コンテンツのコピープロテクト規格のこと。一向になくなる気配を見せないソフトの違法コピーを防止することを目的に採用された。この規定では違法コピーの要因となっているハイビジョン画質(HD)のアナログ出力が認めておらず、同端子を備える機器の販売は家庭用レコーダー等も含め、14年1月1日より全面禁止される。NHBA-X62Gにはリアモニター用としてアナログ映像出力を備えており、これに伴って販売の継続ができなくなったという。

一方、『8インチエクシードナビ(MHZN-X62G)』『マルチリンクナビ(NSLN-W62)』はブルーレイ再生機能を搭載しないものの、搭載している「SD動画再生」について著作権保護技術(CPRM)の規定が適用されるため、14年1月以降生産するモデルよりアナログ映像出力ができなくなる。「SD動画再生」は、家庭用レコーダー等で録画した番組や、携帯電話等からSDカードに録画した動画データを再生できる機能で、両機種ではこれまでリアモニター用としてアナログ映像出力が可能だった。なお、音声信号はアナログ出力が維持されている。

また、これと同時にディスプレイオーディオ『スマホ対応ディスプレイ(DAN-W62)』の販売が13年12月末を持って打ち切られることも決定。12年6月に発売後1年間の販売実績は100台/月と低迷していたためとする。

《レスポンス・会田肇》


≪くだめぎ?≫
 「D-VHS → BD」 で一番変わったのは『D端子』が無くなったこと。映像端子はデジタル信号のHDMI端子に切り替わった。

 そもそも、私がD-VHSを使い出したとき、デジタルチューナーが別で"IEEE 1394"(FireWire・i.LINK)で繋いでいた。私自身はデジタルチューナーは買ってなかった・・・。俗に言われるDV(HDV)端子が映像出力に使われたなら、もっと解りやすい形になったと思うが・・。
Posted at 2013/11/20 20:35:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブログ | クルマ
2013年11月19日 イイね!

特殊鋼の研究・開発と鍛造技術の研究

特殊鋼の研究・開発と鍛造技術の研究トヨタ自動車 75年史  (2012年)
> 文章で読む75年の歩み
> 第1部 『自動車事業への挑戦』
> 第2章 『自動車事業の確立』
> 第3節 基礎技術の研究・開発
第3項 特殊鋼の研究・開発と鍛造技術の研究

[写真] 製鋼工場の小型圧延機による圧延作業

自動車事業に進出するに際しての最大の問題は、自動車製造に適した鋼材がなかったことである。当時、艦船や航空機などの兵器用としては、優れた鋼材が供給されていたが、自動車の大量生産に適した鋼材は開発されていなかった。製鋼会社に開発を依頼しても、消費量が限られているため、引き受け手がない状況であった。

豊田喜一郎は、東北帝大の本多光太郎博士 1.を仙台に訪ね、わが国の製鋼技術で自動車用鋼材が製造できることを確認したうえで、製鋼所の建設に取りかかることとし、1934(昭和9)年1月に豊田自動織機製作所に製鋼部を設けた。2.製鋼所建屋は同年7月に完成し、続いて9月に2トン電気炉、10月には4トン電気炉が操業を開始し、小型圧延機の据え付けも11月に完了した。

また、喜一郎の知人である東京工業大学の山田良之助博士が材料試験に詳しいところから、製鋼部の材料試験施設の企画立案を依頼した。そのアドバイスをもとに、試作した鋼材を試験・分析する設備を導入し、特殊鋼の研究がスタートすることになった。

新しい鋼種の開発は、まず研究所の5kg高周波誘導電気炉で試作を行った。その試作品を試験して、目的とする性状を満たした場合には、順次大きな電気炉で鋼塊を作って鍛造加工し、さらに品質を確認したのち、2トン炉や4トン炉で生産した。

最初は簡単な鋼種から手をつけた。織機の材料に使用される構造用炭素鋼SA1(現在のS25C 3.相当)に始まり、同じく構造用炭素鋼SA2(現在のS40C相当)、炭素肌焼鋼SA9(現在のS15CK相当)などへと進み、ばね鋼SS4、炭素工具鋼SB2・3(現在のSK3~6)などが開発された。

豊田自動織機製作所製鋼部は、自動車の量産に適した鋼材、すなわち、切削性がよくて耐久性があり、品質・寸法が一定な鋼材の製造を目指した。その後、トヨタ車の生産増強に伴い、生産能力を拡充していったが、1940年には「製鉄事業法」の許可会社の恩典を活用するため、製鋼部を分離独立することになった。こうして、1940年3月8日に豊田製鋼株式会社が設立され、1945年11月には愛知製鋼株式会社に社名を変更した。

豊田製鋼が設立される直前の1940年1月から同年末にかけて、製鋼工場では米国人ルイス・ヘンリー・ベリー(Louis Henry Berry)技師の指導を受けた。4.同技師は、日本スピンドル 5.が導入した米国製電気炉の技術指導に来日した技術者で、製鋼技術にも精通していた。同技師から指導を受ける際には、齋藤尚一 6.が通訳兼助手となった。

また、豊田自動織機製作所の製鋼部では、発足とともに、紡織機製造用の鍛造設備である2トン、1トン、1/2トンの3基のフリーハンマーを利用し、自動車用鍛造部品の試作を開始した。その後、1935年初めまでの1年間に、型打ち用スタンプハンマーの1トン2基、1/2トン1基、1/4トン1基の計4基を増設し、自動車部品の型鍛造を行った。さらに、1937年には2トン・フリーハンマーを増設した。

6気筒「A型エンジン」のクランクシャフトの鍛造は、1トン・フリーハンマーにより大雑把な形状に成形する荒打ちを行ったうえで、2トン・フリーハンマーに鍛造型を取り付けて型打ちした。しかし、2トンでは力不足のため、2分割した鍛造型で二度に分けて荒打ちしてから、一体になった仕上げ型で成形した。

クランクシャフトがコネクティングロッドと結合するピンの部位も、加工が困難なものの一つであった。相互に120度の角度をつける必要があり、現在はツイスト工程で簡単に加工できるが、専用設備のない当時は大変な作業で、天井走行クレーンでピン部を引き上げて角度をつけた。7.

製鋼部の鍛工場では、自動車用鍛造部品の試作が進み、クランクシャフトのほか、カムシャフト、コネクティングロッド、バルブロッカーアーム、プッシュロッド、ディファレンシャル・リングギア、リアアクスル・シャフトなどの製造に成功した。1935年5月にA1型試作乗用車が完成した際には、その鍛造部品はすべて鍛工場で作られた。

注1. 愛知県碧海郡矢作町(現・岡崎市)出身。物理学者、冶金学者、鉄鋼の世界的権威で、東北帝大金属材料研究所初代所長、東北帝国大学総長。

注2. 豊田喜一郎は、「自動車製造部拡張趣意書」(『豊田喜一郎文書集成』194ページ)のなかで、鋼材について、次のように述べている。「只コヽニ問題トナルモノハ製鋼材料ニシテ、果シテ自動車ニ最モ適スル材料ガ安価ニ得ラルヽヤ否ヤノ点ナリ。本多光太郎博士ノ意見ヲ仙台マデ行キテ尋ネタルニ吾国ノ製鋼技術ニ於テ充分出来ルコトヲタシカメ、直チニ製鋼工場ノ設立ニ着手シ四頓炉、二頓炉及ビ研究用トシテ三十五キロ及ビ三百キロ、百五十キロノアジャックスノ電気炉ヲ買入レ、ローラートハンマーヲオキテ製鋼鍛錬ノ研究ニ着手セリ。斯クシテ幸ニ自動車ニ最モ適スルト思ハレル材料ヲ自家供給スルコトニヨリ、更ニ進ンデコノ研究ヲナシウルニ至レリ」。なお、引用文中の「四頓炉、二頓炉」はアーク式電気炉、「アジャックスノ電気炉」は米国の誘導加熱炉(誘導加熱機)のメーカー「アジャックス社」の高周波誘導加熱炉、「ローラー」はロール鍛造機(一対のロール間に加熱した鋼材を挿入して加圧成形する鍛造機)、「ハンマー」はハンマー鍛造機(蒸気圧で上下動するハンマーで、加熱した鋼材を打ち据えて成形する鍛造機)。

注3. S25Cは、JISの機械構造用炭素鋼の鋼種。炭素を0.25%(0.22~0.28%)含む炭素鋼で、米国SAE1025に相当。S40Cは、炭素を0.40%(0.37~0.43%)含み、SAE1040に相当。

注4. 豊田喜一郎は、ベリー技師の指導について、次のように語っている。「米国で云ふ『グレンサイズ』を思ふ様に小さくするには如何にすべきかと云ふ研究、材料の選定方法、その他色々な方法を各方面から聞いて『良い』と云はれることは片端から実施して見て居るが未だ完全なるものは出来ない。ある米人が斯う云ふことを云って居たことを記憶している。それは『自動車に適する鋼は鉱石からそれに適当した物を作らなくては本当のものが出来ぬ』と。私はその時、優良な材質が出来ぬと云ふ意味に解して大して気にも留めなかったが、事に依ると鉱石その物の質が一定であることにより、一定の材料を作り得らるヽと云ふことが本当の意味であったのかも知れない。(中略)『デュワラビリティ』のある『マシーナビリティ』の良い鋼を作るには鉱石から選ぶ必要がありはせぬかと斯う考へて来ると、吾々の自動車事業確立には鉱石から研究してかヽらねばならぬといふ事に思ひ及ぶのである」(「自動車材料用製鋼工業の強化に就て」〈『豊田喜一郎文書集成』413ページ〉)。喜一郎は、加工性がよく耐久性に優れ、自動車の量産に適した材質の鋼材を開発するため、知り合いの学者、専門家や先輩などに研究してもらっている。しかし、「これならば」という名案が出ないため、米国人技師の指導まで受けたのである。結論は得られなかったものの、電気炉操業に関する指導から、それまで日本には紹介されていなかった多くの知識を得たとのことであった。

注5. 日本スピンドルは、精紡機の糸巻き(木管)を高速回転させるための回転軸を製造した。岸和田紡績社長の寺田甚吉(トヨタ自工取締役就任)が設立し、豊田喜一郎は同社の役員を兼務していた。

注6. 1935年入社、学卒第1号の技術者。主に生産技術を担当、のちにトヨタ自工会長。

注7. その様子について、「クランクをクレーンでひっぱって百二十度曲げた。イモ鍛(削り代が多く、大まかな形状の鍛造粗形材)のものすごいものであった」との回想が残されている(「座談会 前社長をしのぶ」〈『豊田喜一郎文書集成』561ページ〉の齋藤尚一の発言)。

トヨタ自動車 75年史  (2012年) より


≪くだめぎ?≫
 「自動車製造に適した鋼材」が無いことが、自動車事業に進出するに際しての最大の問題とある。しかし、"当時、艦船や航空機などの兵器用としては、優れた鋼材が供給されていた"ことが「新しい鋼種の開発」の原動力となったことは想像できる。いつの時代も"兵器用"と結果的に表裏一体になる可能性はあるね・・。
Posted at 2013/11/19 01:22:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | トヨタ自動車 75年史 (2012年) | クルマ

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