
[写真・画像] 狭山神社 / 瑞穂町
■狭山神社の歴史
狭山神社の創立年代等不明であるが、往昔は箱根権現とも三社大権現とも称していました。
永承年間(1046~1053年)に源頼義が奥州征伐の途上立ち寄り、戦勝祈願をしたと伝えらる古い歴史があります。
狭山丘陵の西端にあり、箱根ヶ崎の鎮守として明治六年村社に列せられました。
狭山神社は、狭山丘陵の頂きに立地しています。
急勾配の石段を上りつめた狭山丘陵の頂きに、美しい狭山神社の拝殿が建っています。
住所 瑞穂町箱根ケ崎1
瑞穂町タウン情報 瑞穂町商工会
■元狭山村
元狭山村(もとさやまむら)は埼玉県の南西部、入間郡に属していた村。
元狭山村 もとさやまむら
廃止日 1958年10月15日
廃止理由 編入合併
元狭山村 → 東京都西多摩郡瑞穂町
現在の自治体 東京都西多摩郡瑞穂町
埼玉県入間市
廃止時点のデータ
国 日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 埼玉県
郡 入間郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
隣接自治体 埼玉県:入間郡武蔵町 東京都:西多摩郡瑞穂町
元狭山村役場
所在地 埼玉県入間郡元狭山村
座標 北緯35度48分00秒 東経139度21分31秒
1 地理 ・河川:不老川
2 歴史
・1889年(明治22年)4月1日 町村制施行により、二本木村、高根村、駒形富士山村、富士山栗原新田が合併し入間郡元狭山村が成立する。
・1954年(昭和29年)9月、村議会が東京都西多摩郡瑞穂町への編入を全会一致で可決。その後、埼玉県は「元狭山村問題対策協議会」を設置して埼玉県入間郡武蔵町との合併を要求。
・1958年(昭和33年) ※「入間郡」より記載。
・10月14日 元狭山村の所沢青梅線以北の地区(大字二本木の一部及び狭山台。元狭山村の1/3)が武蔵町へ編入する。
・10月15日 元狭山村の残りの2/3(大字二本木の一部及び大字駒形富士山、高根、富士山栗原新田)が瑞穂町へ編入する。
3 参考文献
「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
今尾恵介『『地図から消えた地名』』東京堂出版、2008年12月30日、61頁。ISBN 978-4-490-20645-6。
最終更新 2021年5月22日 (土) 08:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
■瑞穂町
瑞穂町(みずほまち)は、東京都の多摩地域北部に位置し、西多摩郡に属する町。
瑞穂町 みずほまち
国 日本
地方 関東地方
都道府県 東京都
郡 西多摩郡
市町村コード 13303-5
法人番号 1000020133035
面積 16.85km2
総人口 31,490人(推計人口、2021年11月1日)
人口密度 1,869人/km2
隣接自治体 武蔵村山市、青梅市、羽村市、福生市
埼玉県:所沢市、入間市
町の木 モクセイ・マツ(1978年1月20日制定)
町の花 茶・ツツジ・モクセイ(1978年1月20日制定)
町の鳥 ヒバリ(1978年1月20日制定)
瑞穂町役場
所在地 〒190-1292
東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ヶ崎2335番地
北緯35度46分19.1秒 東経139度21分14.5秒
1 概要
多摩地域に3つある町のひとつ。狭山丘陵の西端に位置している。南部は在日米軍横田基地[1]で占められているため、人口密度が約2,000人/km2と周辺と比べて低い。人口は2005年ごろをピークに微減している。
2 地理
2.1 地形
2.1.1 山地 主な山 六道山(ろくどうやま)
2.1.2 河川 主な川・・・残堀川・不老川
2.1.3 湖沼 主な池 狭山池
瑞穂町の土地利用は、畑や雑木林だった所に住宅を建てるなどの開発が目立っている。狭山丘陵に位置しているため、場所によっては畑・茶園などが残り、昔の面影を留めている。
2.2 地域
瑞穂町では、住居表示に関する法律に基づく住居表示は実施されておらず、土地区画整理事業が完了した区域等で町名地番整理が実施されている。
町名 町名の読み 設置年月日 住居表示実施年月日 備考
・大字殿ケ谷 とのがや 1940年11月10日 未実施 隣接する武蔵村山市岸(横田基地内)に飛地がある
・大字石畑 いしはた 1940年11月10日 未実施
・大字箱根ケ崎 はこねがさき 1940年11月10日 未実施
・大字長岡下師岡 ながおかしももろおか 1940年11月10日 未実施
・大字長岡長谷部 ながおかはせべ 1940年11月10日 未実施
・大字長岡藤橋 ながおかふじはし 1940年11月10日 未実施
・大字二本木 にほんぎ 1958年10月15日 未実施
・大字駒形富士山 こまがたふじやま 1958年10月15日 未実施
・大字高根 たかね 1958年10月15日 未実施
・大字冨士山栗原新田 ふじやまくりはらしんでん 1958年10月15日 未実施
・大字武蔵 むさし 年月日 未実施
・箱根ケ崎東松原 はこねがさきひがしまつばら 1992年4月1日 未実施 町名地番整理実施区域
・箱根ケ崎西松原 はこねがさきにしまつばら 1992年4月1日 未実施 町名地番整理実施区域
・南平一・二丁目 みなみだいら 1992年4月1日 未実施 町名地番整理実施区域
・長岡一〜四丁目 ながおか 1992年4月1日 未実施 町名地番整理実施区域
・むさし野一〜三丁目 むさしの 1992年4月1日 未実施 町名地番整理実施区域
2.4 隣接自治体
・東 - 武蔵村山市、埼玉県所沢市
・西 - 青梅市、羽村市
・南 - 福生市
・北 - 埼玉県入間市
3 歴史
3.1 古代・・旧石器時代
人が住み始めたのは旧石器時代といわれ、浅間谷や狭山遺跡では、その頃の石槍が発見されている[2]。石槍は、瑞穂町郷土資料館に展示されている。
3.2 近世 江戸時代
江戸時代に入り、八王子千人同心が日光勤番の往復に利用する日光脇往還が町内を南北に縦断した。これを瑞穂町内では日光街道とも称する。
この街道と、奥多摩の石灰を江戸に輸送するために開かれた青梅街道との交差する箱根ヶ崎が宿駅として発達し、江戸後期には街道結節点の宿場町、陸上交通の要として栄えた。 さらに幕府の新田開発の奨励により、栗原・長谷部・下師岡の3つの新田が開かれた[2]。
3.3 近代
■明治
・1889年(瑞穂町前史)に箱根ヶ崎・石畑・殿ヶ谷・長岡の4か村をもって組合を組織し、行政運営を行う[2]。
■昭和
・1940年11月10日 - 箱根ヶ崎村、石畑村、殿ヶ谷村、長岡村を廃して町制施行、瑞穂町となる。町名は当時の東京府知事・岡田周造が名付けた[3][4]。
3.4 現代
■昭和
・1958年10月15日 - 埼玉県入間郡元狭山村を編入する。なお、元狭山村のうち二本木の第二区・第三区・第四区の全域と第十区の一部、および狭山台は、前日の10月14日に入間郡武蔵町へ編入された。
・1985年4月1日 - 防災行政無線運用開始。
■平成
・2005年4月1日 - 防災行政無線の夕方のチャイム「恋はみずいろ(新音源)」が同年9月30日・2010年4月1日~9月30日まで変更される。
・同年10月1日 - 防災行政無線の夕方のチャイム「夕焼け小焼け(新音源)」放送開始。
・2007年12月1日 - 防災行政無線の子供の見守り放送が開始される。
・2008年4月1日 - 防災行政無線放送等変更(チャイム1日1回、住民からのクレームにより昼のチャイム(希望の鐘)廃止)。
・2018年11月頃 - 瑞穂町役場の新築工事着工。
4 行政
・町長:杉浦裕之(すぎうら ひろゆき、2期目、任期満了日 : 2025年5月15日)
・町職員数 : 215人(2018年4月1日現在、臨時・非常勤除く)
・当初予算規模(平成27年度) : 136.4080億円(一般会計)、93.0425億円(特別会計)
4.1 歴代町長
5 議会
5.1 瑞穂町議会
瑞穂町議会
定数:16人 現員:15人
任期:2019年5月1日 - 2023年4月30日[6]
5.2 東京都議会
2021年東京都議会議員選挙 選挙区:西多摩選挙区
(福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町)
定数:2人
任期:2021年7月23日 - 2025年7月22日
投票日:2021年7月4日
当日有権者数:205,078人
投票率:35.79%
5.3 衆議院
選挙区:東京25区 (青梅市、昭島市、福生市、あきる野市、羽村市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町)
任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
投票日:2021年10月31日
当日有権者数:413,266人
投票率:54.90%
6 施設
6.1 警察
・本部・・警視庁 福生警察署
・交番 箱根ヶ崎駅前交番(箱根ヶ崎)
・駐在所
箱根ヶ崎駐在所(箱根ヶ崎)
箱根ヶ崎北駐在所(箱根ヶ崎)
武蔵野駐在所(むさし野)
石畑上駐在所(石畑)
石畑駐在所(石畑)
元狭山駐在所(駒形富士山)
長岡駐在所(長岡)
6.2 消防
・本部・・東京消防庁
・消防署
・福生消防署
瑞穂出張所(箱根ヶ崎)
6.3 福祉施設
保健センター
ふれあいセンター
高齢者福祉センター「寿楽」
心身障害者(児)福祉センター「あゆみ」
あすなろ児童館
子ども家庭支援センター「ひばり」
6.4 郵便局
郵便番号 郵便番号は以下の通りである。
190-12xx:羽村郵便局(羽村市)が集配を担当
6.5 図書館
瑞穂町図書館
元狭山ふるさと思い出館図書館
長岡図書館(長岡会館内)
武蔵野コミュニティセンター図書館
殿ヶ谷図書館(殿ヶ谷会館内)
6.6 文化施設
・耕心館(旧細渕家住宅)[8] - 武蔵野の旧家のたたずまいの中で展覧会やコンサートなどが開かれる。軽食・喫茶有り。
■ホール・集会場
スカイホール
町民会館(ホール、会議室、和室)
■博物館
・瑞穂町郷土資料館(大字駒形富士山316-5、耕心館の隣) 愛称は「けやき館」。
・元狭山ふるさと思い出館(旧元狭山村役場〔復元〕)(大字二本木710)
■公民館
・生涯学習センター(瑞穂第一小内)(小ホール、集会室、いこいの間)
・武蔵野コミュニティセンター(むさし野一丁目5番地、瑞穂アパート27号棟1階)
・元狭山コミュニティセンター(大字二本木673-1)
・長岡コミュニティセンター(大字箱根ヶ崎1180) ※平成23年11月27日オープン
6.7 運動施設
中央体育館
ビューパーク競技場(スカイホールに隣接)
町営プール(25mプールほか)
武道館(柔道、剣道)
町営グランド(野球場、庭球場)
町営第2グランド(野球場、ゲートボール場)
町営第2庭球場
町営少年サッカー場(クラブハウス有り)
シクラメンスポーツ公園
6.8 その他の施設
・みずほリサイクルプラザ(中間処理を行う工場棟、ごみ処理の学習や環境問題啓発を行うプラザ棟)
・瑞穂斎場(近隣市町で構成される一部事務組合が運営)
7 対外関係
7.1 姉妹都市・提携都市
7.1.1 海外
■姉妹都市
アメリカ合衆国の旗モーガンヒル(アメリカ合衆国 カリフォルニア州)
2006年(平成18年)7月3日 - 姉妹都市締結[9]。
■提携都市
タイ王国の旗コーンケン(タイ王国 イーサーン地方 コーンケン県)
2016年(平成28年)6月16日 - 都市交流提携締結[10]。
7.1.2 国内
■提携都市
岐阜県の旗瑞穂市(中部地方 岐阜県)
2013年(平成25年)1月31日 - 災害時相互応援協定締結[11]。
8 経済
8.1 第一次産業
8.1.1 農業・・主な農産物
・東京狭山茶(栽培面積東京都第1位)
・シクラメン(長岡地区の岩蔵街道沿いにシクラメン農家が立ち並ぶため、シクラメン街道とも呼ばれている)
■農業協同組合
・東京狭山茶農業協同組合
・西多摩農業協同組合(JAにしたま)
瑞穂支店
8.2 第二次産業
8.2.1 工業
2009年の工業事業所数は 233、従業員数は 5,838 人、製品出荷額は約 3,269億円、付加価値額は約1,992億円である[12] 。
■主な企業
・IHI 瑞穂工場 (航空エンジン・宇宙機器)
・オリジン (メーカー) 瑞穂工場 (合成樹脂塗料)
・ダイトロン 特機工場(電子部品)
・トーヨーアサノ 東京工場 (コンクリートパイル)
・奥多摩工業 瑞穂工場・技術研究所 (石灰)
・プリモ 本社・工場(音響機器)
8.3 第三次産業
8.3.1 商業
ザ・モールみずほ16
オリンピック瑞穂店
ジョイフル本田瑞穂店
シモダディスカウントセンター瑞穂店
ドン・キホーテ多摩瑞穂店
好日山荘瑞穂店
カネマン石畑店
ジャパンミート瑞穂店 - ジョイフル本田瑞穂店に併設。
9 情報・通信
9.1 マスメディア
9.1.1 放送局
■テレビ放送
瑞穂ケーブルテレビ(入間ケーブルテレビ)
多摩ケーブルネットワーク(長岡4丁目)
■ラジオ放送
FM-CHAPPY 77.7MHz (入間市・災害時の緊急放送協定を結んでいる)
10 生活基盤
10.1 ライフライン
10.1.1 電信
・NTT東日本[13]
■市外局番
・042[立川MA]
・0428[青梅MA](長岡4丁目の一部)
11 教育
11.1 高等学校 東京都立瑞穂農芸高等学校
11.2 中学校
町立
・瑞穂町立瑞穂中学校
・瑞穂町立瑞穂第二中学校
11.3 小学校
町立
・瑞穂町立瑞穂第一小学校
・瑞穂町立瑞穂第二小学校
・瑞穂町立瑞穂第三小学校
・瑞穂町立瑞穂第四小学校
・瑞穂町立瑞穂第五小学校
12 交通
12.1 空路
12.1.1 空港
町内に旅客空港は存在しないが、横田基地の軍用飛行場である横田飛行場が、福生市・武蔵村山市・立川市・羽村市・昭島市を跨って所在する。
12.2 鉄道 東日本旅客鉄道(JR東日本) 八高線:箱根ケ崎駅
12.4 路線バス
・都営バス梅70系統(早稲田自動車営業所青梅支所)
青梅線 青梅駅方面・東大和市駅・JR新小平駅・青梅街道駅・経由西武新宿線 花小金井駅方面(一部は小平駅止まり)
・立川バス(福生営業所[注釈 1])
中央線 立川駅方面・西武拝島線 西武立川駅、青梅線 昭島駅、福生駅、羽村駅方面
・西武バス(飯能営業所) 西武池袋線 入間市駅方面
・西東京バス
三ツ原循環西廻り、日立製作所バス停が当町に掛かる。
・コミュニティバス
瑞穂町福祉バス(武州交通興業瑞穂営業所) - 町内に在住する交通弱者専用の無料巡回バス。
12.5 道路
12.5.1 国道 国道16号
12.5.2 都道
■主要地方道
東京都道5号新宿青梅線(青梅街道、新青梅街道)
東京都道44号瑞穂富岡線(岩蔵街道)
■一般都道
東京都道166号瑞穂あきる野八王子線(東京環状・旧国道16号)
東京都道163号羽村瑞穂線 (羽村街道)
東京都道179号所沢青梅線
東京都道218号二本木飯能線
東京都道219号狭山下宮寺線
13 観光
13.1 名所・旧跡
■主な寺院
・円福寺 - 東京だるまのだるま市が催される。
■主な神社
・阿豆佐味天神社 - 延喜式内の古社
■街道
・日光脇往還・青梅街道
・箱根ケ崎宿
13.2 観光スポット
・"トトロの森"と呼ばれる狭山丘陵が、町中央部から東方に広がる。
周辺は六道山展望台付近を除いて、野山北・六道山公園として東京都により整備されている(展望台付近は町立文化の森・六道山公園)。
・東京都立狭山自然公園
・狭山池公園・狭山池(町営の公園になっている)
・六道山公園 - 狭山丘陵の一角
・長岡温室とシクラメン街道(岩蔵街道沿い)
・瑞穂町郷土資料館
14 文化・名物
14.1 祭事・催事
・六道山さくらまつり (4月上旬)
・残堀川ふれあいイベント (5月)
・殿ヶ谷・石畑・箱根ヶ崎三地区合同夏祭り (7月の上旬 - 中旬)
・サマーフェスティバル (8月の第3土曜日(雨天時は翌日の日曜日に延期))
・町民体育祭 (10月)
・こどもフェスティバル (10月)
・総合文化祭 (10月下旬~11月上旬)
・産業祭 (11月)
・駅伝競走大会 (1月)
14.2 名産・特産
・東京だるま(多摩だるま) - 毎年1月18日に円福寺(町内箱根ヶ崎)でだるま市が開かれる。
・東京狭山茶
・シクラメン - 東京都内では最大の生産量。
・村山大島紬
16 脚注
16.1 注釈
[注釈 1]^ 過去には町内に瑞穂営業所があった。
16.2 出典
[1]^ 瑞穂町と横田基地:瑞穂町公式Webサイト
[2]^ a b c 資料 瑞穂町と横田基地 沿革
[3]^ 角川日本地名大辞典・東京都、瑞穂町の項目より。
[4]^ 瑞穂町の由来(瑞穂町HP)より。
[5]^ “瑞穂町勢要覧2016”. 瑞穂町. 2021年9月15日閲覧。
[6]^ “任期満了日(定数)一覧”. 東京都. 2019年5月2日閲覧。
[7]^ “瑞穂町議会 会派一覧”. 瑞穂町議会. 2021年10月25日閲覧。
[8]^ 耕心館(公式ウェブサイト)
[9]^ 姉妹都市
[10]^ 都市交流提携
[11]^ 大規模災害時相互応援協定
[12]^ 東京都 - 2009 工業統計調査(速報)PDF
[13]^ NTT東日本-収容局毎のカバーエリア(東京) Excelファイル
17 関連項目
地名
他地域の瑞穂町 - 相次ぐ合併のため、「瑞穂町」を称する自治体は当町のみとなった。
瑞穂町 (京都府)
瑞穂町 (島根県)
瑞穂町 (長崎県)
このほかに瑞穂がつく地名
瑞穂区 - 愛知県名古屋市
瑞穂市 - 岐阜県
瑞穂郷 - 台湾民国花蓮県
CLANNAD (ゲーム):アニメ版の舞台のひとつとして瑞穂町界隈が描かれた。
18 外部リンク 瑞穂町公式サイト
最終更新 2021年11月13日 (土) 04:48 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
■狭山茶
狭山茶(さやまちゃ)とは、埼玉県西部および東京都西多摩地域を中心に生産されている日本茶である。埼玉県における農産物生産面積では県下一で、入間市が狭山茶全体の6割程度の生産量を担い、次いで所沢市、狭山市が生産する。他にも近隣の飯能市、川越市、日高市、鶴ヶ島市、ふじみ野市、三芳町でも少数ではあるが生産される。主産地の入間市と接する東京都瑞穂町や青梅市でも生産されるが、これらは東京狭山茶と呼ばれ区別されることがある。
茶産地としての歴史は長く、鎌倉時代にまで遡ることが出来、静岡茶、宇治茶と並んで日本三大茶とされている。古くからこの地域では「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と謳われている俚諺があり[1][2]、これは狭山茶摘み歌の一節である。
1 歴史・概要
「大規模な経済的茶産地」としては北限に位置し(日本最北限生産地は青森県の黒石茶、製茶工場のある北限生産地は岩手県の気仙茶)、冬季には雪や霜が降りることもあるその冷涼な気候により、茶の木は芽重型の厚みのある茶葉をつける。
始まりは鎌倉時代との伝承があるが定かではない[3]。江戸時代には、入間市から所沢市にかけて横たわる狭山丘陵一帯の村々が川越藩領であったことから、「河越茶」と呼ばれていた。江戸中期に行われた武蔵野の新田開発により地域の特産物として栽培が普及し、産地も拡大した。現在その多くは入間市、次いで所沢市で生産されている[4]。茶葉の摘み取りは年に2回行われ、一番茶は4月から5月、二番茶は6月から7月に出荷される。主要な栽培品種は「やぶきた」と「さやまかおり」である。
狭山茶の主産地が入間市であるというのは、入間市と狭山市の名称が入れ替わっているという経緯による。狭山丘陵は入間市から所沢市にかけて横たわっている丘陵であり、狭山市は含まれていない。また町村としては、かつての元狭山村にあり、合併後の旧豊岡町(現入間市)と旧入間川町(現狭山市)が市制に移行する際、入間川町は両町の合併を見越して先に「狭山市」という名称を選んだが、結局合併は行われず、豊岡町は武蔵町の名を経て「入間市」となった。そのため入間市立狭山小学校と狭山市立入間小学校(廃校)が混在するという地名の混乱が、入間市と狭山市にはしばしば見られる。
2 製法
丹念に選りすぐられた厚みのある茶葉と、「狭山火入れ」という伝統の火入れ(焙煎)が、江戸時代から変わらぬ美味しさの秘訣である。この火入れにより狭山茶特有の濃厚な甘味を得ることが出来る。手揉み茶の製法は「茶葉を蒸して焙烙に和紙を敷き、揉み乾かす」というものである。これは、享和2年(1802年)に吉川温恭、村野盛政、指田半右衛門らが編み出したもので、現在では、主に手もみ狭山茶保存会によって、保存活動が展開されている。
3 特徴
茶の木にとって寒冷な気候の埼玉県で育つ茶の木の葉は厚くなり(芽重型)、重厚な香味とコクを有する。逆に埼玉県より年平均気温が4~5℃高い温暖な気候で育つ鹿児島県の茶の木の葉は薄く(芽数型)、香味はさっぱりとしており、非常に対照的である。
狭山茶産地の茶園のほとんどが露地栽培で、玉露、かぶせ茶などの被覆栽培は少ない。伝統の狭山火入れにより色・香り・味ともに重厚であり、少ない茶葉でも「よく味が出る」茶に仕上げられている。
4 現状
狭山茶の生産地である入間市、所沢市、狭山市は、茶産地としては全国で最も都市化が進んだ地域である。これら3市はいずれも西武線沿線にあり、1時間程度で都心に移動できるため、1960年代から生産地のほぼ全域が東京のベッドタウンとなり人口が急増。相次いで住宅や商工業施設が建設される一方で茶園は減少していった。
単純な茶の生産量は、埼玉県は静岡県・鹿児島県・京都府など他の主要産地に比べかなり少ない。ただしこれは温暖な鹿児島県の茶産地が1年に5回の収穫(1番茶、2番茶、3番茶、4番茶、秋冬番茶)が可能であるのに対し、埼玉県は寒冷な茶産地であるため茶園面積に対する茶葉の収穫量がもともと少なく、さらに1年に2回の収穫(1番茶、2番茶)しかできない[5]こと、加えて産地全域が都市近郊で土地価格が高いこと等がハンディキャップとして立ちはだかっており、これらが単純な生産量が少ない大きな要因となっている。
現在、入間市の西~南部には静岡や宇治等と同様の大規模な茶園地帯が存在し、その他住宅地の中に小さな茶園が散在している風景が見られる。
周辺に住宅等が増えたことによる日照の問題や土地価格の高騰など、都市化によって「栽培のしやすさ」という点では他の茶産地に比べ不利が生じた。一方で人口急増の結果、地元の需要が増えたため遠方に出荷する必要がなくなり、近郊農業として確立。都市化は経営上の利点ともなっている。日常的に消費する飲料であるため特産物としての浸透は比較的容易であり、狭山茶は新旧住民を問わず地域の地場産業として愛されている。また川越市を除き観光地ではないため観光客向けの販売には頼っておらず、生産性の高い安定した経営・流通が実現している。
5 希少性
前述の通り寒冷地で育つ狭山茶は生産量が少なく、人口の多い都市近郊であることも相まって、この力強い味の茶はほぼ地産地消で終わってしまい希少性が高い。現状では狭山茶は全国的な流通はしておらず、他地域の者が狭山茶を飲むためには現地のお茶屋にて直接購入するしかない。
また狭山茶は、茶産地としては極めて特殊な「自園自製自販(自茶園で収穫した茶葉を自分で製茶して販売する)」という形態の個人経営のお茶屋が多く、それぞれのお茶屋がそれぞれ育てた茶園で、それぞれこだわりの製茶をしているため、同じ狭山茶でも店舗によってかなり味わいが異なる。
特に主産地の入間市の若手茶師らは、埼玉県茶品評会・関東茶品評会・全国手揉み茶品評会において、1等1席(農林水産大臣賞)を毎年のように獲得している。中でも職人技のコンテストである「全国手揉み茶品評会」が日本で最も強く、狭山茶は「日本三大茶」の名に恥じない、全国でも指折りの茶産地といえる。
6 新たな展開
埼玉県内では、長らく県西部地域を中心に生産されていたが、近年では県東部地域や秩父地方へも生産地域が拡大しており、さいたま市や春日部市・久喜市からも茶葉が出荷されるようになっている。2007年には、鬼玉(Nack5)とセーブオンの共同企画で「狭山さやか」の名前でペットボトル入り・500mlの狭山茶が店頭及び自動販売機での販売が開始された。
入間市・狭山市・所沢市・飯能市など埼玉県西部地域では自治体や事業者、生産者団体による狭山茶ブランド化事業[6]が進められており、紅茶やチョコレート[7]・ケーキなどの新商品開発やロゴマーク作成・広報紙の発行のPR活動を行っている。
2018年3月には、埼玉県西部地域まちづくり協議会(入間市・狭山市・所沢市・飯能市)と山崎製パン株式会社のコラボレーションによりタイアップ商品「ランチパック 狭山茶入りクリーム&つぶあん(スイーツシリーズ)」(ご当地ランチパック)を期間限定発売した[8][9]。
東京都内では、2008年9月から東大和市のNPOが、地元の狭山茶の葉を使った紅茶「東京紅茶」の販売を開始した。既に2000年から、狭山茶葉を用いた紅茶の販売が一部で始まっており、狭山茶(東京狭山茶)をブランド化した「東京緑茶」の販売も行われていたが、新たに「東京紅茶」のブランド化を目指す。パッケージには東京タワー、原宿の街並み、多摩湖など東京都内の名所がデザインされている。宅地開発の進展で押され気味の地場産業を盛り上げ、街の新たな活性化につなげようという試みである。
7 地元茶業協会による狭山茶の定義
一般社団法人埼玉県茶業協会による規定(2004年4月16日制定)
7.1 生産地の定義
・狭山茶の産地は、埼玉県内及び埼玉県に隣接する東京都の西部地域(主に狭山丘陵地域)とする[10]。
・埼玉県内の特定地域名を産地とすることができる。
・埼玉県内の特定地域名を産地としたものとして、川越茶・秩父茶・児玉茶がある。
・なお、東京都内産の狭山茶は、東京狭山茶と表示していることが多い。
7.2 表示基準
・『狭山茶』を「産地銘柄」として表示できるものは、埼玉県内産及び埼玉県に隣接する東京都の西部地域産の荒茶を100%使用したものとする。
・埼玉県内産及び埼玉県に隣接する東京都の西部地域産の荒茶を50%以上100%未満使用したものは「狭山茶ブレンド」と表示できるものとし、埼玉県内及び埼玉県に隣接する東京都の西部地域で最終的に仕上げ製造したものとする。
・上記において「荒茶」とは、埼玉県内及び埼玉県に隣接する東京都の西部地域において、生葉を生産し加工したものをいう。
8 農業協同組合
生産者は他の農産物とは別に狭山茶のみを専門に取り扱う農協を組織している。
・狭山茶業農業協同組合 - 埼玉県の狭山茶生産地域を管内とする。埼玉県狭山市大字南入曽571
・東京狭山茶農業協同組合 - 東京都の狭山茶生産地域を管内とする。東京都西多摩郡瑞穂町大字二本木715-1
9 その他
・中院:慈覚大師円仁が京より茶を伝え境内で茶の栽培を始めた。「狭山茶発祥之地」の石碑がある。
・入間市博物館:茶をメインテーマとした博物館。同館所蔵の「狭山茶の生産用具」が、2007年3月7日国の登録有形民俗文化財に登録された。狭山茶に関する特別展もしばしば開催する。HPに狭山茶についての詳しい解説がある。
・狭山稲荷山公園:埼玉県主催茶会「さやま大茶会」会場。1990年、大茶会開催に合わせ、狭山市において新たに狭山抹茶「明松」(みょうしょう)が商品化された。
・東村山音頭(オリジナル版):狭山茶の濃厚な味が「人情の厚さ」に掛けて歌われている。
・夫婦道:木曜21時枠TBS系テレビドラマ。埼玉県入間市で狭山茶を生産する夫婦を主人公に、普通の家族の人間模様を描いたホームドラマ。第1シリーズは2007年、第2シリーズは2009年放送。
・津森千里:狭山市出身のファッションデザイナー。2008年、狭山市内の有限会社やまひろ広沢園が製造販売するペットボトル入りお茶「さやま茶」のパッケージデザインを担当した。
・吉野弘:狭山市に在住していた詩人。茶畑の隣の宅地に居を構えていた。茶の栽培の様子に興味を持ち、その畑で作業をしていた生産者と交流。随筆「茶の花おぼえがき」(詩集『北入曽』所収。1977年・青土社)を著した。
・狭山グリーンティースタッフ:茶娘の着物や茶はんてんを着て狭山茶のPRを行う女性。
・西武ドーム:ライオンズ戦開催時、地元業者により場内で茶娘の格好をした売り子が狭山茶を販売している。
10 脚注
[1]^ 狭山茶入間市公式ホームページ
[2]^ 狭山茶狭山市公式ウェブサイト
[3]^ 狭山茶の歴史‐入間市博物館公式サイト
[4]^ 2006年現在の狭山茶栽培面積は1位 入間市495ha、2位 所沢市209ha、3位 狭山市133haである。また生産量(生茶葉収穫高)は1位 入間市2060t、2位 所沢市599t、3位 狭山市536tである。
[5]^ 狭山茶生産地でも3番茶までは摘むが、味・色・香りいずれも大きく落ち、お茶としては売り物にならないと言われる。
[6]^ 狭山市産狭山茶のブランド化事業に取り組んでいます狭山市
[7]^ 狭山煎茶・狭山紅茶チョコレート好評販売中です!:2017年6月1日 狭山市
[8]^ ランチパック「狭山茶入りクリーム&つぶあん」新発売!2018年3月8日 狭山市
[9]^ 狭山茶入りクリーム&つぶあん(スイーツシリーズ)ランチパック商品情報 山崎製パン株式会社
[10]^ 社団法人埼玉県茶業協会による規定「狭山茶の表示に関する基準」(2004年4月16日制定)
11 関連項目
12 外部リンク
最終更新 2021年11月30日 (火) 10:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
以上 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
≪くだめぎ?≫
『狭山市』市名の由来が狭山丘陵及び市内の特産物「狭山茶」に由来するのは既に触れた。
『元狭山村(もとさやまむら)』は明治の大合併で二本木村、高根村、駒形富士山村、富士山栗原新田によって成立した。村は狭山丘陵の西端にあり、狭山丘陵の頂きに立地しているのが『狭山神社』、狭山丘陵の"象徴"と言って良いだろう、「元狭山」の由来であるはず。
狭山神社の南に狭山池があり、残堀川の始まりの様なもの。埼玉県側からは不老川の始まりであり、手前の高根地区まで地図に記されている。
『狭山神社』は箱根ケ崎であるが、北側敷地は駒形富士山であり、多摩郡と入間郡の境であり、かつての埼玉県境である。埼玉県入間市二本木に「狭山小学校」があるのは当然か。