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ディーゼルオート店のブログ一覧

2022年12月30日 イイね!

『クラウン クロスオーバー』投入

『クラウン クロスオーバー』投入2022年07月15日
新型「クラウン」を世界初公開
-第1弾として新型クラウン(クロスオーバー)を2022年秋頃に発売-

[写真・画像] CROSSOVER G“Advanced Leather Package”(2.5Lハイブリッド車)

▽クラウンの「革新と挑戦」のDNAを受け継ぎつつ、お客様の多様な価値観やライフスタイルに寄り添う、4つのバリエーションを持った新時代のフラッグシップとして刷新
▽新型クラウン(クロスオーバー)は、セダンとSUVを融合させた革新的なパッケージで、これまでの概念にとらわれない、新たな価値を提供するクルマ
 ・大径タイヤによる力強いスタイルと、シンプルで上質なデザイン
 ・ヒップポイントを高め、優れた乗降性と視界の良さを実現
 ・どの席に座っても特等席と感じられる、上質で居心地のいい室内空間
 ・個性を持った2種類のパワートレーンを採用。新開発のデュアルブーストハイブリッドシステムによるトルクフルで気持ちいい走りと、進化を重ね熟成したシリーズパラレルハイブリッドシステムの上質で滑らかな走りを実現

 TOYOTAは、新型「クラウン」を世界初公開し、その第1弾としてクラウン(クロスオーバー)を本年秋頃に発売*1します。

 クラウンは、トヨタ独自の国産技術で作り上げた初の量産型乗用車として1955年に誕生しました。戦後間もない時代に、初の独自開発で苦難を重ね高級車を作り上げた「革新と挑戦」のDNAは、その後67年に渡り歴代クラウンに受け継がれ、常に時代の一歩先を行く新しい価値を追求し、多くのお客様にご愛用いただいてきました。しかし、時代の変化はそれ以上のスピードで進み、多様化するお客様のニーズに対して十分お応えできなくなり、フラッグシップとしての存在感が希薄になっていきました。
 今回、開発チームは、新しいクラウンの開発にあたり、「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直し、「これからの時代のクラウンらしさ」を追求した結果、4つの全く新しいクラウンを作り出しました。セダンとSUVを融合させた新しいスタイルの「クロスオーバー」に加えて、エモーショナルな雰囲気を持ち、運転しやすいパッケージとともにスポーティな走りをお楽しみいただける「スポーツ」、新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える「セダン」、大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なSUV「エステート」をラインアップし、今後グローバルに約40の国・地域に順次展開していきます。
 新型クラウン(クロスオーバー)の詳細は以下の通りです。

車両詳細
1.これからのクラウンをゼロから考え作り上げた、飾り立てない上質なデザイン
外装デザイン
 ・スタイリッシュなクーペライクシルエットと、力強さを感じさせるリフトアップスタイルを組み合わせ、流麗さとダイナミックさを両立させた、新時代のフラッグシップの姿を表現。
 ・左右に一直線につながるヘッドランプ・テールランプや、キャラクターラインに頼らず面の抑揚で質感を表現したサイドビューなど、シンプルでありながら鋭さと雄大さを兼ね備えたデザイン。
 ・従来のセダンの常識を打ち破る大径タイヤを採用。ボディ構造のくふうにより、ボディ側面近くまで外側に張り出した足回りと、ボディとタイヤの隙間のバランスも徹底的に吟味したことで、セダンでもSUVでもない、踏ん張り感のある力強いスタイル。

内装デザイン
 ・ディスプレイや操作スイッチを水平方向に集約したことでどの席からも直感的に操作ができる機能レイアウトと、インストルメントパネルからドアにかけてひと続きで包み込まれるような造形により、ドライバーは運転に集中でき、一緒に乗る方には心地よく移動を楽しんでいただける「全席特等席」を実現。
 ・過度に飾り立てず温味を感じられる金属加飾「WARM STEEL」や、思わず触れたくなる造形と心地よい握り心地を両立したシフトノブ、一目でわかる仕立ての良さと着座時の安心感にこだわったシートなど、内装部品の1つ1つにもこだわり、上質で豊かさを感じられる空間を演出。

カラーデザイン
 ・ボディカラーでは、新開発の「プレシャスブロンズ」や「プレシャスレイ」をはじめ、特徴的なバイトーンカラーのコーディネートで新しいクラウンの変革を表現。合計12通りのボディカラーと4種類の内装色の組み合わせで、幅広いバリエーションをご用意。

2.TOYOTAのフラッグシップにふさわしい、ゆとりと品格を感じられる走りと快適な乗り心地
2.4L デュアルブーストハイブリッドシステム
 ・低回転から力強いトルクを生み出す直列4気筒ターボエンジンと、高い駆動力を発揮する最新の電動パワートレーン「eAxle」、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせたハイブリッドシステムをトヨタ自動車として初採用。ドライバーのアクセル操作にリニアに反応し、ダイレクトかつトルクフルで気持ちのいいドライビングフィールを体感いただけます。

2.5L シリーズパラレルハイブリッドシステム
 ・クラウン(クロスオーバー)に最適化した高効率ハイブリッドシステムに、新開発バイポーラ型ニッケル水素電池を搭載。クラストップレベルの低燃費と高い静粛性を実現し、クラウンならではの上質で滑らかな走りをさらに進化させました。

新開発プラットフォーム
 ・大径タイヤの採用により得られた従来のセダンより高いヒップポイントを活かし、乗り降りがしやすく、視界の良い着座位置を実現。頭の上や前後の空間もより広く確保し、どの席に座っても特等席と感じていただけるような、居心地のいい室内空間を目指しました。
 ・乗り降りや運転のしやすさを優先したパッケージでありながら、TNGAプラットフォームによる軽量かつバランスの取れた高剛性ボディと、足回りでは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤには新開発マルチリンク式のサスペンションにより、クラウンらしいどっしりとした直進安定性と、しなやかな動き、目線のぶれないフラット感と振動の少ない質感の高い乗り心地を追求し、ずっと乗っていたくなる快適性を実現しました。

3.最先端の先進安全・運転支援システムで、安心・便利なカーライフを
トヨタセーフティセンス
 先進機能を付与し、機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス*2」を全車標準装備。対応する事故形態を一層拡大し、より安心なドライブをお楽しみいただけます。
トヨタチームメイト
 高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」を搭載。渋滞時の安全運転を支援する「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)*3」や様々な駐車シーンでスムースな入庫・出庫を自動で行いリモート操作も可能な「アドバンストパーク(リモート機能付)*3」など、安心・便利な先進機能を装備。


 新型クラウン(クロスオーバー)は、本年秋頃より、クルマのサブスクリプションサービス「KINTO」*4でも取り扱いを開始します。KINTOの場合、自動車保険や定期メンテナンスなど、クルマにかかる諸経費を月々のお支払いに含めており、販売店に加えて、WEBでのお申込みも可能で、個人・法人ともに、手軽にお乗りいただくことができます。
 さらに、支払い方として、「解約金フリープラン」をお選びいただくと、所定の申込金をお支払いいただくことで、中途解約にかかる解約金をゼロにするとともに、当初設定の3年のご契約期間の満了後も、お乗りのクルマを引き続きご利用いただくことができます。CROSSOVER G“Advanced・Leather Package”でこのプランをご選択の場合、月額は89,100円(税込み)*5からご利用いただけます。
詳細はこちらhttps://kinto-jp.com/lp/crown/

*1 CROSSOVER RS“Advanced”、CROSSOVER G“Advanced・Leather Package”、CROSSOVER G“Advanced”を除くグレードについては、2023年1月以降に生産予定です
*2 新型クラウン(クロスオーバー)に搭載のトヨタセーフティセンスについて、詳細はこちらhttps://toyota.jp/crown/ft/safety/#safetyFeature02
*3 「トヨタ チームメイト アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」および「アドバンスト パーク(リモート機能付)」について、詳細はこちらhttps://toyota.jp/crown/ft/safety/#safetyFeature01
*4 自動車保険、定期メンテナンス、自動車税、故障修理、登録諸費用・税金、車検費用(5年/7年プランの場合)などの諸経費をパッケージ化した月額定額サービス。
*5 エントリーパッケージ、追加オプション無しの場合。別途、ご契約にあたり、500,170円(税込み)の申込金のお支払いが必要で、3年間の総支払い額は3,707,770円(税込み)になります。


販売概要 月販基準台数 : 3,200台/月
生産工場 トヨタ自動車(株) 元町工場、堤工場


メーカー希望小売価格 (北海道、沖縄のみ価格が異なる。消費税込み、単位 : 円)
仕様 パワートレーン 駆動 価格*
・CROSSOVER RS デュアルブーストハイブリッドシステム(T24A-FTS 2.4L)+Direct Shift-6AT E-Four Advanced 6,050,000
・CROSSOVER RS“Advanced” 〃 E-Four Advanced 6,400,000
・CROSSOVER G リダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS 2.5L)E-Four 4,750,000
・CROSSOVER G“Advanced・Leather Package” 〃 E-Four 5,700,000
・CROSSOVER G“Advanced” 〃 E-Four 5,100,000
・CROSSOVER G“Leather Package” 〃 E-Four 5,400,000
・CROSSOVER X 〃 E-Four 4,350,000
* 価格にはリサイクル料金は含まれません。
以上


≪くだめぎ?≫
 事実上の『ハリアー』の上位バージョンであろう。
全長190mmプラス、全高120mmダウン 『ハリアー』との相違。

フロントデザインも『ハリアー』の上位バージョンを意識しているはずだ。
Posted at 2022/12/30 17:07:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ
2022年12月30日 イイね!

『クリスマス・エクスプレス』

『クリスマス・エクスプレス』 いいなCM JR東海 X'mas Express 牧瀬里穂
117cmVol1 2013/11/08 YouTubeより


クリスマス・エクスプレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 クリスマス・エクスプレス(X'mas Express・Xmas Express)とは、東海旅客鉄道(JR東海)が1989年 - 1992年に展開していた、東海道新幹線のCMシリーズである。
 なお本項では、下記についても取り扱うこととする。
・ホームタウン・エクスプレス X'mas編 - 当シリーズの前身。1988年に制作された。
・クリスマス・エクスプレス2000 - 20世紀末の2000年に制作された、8年ぶりの新作。

1.概要
 「シンデレラ・エクスプレス (CM)#概要」も参照
 国鉄分割民営化で誕生したJR東海の企業CM第1弾として製作された『シンデレラ・エクスプレス』に続き、JR東海は東海道新幹線を主題としたとしたイメージCM(いわゆる「エクスプレス」シリーズ)を展開した。第2作の『アリスのエクスプレス』を挟んで、第3作の『プレイバック・エクスプレス』からは早川和良 (TYO) が演出として参加、以降のシリーズは電通とTYOの制作により制作された[1]。『シンデレラ・エクスプレス』の企画に携わり、以降の「エクスプレス」シリーズにも広報担当として関わったJR東海の坂田一広(後に営業本部副本部長などを経て名古屋ステーション開発社長などを務めた)は、『プレイバック・エクスプレス』以降は「会うのが、いちばん。」をキーワードに据え、新幹線は単なる移動手段ではなくコミュニケーションツールなのだということを社内で再認識したと述べている[2][3]。
 1988年(昭和63年)、CMの製作に携わっていた電通の三浦武彦は、当時の“時代の気分”が「国全体を包み込む大きな不安」を持っていると感じ[注 1]、「こんな夜は、一番大切な人のそばにいて安心したい」とのメッセージ[4]に基づき、12月に放映するCMとして「ホームタウン・エクスプレス」[注 2]のクリスマス編を制作、遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすストーリーを描いた。
 このCMが放映されると、日本において「恋人同士でクリスマスを過ごす」という新たな文化が生まれるなどの社会現象を巻き起こし[5][6]、以後1989年(平成元年)から1992年(平成4年)まで単独のCMシリーズ『クリスマス・エクスプレス』として制作が続けられた。
 音楽には山下達郎の「クリスマス・イブ」を採用(この選曲には、早川が強いこだわりを持っていたという[7])。同曲は1983年から季節限定シングルとして細々と販売されていたものだったが、本CMをきっかけに知名度が急上昇。1989年にはオリコンチャートで30週目のランクインで初の1位を獲得し発売から1位獲得までの当時の最長記録(6年6か月)を更新、1991年1月にミリオンを突破、オリコン週間シングルランキングに35年連続記録でトップ100ランクイン(1987年-2020年)など、ロングヒットとなった[6]。
 1992年を最後にJR東海はイメージCMの展開を休止していたが、2000年(平成12年)に「Xmas Express2000」として、この年に限り復活させた。
 その後は制作されていない(携帯電話や動画などを手軽に送れる技術の普及により、遠距離恋愛の「逢えた時の達成感」を出しにくくなったのが一因と言われている)が、現在もクリスマス期には本作へのオマージュと見られるシーンがさまざまなかたちで見られる、あるいは他社から「クリスマス・イブ」を使用したクリスマス限定CMが制作されるなど、後年にも影響を与えている。

2.シリーズ
 2-1.ホームタウン・エクスプレス X'mas編
 1988年に放映された事実上の第1作[注 3]。
 新幹線から降りてくる恋人をホームで待つ女の子。しかし、新幹線から降りてくる人混みが切れても彼の姿は見えない。強がりながらも涙ぐむ彼女の前に、ホームの柱の陰から恋人がムーンウォークをしながらブレイクダンスをして現れ、じゃれ合う2人を描くというストーリー。
 主人公の女性については、三浦は元々「20代の普通のお嬢さん」のイメージで設定していたが、早川は「(主人公と同世代が見たときに)“私のスタイルとは違う”と見方がシビアになる(=視聴者が感情移入できなくなる)こと」を懸念して、あえて「ホームにたたずむ、目いっぱいのおしゃれしている、どこか気の強そうで、ちょっぴり遊び人風の、いわゆる清純そのものではない17歳の女の子」に設定しなおし、視聴者が「かつて私もああいうことがあったかもしれない」と幻想を抱いてくれることを期待したという[9]。
 撮影は11月の深夜に行われ、大部分を名古屋駅14番ホームで、列車の発着シーンのみ16番ホームで、乗客が新幹線から降りてくる場面を岐阜羽島駅で行った。東京駅で撮影を行わなかったのは、企画担当の和田光弘曰く「東京より名古屋の方が人が引けるのが早いから」だという[10]。
 主人公の女性には、当時15歳の深津絵里(高原里絵)を起用。撮影当日、深津は高熱を出しながらも撮影に臨んだため、化粧を厚めにしている。ムーンウォークを踊る男性はジャニーズJr.出身である当時23歳の武口明、それ以外の相手役を当時19歳の鶴田史郎が担当した。

 2-2.クリスマス・エクスプレス
2-1-1.X'mas EXPRESS'89
1989年に「クリスマス・エクスプレス」として制作された第1作。
彼女がクリスマスイブに故郷に帰ってくる彼の到着時間に遅れまいと、駅の改札口まで走り、改札口の彼を見つけると柱の陰で待ち伏せるというストーリー。当初は「ホームに着いたらちょうど間に合った」というストーリーだったが、別のCMで同じようなシーンが放送されていたことから、直前でラストの描き方を変更したという[11]。「柱の陰で待ち伏せる」というのは早川自身の実体験が元になっているという[12]。
彼女役には、当時17歳の牧瀬里穂を起用。彼氏役には長澤ユキオを起用。撮影場所は、名古屋駅構内(桜通口及び中央コンコース[注 4])。最後に息をはずませるシーンは、駅構内を何回も走り息をはずませてから撮影した。
キャッチフレーズは「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」。
60秒バージョンがACC CMフェスティバルのグランプリを獲得している[13]。

2-1-2.X'mas EXPRESS'90
1990年放映の第2作。
彼女が、クリスマスイブの日、彼に公衆電話から固定電話へ掛けるも連絡がとれず、街中を一人歩いて自宅へ帰ると、玄関のドアに絆創膏で貼られた彼からの伝言があり、待ち合わせ場所に行くというストーリー。携帯電話がまだ一般に普及していなかった当時の恋愛模様を象徴している。周囲から制作サイドへの期待とプレッシャーもあって、前2作が「日常」に近いストーリーであったのに対し、ストーリーの軸を「もう会えないかもしれない」というシチュエーションに置くことになり、物語の背景から登場人物の設定まで細かく作り込んだものとなったことで、より「恋愛ドラマ的」なものに仕上がったという[14]。
彼女役には、前作よりも少し大人の女性として高橋里奈を起用。撮影場所は東京都港区。公道を借りた深夜のロケで、ホースで路面全体を濡らして撮影した。
キャッチフレーズは「どうしてもあなたに会いたい、夜があります」。

2-1-3.Xmas EXPRESS'91
1991年放映の第3作。本作では、これまでX'masであった表記をXmasに改めている[注 5]。
彼女が、クリスマスイブの日、彼を新幹線の改札口で待つストーリー。彼女役には溝渕美保を起用。撮影場所は最後に映る新幹線のみ名古屋駅で、あとはスタジオのセットで撮影した。柔らかい絵を作るために、光量を落とし、ドライアイスをたいて撮影した。大きなクリスマスツリーは、山形県で伐採したもみの木を使用。
キャッチフレーズは「あなたが会いたい人も、きっとあなたに会いたい」。

2-1-4.Xmas EXPRESS'92
1992年に制作された第4作。このCMを最後に本シリーズはいったん休止となる。
彼女が、クリスマスイブの日、新幹線に乗って彼に会いに行くストーリー。彼女役には吉本多香美を起用。撮影場所は名古屋駅。山下達郎もカメオ出演している。なお、吉本のセリフは富田靖子が吹き替えしている。
シリーズで唯一新幹線に乗車するシーンがある為、新幹線の走行シーンが2回ほど登場する。
キャッチフレーズは「会えなかった時間を今夜取り戻したいのです」。

 2-3.クリスマス・エクスプレス2000
2000年制作。1992年を最後に一旦終了した本シリーズであったが、20世紀最後に8年ぶりに制作された。
クリスマスエクスプレスのロゴは「2000」の0がXの「2XXX」となり、キャッチフレーズに対応している。彼女役には星野真里を起用。
彼女がクリスマスイブの日、携帯電話で彼から連絡があるが、仕事で会えないとの返事。それなら今すぐ行くからと、自分から彼に逢いに東海道新幹線に乗って行くストーリー。撮影場所は名古屋駅とスタジオセット。
ホームタウン・エクスプレス X'mas編の深津絵里と、X'mas EXPRESS'89編の牧瀬里穂が、主人公を見守る妖精役(?)として出演し、それぞれの過去のバージョンが一瞬だが挿入され、ナレーションも2人が担当している。
キャッチフレーズは「何世紀になっても会おうね」。
本作では予告編も作成された(15秒バージョン×2話)。なお、予告編はCM本編とはつながりはない(星野真里も登場しない)。働く男女が、それぞれ別の状況でパートナーに思いを馳せる雰囲気を描いているが、登場する男女の関係性は示唆されていない。

3.スタッフ
1988年版と1989年版共通のスタッフについてのみ記す[15]。
クリエイティブ・ディレクター:細田佳嗣、三浦武彦
プランナー:三浦武彦、和田光弘、小島健昭
アートディレクター:中村政久、水口克夫
コピーライター:生出マサミ
プロデューサー:柿本秀二
演出:早川和良
カメラ:岩本文雄
スタイリスト:申谷弘美
編集:遠藤誠司
ミキサー:山崎秀和
ナレーション:円道一成
音楽:山下達郎『クリスマス・イブ』

4.エピソード
・1992年までのCMで登場した新幹線車両は当時の最新型であった100系。「Xmas EXPRESS 2000」では、当時の最新型である700系が登場している。なお、この間に登場した300系は本シリーズには登場していない[注 6]。
・各バージョンでは最後に「Xmas Express」とテロップ及びコールが入るが、「Xmas Express」自体は何らかの商品名やキャンペーン名ではない。なお、HOME-TOWN EXPRESS X'mas編でのコールは「JR東海の、新幹線」(キャッチコピーは「会うのが、いちばん」)。
・本シリーズにはスポット用の15秒・30秒バージョンの他、60秒のロングバージョンが制作されている。これは当時、JR東海提供のテレビ番組において、クリスマス直前の限定で放映されていた。
・X'mas EXPRESS'89のヒロインが持っていたプレゼントは、ネクタイの設定だとしている[6]。
・2013年、本作に使用された山下達郎の『クリスマス・イブ』発売30周年を記念して、初めて同曲のミュージックビデオが制作された。その中には、X'mas EXPRESS'89 のオマージュとして、ヒロイン(広瀬すず)が恋人を探し求めて街をさまよう中、通行人(牧瀬里穂)とすれ違いざまにぶつかるシーン[注 7]が挿入されている[16]。
・最終的にはハッピーエンドとなるストーリーが印象的なCM群であるが、BGMである山下達郎の「クリスマス・イブ」の歌詞は失恋がモチーフになっている[17]。
・「クリスマス・エクスプレス2000」で共演したホームタウン・エクスプレス X'mas編の深津絵里とX'mas EXPRESS'89編の牧瀬里穂は、1992年のテレビドラマ『二十歳の約束』でも共演している。

5.パロディ
 本CMシリーズを基にしたパロディが複数のテレビ番組で放送されている。

 5-1.バラエティ
・とんねるずのみなさんのおかげです(フジテレビ)
1990年11月22日放送分にて放送。本編コント『ゴースト タカの幻』(牧瀬が出演)の前に挿入された。本家と同じく牧瀬が出演し、駅構内を走るシーンやナレーションなど本家そっくりに作られ(撮影場所は東京駅八重洲口)、列車から降りてくる彼氏(石橋貴明)がきっぷを出さずに改札を出ようとした際に(ちなみに出口からではなく入口から出ようとしている[注 8])、キセル乗車疑惑で駅員に捕まえられて大暴れするという内容であった。最後に「キセル乗車はやめましょう!!」のテロップが、JR東海のロゴマークとともに表示された。ちなみにJR東海は当時全国ネットだった同番組のスポンサーの中の一社であり、番組放送時にも本家クリスマス・エクスプレスのCMが流れた。
・邦ちゃんのやまだかつてないテレビ(フジテレビ)
彼氏だと思ったら山田邦子扮する山下達郎だったというオチであり、最後に「驚きは確実 やまだかつてないテレビ」と表示された(山田のナレーションつき)。

 5-2.アニメ
新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION(TBSテレビ)
2018年12月15日放送分の第49話で、主人公の速杉ハヤトが「クリスマスといったらなんといっても山下(達郎)さんだよね」と切り出すと、『ホームタウン・エクスプレス X'mas編』をほぼコピーしたものが挿入され「20世紀における新幹線CMの傑作中の傑作!」と語るシーンが挿入された[注 9]。翌12月22日放送分の第50話でも、『X'mas EXPRESS'89』に酷似したシーンが挿入された[18]。
シリーズ構成担当の下山健人が鉄道CMのファンであることから、JR東海とJR東海エージェンシーに内容の許諾を得た上で放送したという「本家公認」のパロディである[18]。また、CM内のナレーションは緑川光演じる出水シンペイが担当している。

6.脚注
6-1.注記
^ 当時はバブルの絶頂期に向かって景気が上り調子に合った一方で、昭和天皇の容態が悪化し、民放各局が一部のCMを自粛するなどの動きが見られていた[4]。
^ 「ホームタウン・エクスプレス」自体は、都会で働いている人たちに向けて、仕事のストレスを故郷でリフレッシュしようと呼びかけるCMであった[1]。
^ JR東海は、「クリスマスエクスプレス」キャンペーンの開始を1988年としている[8]。
^ 当時桜通口にあったステンドグラスや時計(現在のいわゆる"金の時計"前)を背に走るシーンがあるが、新幹線の乗り場は反対の太閤通口であるため、逆走している。なおその後のコンコースを走るシーンは正しい方向に走っている。
^ Xの後にアポストロフィは本来不要であるが、当時の日本ではこの誤った表記がしばしば用いられた。
^ 連作の最終年だった1992年当時はすでに運用されていたが、撮影当時はまだ試作段階であり、2000年時点では700系登場後だったため。なお、300系は1992年の「シンデレラ・エクスプレス」には登場している。
^ 「X'mas EXPRESS'89」では、駅構内を走るヒロイン役の牧瀬がサラリーマンとぶつかりプレゼントを落とすシーンがある[16]。
^ 放送当時、首都圏では自動改札機が本格的に導入されていなかったため、撮影で使用された改札口も有人で入場用と出場用に通路が分けられており、フラップドアなどによる乗客の抑止もされていなかった。
^ ハヤトは2007年生まれの設定のため、本CM放送当時はまだ生まれていない。

6-2.出典
^ a b 三浦ほか 2009, p. 67.
^ “「夢の超特急」50年 人の思いつないで-「シンデレラ・エクスプレス」-”. 時事ドットコム. 2021年12月8日閲覧。
^ “遠距離恋愛の舞台から走るオフィスに変貌 東海道新幹線、開業50年(下)”. Nikkei Style (2014年9月15日). 2021年12月8日閲覧。
^ a b 三浦ほか 2009, p. 101.
^ 三浦ほか 2009, pp. 101–102.
^ a b c 福原 2021, p. 146.
^ 三浦ほか 2009, p. 102.
^ “ファクトシート2013 (PDF)”. 東海旅客鉄道. p. 5. 2013年12月6日閲覧。
^ 三浦ほか 2009, p. 103.
^ 三浦ほか 2009, p. 104.
^ 三浦ほか 2009, p. 106.
^ 三浦ほか 2009, p. 107.
^ “歴代テレビグランプリ受賞作品リスト(1961年〜1989年)”. 全日本シーエム放送連盟. 2014年9月4日閲覧。
^ 三浦ほか 2009, p. 114.
^ 三浦ほか 2009, pp. 199–200.
^ a b “牧瀬里穂、達郎Xマス名曲MV出演 24年前の“出世作”オマージュ”. ORICON STYLE. (2013年11月12日) 2014年1月19日閲覧。
^ “山下達郎の「クリスマス・イブ」 本人が語る時代と思い” (日本語) (2020年12月19日). 2020年12月23日閲覧。
^ a b “シンカリオン JR東海の名作CMと連発コラボ 攻めの仕掛けでSNS席巻”. デイリースポーツ. (2018年12月21日) 2018年12月22日閲覧。

7.参考文献
・三浦武彦・早川和良 著、高嶋健夫 編 『クリスマス・エクスプレスの頃』日経BP企画、2009年。ISBN 978-4-86130-374-6。
・福原俊一 『新幹線100系物語』ちくま新書、2021年4月。ISBN 978-4480073945。

8.関連項目
東海旅客鉄道 - 東海道新幹線
クリスマス
シンデレラ・エクスプレス
最終更新 2022年12月2日 (金) 08:25 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。


≪くだめぎ?≫
・1988年ホームタウン・エクスプレス X'mas編(主人公の女性には、当時15歳の深津絵里(高原里絵))、
・X'mas EXPRESS'89(彼女役には、当時17歳の牧瀬里穂)
・音楽:山下達郎『クリスマス・イブ』

この3つで、完全に『クリスマス・イブ』と『シンカンセン』とのイメージが定着したJR東海にとって最高にありがたい広告である。
 後に2013年、山下達郎の『クリスマス・イブ』発売30周年を記念してのミュージックビデオに、ヒロイン(広瀬すず)が恋人を探し求めて街をさまよう中、通行人(牧瀬里穂)とすれ違いざまにぶつかるシーンがあるのは当然である!
Posted at 2022/12/30 09:32:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 旅行/地域
2022年12月30日 イイね!

『シンデレラ・エクスプレス』

『シンデレラ・エクスプレス』 [写真・画像] 懐かしCM シンデレラ・エクスプレス JR東海
ukkiemonkey 2011/01/18 You Tubeより

シンデレラ・エクスプレス (CM)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 シンデレラ・エクスプレスは、東海旅客鉄道(JR東海)が1987年と1992年に展開していた、東海道新幹線のテレビCMである。制作は電通・TYO。

1.概要
 国鉄分割民営化により誕生したJR東海の最初の企業広告として製作された。東京発新大阪行き最終列車「ひかり289号」(当時)の出発時刻である21時ちょうどを、童話のシンデレラで主人公が舞踏会に行くための魔法が解ける午前0時に見立て(新幹線の営業運行も0時で終了するようダイヤが組まれている)、離れ離れに暮らす恋人たちが週末に出会い、再び別れていく日曜日の夜の新幹線のプラットホームで繰り広げる恋のドラマをモチーフとした。CM撮影は、列車の営業運行が終了した深夜の東京駅・名古屋駅・岐阜羽島駅を使い、当時の最新型であった100系電車を数回往復させて行われた。ホームの一部には布が敷かれ、スモークを発生させるなど大掛かりな撮影となった。
 「新幹線を舞台にした遠距離恋愛」というCMテーマについては、当時JR東海入社5年目だった東京広報部の社員で、後に営業本部副本部長などを経て名古屋ステーション開発社長などを務めた坂田一広の実体験に基づくアイデアから生まれたものであるという[1a][2a]。広島の彼女と長距離恋愛していた坂田は、毎週末のように中間の大阪や名古屋で彼女と会っており、最終列車のホーム各ドアで繰り広げられる恋人たちのドラマを演じる一人としての経験を、企画書を書いて提案し、これが採用されたものであるという。
 一方で、CMを手がけた電通の三浦武彦とTYOの早川和良による著書によると、このCMは競合プレゼンテーションにより三浦らが提案した案が採用されたものだという[3a]。三浦は「新幹線は(人と人が出会う、町と町を結ぶ)コミュニケーションメディアである」というコンセプトを掲げ[注釈 1]、このコンセプトを元に、当時の日曜21時東京発の最終列車「ひかり」をモチーフとした遠距離恋愛物語のシナリオを描いた[3b]。このCMの誕生する前の1985年に『日立テレビシティ』(TBS)で『シンデレラ・エクスプレス-48時間の恋人たち-』というドキュメンタリーが放映されており、この中で東海道新幹線の東京発最終列車「ひかり313号」を舞台に、遠距離恋愛のカップルが東京での週末を過ごす様子と、東京駅での別れの場面を撮影したものが取り上げられており、これを当時の国鉄経営企画室の人物が偶然見ており、「ああいう感じのCMをつくりたい」と話したことで前述のようなシナリオにつながったと記されている[5]。
 CM放送に伴い、恋人たちが新幹線で週末に恋人に会いに行き、新幹線の最終列車のホームで別れを惜しむ姿がマスメディアで注目されるようになり、社会現象と化した。当時は実際に各車両の出入口ごとに1組のカップルという状況も見られたが、この状況自体はCM放送の以前から存在していた。
 なおテレビCMと同時にポスター収録も行ったが、この際に使用したのは100系X3編成である[6]。
 また該当列車のひかり289号は当初0系運用だったが、CMに合わせ1987年8月16日より日曜日に限り100系運用に変更した[7]。この際に折り畳み時刻表にも「シンデレラ・エクスプレス」と記載され、松任谷由実の楽曲をアレンジした車内放送用チャイムも導入された。その後増備により100系が毎日充当するようになってからはひかり289号の東京 - 新大阪間の所要時間が当時最速の2時間49分に短縮した。
 1992年に東京発新大阪行きの最終列車が、21:18発の「のぞみ303号」(当時)に変わったことを受け、「シンデレラ・エクスプレス」第2作目が5年ぶりに作成された。このバージョンではのぞみに用いられた300系が用いられており、一連のエクスプレスシリーズCMでは唯一の登場となっている。
 このCMの好評を受け、JR東海は東海道新幹線をモチーフとした一連の「エクスプレス」シリーズCMを制作。本作の後「アリスのエクスプレス」「プレイバック・エクスプレス」[注釈 2]「ハックルベリー・エクスプレス」「ホームタウン・エクスプレス」「クリスマス・エクスプレス」「ファイト・エクスプレス」「リニア・エクスプレス」と続いたが、1992年にシリーズを終了した(2000年に「クリスマス・エクスプレス2000」で1年限りの復活を果たしている)。

2.音楽・メディアミックス
 1985年のドキュメンタリー『シンデレラ・エクスプレス-48時間の恋人たち-』の制作を担当したCMディレクターの一人に、松任谷由実の舞台演出が手がけていた黒田明がいた縁で、松任谷に番組オリジナルの楽曲の制作を依頼し、CMでも用いられた「シンデレラ・エクスプレス」が誕生している(「シンデレラ・エクスプレス」のネーミングも松任谷の発案によるものであるという[4b])。またこのときには、わたせせいぞうの漫画『ハートカクテル』とのコラボレーション企画(いわゆるメディアミックス)も実現させており[4c]、日本テレビ系のテレビアニメ版でも放送された。

3.出演者
 ・第1作(1987年)- 河合美佐
 ・第2作(1992年)- 横山めぐみ

4.その他
 ・このCMの前年である1986年9月21日には『東芝日曜劇場』の第1550回として『週末物語 シンデレラ・エクスプレス』という単発のテレビドラマが、毎日放送の制作によりTBS系列で放送された。脚本は森田芳光、主演は岩城滉一・荻野目慶子。こちらも離れ離れに暮らす男女の遠距離恋愛がテーマとなっており、主題歌も同じく松任谷由実「シンデレラ・エクスプレス」を起用した。こちらは大阪を舞台としているため、新大阪発の最終列車「ひかり170号」がドラマの中心となっている[8]。
 。1987年に使用したガラスの靴は、発案者の坂田の自宅に保管されていた。その後2014年の東海道新幹線開業50周年を機にリニア・鉄道館に寄贈している[9]。

5.脚注
 5-1.注記
[注釈 1]^ このメインコンセプトは、以後の「エクスプレス」シリーズCMにも貫かれているという[4a]。
[注釈 2]^ 3作目のキャッチコピーは「会うのが、いちばん。」で、この時に新幹線は単なる移動手段ではなくコミュニケーションツールなのだと言うことを社内で再認識したと坂田は語っている[1b][2b]。
 5-2.出典
[1]^ a b “「夢の超特急」50年 人の思いつないで-「シンデレラ・エクスプレス」-”. 時事ドットコム. 2021年12月8日閲覧。
[2]^ a b “遠距離恋愛の舞台から走るオフィスに変貌 東海道新幹線、開業50年(下)”. Nikkei Style (2014年9月15日). 2021年12月8日閲覧。
[3]^ a b 三浦ほか 2009, p. 67.
[4]^ a b c 三浦ほか 2009, p. 69.
[5]^ 三浦ほか 2009, p. 68.
[6]^ 福原 2021, p. 138.
[7]^ 福原 2021, p. 140,142.
[8]^ テレビドラマデータベースより。
[9]^ 福原 2021, p. 148.

6.参考文献
・三浦武彦・早川和良 著、高嶋健夫 編 『クリスマス・エクスプレスの頃』日経BP企画、2009年。ISBN 978-4-86130-374-6。
・福原俊一 『新幹線100系物語』ちくま新書、2021年4月。ISBN 978-4480073945。

7.関連項目
東海道新幹線 / 東海旅客鉄道(JR東海)
クリスマス・エクスプレス
エクスプレスがつく列車や路線名
遠距離恋愛 / シンデレラ
DA・DI・DA - 松任谷由実のアルバム。CM曲「シンデレラ・エクスプレス」を収録

8.外部リンク
「クリスマスエクスプレスの頃」東海道新幹線50周年記念特別講演会 JR東海リニア鉄道館 (PDF)
最終更新 2022年10月30日 (日) 13:57 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/シンデレラ・エクスプレス_(CM)


≪くだめぎ?≫
 JR東海の東海道新幹線をモチーフとした一連の「エクスプレス」シリーズCMで、一連のエクスプレスシリーズCMでは唯一の登場である300系である。
 時期的にバブル崩壊で「エクスプレス」シリーズCMに300系本格導入が間に合ったタイミングであった。
Posted at 2022/12/30 08:11:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 旅行/地域
2022年12月30日 イイね!

『岩淵水門』

『岩淵水門』岩淵水門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
[写真・画像] (上)岩淵水門(青水門) (下)旧岩淵水門(赤水門)

 「岩淵水門」(いわぶちすいもん)は、東京都北区志茂において現在の荒川と隅田川とを仕切る水門。かつて「荒川放水路」と呼ばれた人工河川を現在は荒川と呼び、かつての荒川を「隅田川」と呼ぶ。この水門はこれらの分岐点にある。

1.概要
 新旧2つの水門がある。旧水門の通称は赤水門、新水門の通称は青水門。赤水門は1924年(大正13年)に竣工し、すでに運用を終了した。青水門は1982年(昭和57年)竣工し、運用中である。
 荒川上流からの流量が増えた場合岩淵水門を閉め切って、隅田川の洪水を防ぐために設けられている[1]。平常時は水門を開け、荒川と新河岸川・隅田川とをつないでいる。荒川の順流最強時を除くと、新河岸川・隅田川から荒川方向へ流れている[2]。大まかに言えば、引き潮時には荒川から隅田川に、上げ潮時には隅田川から荒川に流れる[3]。

2.旧水門
 旧水門はその色から通称「赤水門」と呼ばれる。1916年(大正5年)に着工し、1924年(大正13年)10月に完成した当初の水門。RC造(一部S造)で、9m幅のゲート5門で構成されている。1960年(昭和35年)3月に通船のために5番ゲートが改造された。完成以来、最大2m以上にもおよぶ地盤沈下や、左右岸の不等沈下が発生するなどの問題に悩まされ、新水門完成に伴ってその役割を終え、取り壊されることになったが、地元の人などから惜しまれ保存されることになった。のちに、土木建築物としての価値が高いと再評価され、1995年(平成7年)には産業考古学会によって推薦産業遺産に[4]、1999年(平成11年)には東京都選定歴史的建造物[5]に選定された。
 水門上は歩行者自転車専用橋として開放され、川に囲まれた中之島(水門公園)に渡ることができる。

2-2.草刈の碑
 水門公園には「草刈の碑」と呼ばれる大きな石碑がある。これは1938年(昭和13年)から1944年(昭和19年)にかけて付近の荒川土手で行われた「全日本草刈選手権大会」を記念して作られたもので、「農民魂は先づ草刈から」という碑文が記されている。

3.新水門
 新水門はその色から通称「青水門」と呼ばれる。旧水門の老朽化、地盤沈下対策、また洪水調整能力の強化を考えて、300mほど下流に作られた。1974年(昭和49年)に着工し、1982年(昭和57年)に完成した。事業費は約70億円[6a]。200年に1回の大洪水にも耐え得るように作られている[6b]。RC造で、10m幅のゲート3門で構成されている。重さは1枚あたり214tで1500tの水圧に耐える[7a]。増水時には、水門を閉じ、荒川上流と隅田川の水流と途絶させる。通常の閉鎖にかかる時間は約45分だが、クランクハンドルによる手動の閉鎖では30日かかる計算になる[7b]。これでは大地震等で電源を喪失した場合に閉鎖できなくなってしまうため、自家発電装置や電源が無くても門扉を自重で降下させる装置の設置が行われている[8]。

4.ガンブッチ
 国土交通省荒川下流河川事務所のマスコットキャラクターである「ガンブッチ」は「岩淵」を読み変えたもので、新岩淵水門をモデルとし、顔の両脇にその特徴的な水門の形をあしらっている。

5.楽曲
 ・『かなしいずぼん』 - 日本のバンド、たまの楽曲で、曲中に赤水門が登場する。
 ・『荒川土手』 - 真心ブラザーズの2ndアルバム『勝訴』(1990年11月21日)に収録。赤水門が登場する。
 ・『土手』 - エレファントカシマシの楽曲。歌詞の中で直接的に水門の名称は登場しないが、岩淵水門付近の風景を題材にした楽曲。
 ・『マント』 - aikoのアルバム『秋 そばにいるよ』の1曲目のPV撮影地に赤水門周辺が登場する。

6.脚注
[1]^ 「荒川の概要と歴史 パンフレット『荒川放水路変遷誌』5-1、 国土交通省荒川下流河川事務所、2011年(平成23年)
[2]^ 荒川下流部感潮域の水環境管理のための基礎調査(水工学論文集 第40巻 1996年2月) (PDF) 390p - 土木学会付属土木図書館
[3]^ 隅田川の流れにおよぼす水門操作の影響、土木学会第45回年次学術講演会(1990年(平成2年)9月)
[4]^ 産業考古学会 推薦産業遺産一覧 2010年(平成22年)1月16日閲覧
[5]^ 東京都都市整備局 都選定歴史的建造物一覧 2010年(平成22年)1月16日閲覧
[6]^ a b 国土交通省荒川下流河川事務所ポータルサイトARA 2010年(平成22年)1月16日閲覧
[7]^ a b ブラタモリ 2011年(平成23年)11月24日放送分
[8]^ 水門の自重降下装置について(関東地方整備局 荒川下流河川事務所 施設管理課 PDF)

7.関連項目
 ・近代化産業遺産
 ・荒川放水路
 ・青山士
 ・新河岸川

8.外部リンク
 ・荒川知水資料館(amoa)
最終更新 2022年12月3日 (土) 00:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。


≪くだめぎ?≫
 そもそも荒川の"荒川"ぷりで、利根川や渡良瀬川が江戸湾から銚子へ流路・河川改修される根本的な理由だ。
 当時「太日川」という名称であった渡良瀬川は独立した河川として、現在の江戸川の流路を取りながら利根川と並行するように江戸湾へ流れた。埼玉県・東京都の流域に現在より負担が掛かる状態だった。
 独立していた鬼怒川に利根川や渡良瀬川の流水が行くことで、現・江戸川の負担が減ったことは荒川の治水がやりやすくなったことは良いことだ。
 「岩淵水門」(いわぶちすいもん)は荒川・隅田川・新河岸川を整理する"交差点"である。
Posted at 2022/12/30 06:25:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 河川改修の実例 | 旅行/地域
2022年12月18日 イイね!

『ハリアー』PHEV車 投入

『ハリアー』PHEV車 投入2022年09月26日
ハリアー、プラグインハイブリッドシステム搭載車を新設定

[写真・画像]
ハリアー Z(プラグインハイブリッド車)

 TOYOTAは、ハリアーを一部改良するとともに、プラグインハイブリッドシステム搭載車を新設定し、ガソリン車、ハイブリッド車は、10月4日、プラグインハイブリッド車(PHEV)は、10月31日に発売します。

●主な改良内容
プリクラッシュセーフティに交差点右折時の対向直進車及び右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加した予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備
コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオを採用。12.3インチの大画面ディスプレイを設定*1したほか、車載ナビを搭載*2。クルマがWi-Fi®スポットになる、「車内Wi-Fi®」*3を採用
12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイを採用*1

●プラグインハイブリッド車
Zグレードに大容量リチウムイオンバッテリーを搭載したプラグインハイブリッドシステムを設定。モーターによる走行性能を高めるとともに、のびやかで上質な加速と低重心による優れた操縦安定性を実現
専用のフロントグリルなどを採用
専用外板色グレーメタリックを含む4色を設定。随所にブラック塗装を施したほか、内装には、インストルメントパネルからドアトリムへ金属メッシュ質感のダークレッドパイピングオーナメントを採用
最大1,500W(AC100V)の外部給電システムや後席シートヒーター、床下透過表示機能付パノラミックビューモニターを標準装備

●プラグインハイブリッドシステムの主要諸元
エンジン型式 A25A-FXS
〃排気量 2,487(cc)
〃最高出力 130[177]/6,000(kW[PS]/rpm)
〃最大トルク 219[22.3]/3,600(N・m[kgf・m]/rpm)
フロントモーター型式 5NM
〃最高出力 134[182](kW[PS])
〃最大トルク 270[27.5](N・m[kgf・m])
リヤモーター(E-Four)型式 4NM
〃最高出力 40[54](kW[PS])
〃最大トルク 121[12.3](N・m[kgf・m])
システム最高出力*4 225[306](kW[PS])
駆動用バッテリー 種類 リチウムイオンバッテリー
〃容量 51(Ah)
〃総電圧 355.2(V)
〃総電力量 18.1(kWh)
*1 Zグレード、Z“Leather Package”に標準装備。(Gグレードは、オプションの12.3インチTFTカラーメーターを選択時には、ディスプレイオーディオが、12.3インチディスプレイとなる)
*2 Zグレード、Z“Leather Package”に標準装備
*3 Wi-Fi®は、Wi-Fi Allianceの登録商標。車内Wi-Fi®は、T-Connect サービスの有料オプション
*4 エンジンとリチウムイオンバッテリーにより、システムとして発揮できる出力(トヨタ自動車算定値)

●メーカー希望小売価格(消費税込み)
3,128,000円~6,200,000円(PHEV6,200,000円)
価格は、一部の地域で異なります。リサイクル料金は、別途必要となります
以上


≪くだめぎ?≫
 2013年11月事実上の国内向けRAV4フルモデルチェンジ版をトヨペット店『ハリアー』として投入、以後2020年6月のフルモデルチェンジ車も上手く乗りきり、2020年5月から始まった全車種併売化と相まって、今や完全に基幹車種になった。
 RAV4のロングバージョン車『ヴァンガード』(~2013年10月)がフルモデルチェンジ、『ハリアー』として改名して投入が報われたカタチ、そして現在に至るまで人気を維持している様である。
 PHEV車を投入することは、当然の流れとして規定路線・・。
Posted at 2022/12/18 08:27:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | クルマ

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何シテル?   04/02 16:02
 「昔々、有ったとさ、 『トヨタディーゼル店』、『トヨタパブリカ店』、『トヨタオート店』、『トヨタビスタ店』・・・」。      身長165cm・体重6...
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