ステラの年改と種類。
投稿日 : 2017年09月30日
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ステラは2006年6月にデリバリーを開始したモデルで、乗用プレオの事実上の後継車。
R2がメーカーの公算ほど売れなかった事から急遽開発が進められ、設計開始からたった11か月で販売に漕ぎ着けたという経緯を持っている。
「楽しい関係空間」をコンセプトとして開発されたワゴンボディはR2のプラットフォームを流用したモノで、広い室内空間を実現。
R1•R2のようなプレミアム性と走りに重点を置いた路線から、主婦層や家族での使い勝手の良さ、乗り心地の良さに重点を置いた路線に変更されていた。
しかしながら、内装はベースとなったR2のモノがかなり流用されており、同デザインのインパネなど、オリジナリティに欠ける一面もあった。
排ガス規制区分はNA車がDBA(平成17年度排出ガス規制適合+75%低減レベル認定車)、MSC車はABA(平成17年度排出ガス規制適合車)で、車種•ボディ区分のワゴン(RN)、最後の駆動・懸架区分の1(2WD)、2(4WD)を組み合わせて型式が完成する。
ボディ形状は5ドア車のみ。
エンジンは、もはやスバルの軽自動車ではお馴染みの4気筒EN07型。
用意されたのはDOHC16バルブAVCSのEN07D型と、過給器付であるI/C付MSC•DOHC16バルブのEN07X型の2種類。
ただMSC車はレギュラーガソリン仕様とされ、最高出力は64psだが最大トルクは9.5kg•mになっている。
トランスミッションは当初、新型のi-CVT(Intelligent Continuously Variable Transmission)のみを採用。
これはJATCOと富士重工、富士ATが共同開発したモノで、型式は、2WD車がTD460型、4WD車がTU460型となる。
しかしこれも、MSC車には1次減速比をハイギヤード化し、変速プログラムをアダプティブコントロールするSPORT MODEを付けたのだけのモノが採用されるのみで、7速マニュアルモード付のSPORT SHIFTは設定されなかった。
4WDは引き続き、フルタイム式を全グレードに採用する。
足回りは、フロントにL型ロアアーム•ストラット式独立懸架、リヤにデュアルリンク•ストラット式独立懸架。MSC車のみ、フロントに17Φのスタビライザーを装備するカタチとするなど、C型以降のR2と全く同様の形式を採用するが、どちらかというとソフトにセットされている。
その為、走りの良さよりも乗り心地の良さを身上としていた。
パワステは全車電動式。
衝突安全性と実燃費の向上が図られていた為、NASVA発表の衝突安全性総合評価では運転席5星、助手席6星の評価を受けている。
尚、全車フルホイールキャップ付14インチホイールが標準装備で、14インチアルミホイールはオプションだった。
当時からの流行りに乗って、ステラでは標準モデルの他に、専用の前後バンパー(フロントは大型フォグランプ付)、グリル、ヘッドライト、ドアミラー、テールランプを持つカスタムが存在。
コチラのメーターはタコメーター付となり、Rはアクティブメーター、RSには独立3眼エレクトロ・ルミネセントメーターを装備した他、RSにはオートエアコンまで付いていた。
★基本データ
全長✕全幅✕全高(mm)
3395✕1475✕1645
室内長✕室内幅✕室内高(mm)
1805(1785)✕1205✕1295
ホイールベース(mm)
2360
トレッド[前/後](mm)
1295/1285
最低地上高(mm)
155
車両重量(kg)
830〜930
最小回転半径(m)
4.7
以下のラインナップでスタート↓
•06/06
☆デリバリー開始
◉〈年改区分A〉
☆標準車
✡NA
□ワゴン
◎L
◎LX
☆カスタム
✡NA
□ワゴン
◎CUSTOM-R
✡MSC
□ワゴン
◎CUSTOM-RS
※トランスケア ウイングシート仕様は全てのグレードに設定していた。
2
✡追加車種
•06/11
□ワゴン
◎CUSTOM-R Ivory Selection(CUSTOM-R特別仕様車)
•07/01
□ワゴン
◎CUSTOM-STI CONCEPT(東京オートサロン参考出品車)
□ワゴン
◎REVESTA(東京オートサロン参考出品車)
□ワゴン
◎LX Interior Selection(LX特別仕様車)
□ワゴン
◎L SPECIAL(L特別仕様車)
•07/02
□ワゴン
◎CUSTOM-R SPECIAL(CUSTOM-R特別仕様車)
•07/07
□ワゴン
◎LX HID selection(LX特別仕様車)
□ワゴン
◎CUSTOM-RS S-EDITION(CUSTOM-RS特別仕様車•500台限定)
3
•07/11
☆MC。一部仕様変更。
オプションのユーティリティパッケージにキーレスアクセス&スタートが追加され、コレの装着車、サイドエアバッグ装着車以外に、助手席下のアンダートレーの追加、盗難警報装置の設定、NAエンジン車の燃費が向上。カタログに新燃費計測基準のJC08モード走行燃費を併記している。
Lに5MT車を追加設定。5MTは、NA•2WD車がTM64型、NA•4WD車がTY64型と、ギヤ比に至るまでR2と共通する。
カスタムではRとRSに14インチアルミホイールの標準装備化、RSにミュージックCDサーバー&ウェルカムサウンドオーディオを装備。
価格を抑えたグレードとしてGが追加された。
また、この型式のみLのMT車とCUSTOM-G以外にリラックスパックをメーカーオプションとして設定していた。
◉〈年改区分B〉
☆標準車
✡NA
□ワゴン
◎L
◎LX
☆カスタム
✡NA
□ワゴン
◎CUSTOM-G
□ワゴン
◎CUSTOM-R
✡MSC
□ワゴン
◎CUSTOM-RS
4
✡追加車種
•07/11
□ワゴン
◎REVESTA
•08/05
□ワゴン
◎L Limited(スバル発売50周年記念•L特別仕様車)
□ワゴン
◎CUSTOM-R Limited(スバル発売50周年記念•CUSTOM-R特別仕様車)
□ワゴン
◎REVESTA S(スバル発売50周年記念•REVESTA特別仕様車)
•08/06
□ワゴン
◎PLUG IN STELLA CONCEPT(EV仕様非売)
5
•08/11
☆MC。一部仕様変更&グレード整理。
標準モデルでは豪華グレードだったLXを廃止し、I/C付MSC•DOHC16バルブのEN07X型を搭載したLSを、カスタムはGを廃止し、特別仕様車に設定されていたR Limitedが追加され、Rはフルホイールキャップの14インチホイール&オーディオレスにグレードダウンした。
カスタムのR LimitedとRSでは、新たに標準装備とされたルーフスポイラーをオプション設定のモノとは違う形状に変更し、内装では青色LED間接照明・マップランプ・ルーフランプ・小物入れを一体化したオーバーヘッドコンソールを搭載。
リベスタ系では全車オーバーヘッドコンソールを標準装備した他、REVESTAがアクティブメーターを搭載してオーディオレスとなり、REVESTA Sは新形状となったルーフスポイラーを標準装備化。
更に、メーカーオプションで本革シートも設定され、ますます豪華になった。
R LimitedとRS、REVESTA Sではキーレスアクセス&スタートも標準装備化している。
また、全車リヤシートベルトバックルが自立式となり、LX、カスタムのR、RSで標準装備していた左右独立リアシートスライドやカーゴルームショッピングフックは廃止され、メーカーオプションのユーティリティパッケージに組みこまれた。
◉〈年改区分C〉
☆標準車
✡NA
□ワゴン
◎L
✡MSC
□ワゴン
◎LS
☆カスタム
✡NA
□ワゴン
◎CUSTOM-R
□ワゴン
◎CUSTOM-R Limited
✡MSC
□ワゴン
◎CUSTOM-RS
☆リベスタ
✡NA
□ワゴン
◎REVESTA
✡MSC
□ワゴン
◎REVESTA S
6
✡追加車種
•09/01
□ワゴン
◎L Black Interior Selection(L特別仕様車)
•09/06
□ワゴン
◎PLUG IN STELLA(EV仕様)
7
•09/11
☆MC。一部仕様変更&グレード整理。
全車、運転席側と助手席側に各々リッド付インパネアッパーボックスが追加される等、ポケットエリアを拡大。
カスタム系では、フロントバンパーとグリルのデザインが変更され、フォグランプが小型化された他、R Limited、RSのアルミホイールのデザイン、シート表皮も変更。
また、RSは本革巻ステアリング&本革巻シフトノブが標準装備化され、これによりR以外のカスタム系とリベスタ系は全て本革巻ステアリング&本革巻シフトノブを採用するカタチになった。
◉〈年改区分D〉
☆標準車
✡NA
□ワゴン
◎L
✡MSC
□ワゴン
◎LS
☆カスタム
✡NA
□ワゴン
◎CUSTOM-R
□ワゴン
◎CUSTOM-R Limited
✡MSC
□ワゴン
◎CUSTOM-RS
☆リベスタ
✡NA
□ワゴン
◎REVESTA
✡MSC
□ワゴン
◎REVESTA S
8
✡追加車種
•09/11
□ワゴン
◎L Black Interior Selection(L特別仕様車)
•11/04
生産終了。
•11/05
販売終了
2006年6月〜2011年5月までの約4年11ヶ月間販売されたRN系ステラの総生産台数は204935台。
そしてスバル最後の乗用軽自動車として名前を刻む事になりました。
今までスバルの軽は、1BOX&トラックのサンバーと乗用車の2本立てが基本であり、懐事情的にはユトリなどない状況下なのにR2を出してしまった事は完全な失敗で、更にR1まで出したのは致命的でした。
そこで失敗を挽回すべく出したステラですが、時既に遅く...
こう絶望的状況に立たされているスバルの軽自動車部門は当然、親会社になったトヨタに撤退命令出されても仕方の無いワケですw
スバルは、安定して売れて販売台数を伸ばせる、スズキのワゴンRやダイハツのムーヴのような車種をもってもいないのに、マニア向けなクルマを作ってしまうのが失敗なんだとボクは思う。
まぁ、それを言えばプレオもハイトワゴンになり切れなてない中途半端なパッケージングだったワケだが...
もっと早くにステラのようなクルマを出していたら、まだスバルは軽自動車部門から撤退せずに済んだかもしれない。
そう考えると、残念ですよね...。
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