FTOのリヤショックアブソーバーがラルグスから届きました
二本で3万なので純正より安上がりです
昔のラルグスはピロアッパーセットで謎のキャンペーンを使うと73000円位でしたが
ピロボール、スフェリカルベアリングの強度が無い安い方を使ってたり、海外製造のアブソーバーでダンパーオイルも安物、ロアケースの各種ステーの寸法がいい加減な作り、減衰力がただ硬い等、やっぱり安物って感じがありました。が当時まだメジャーじゃない全長調整式フルタップってのは魅力的でした。
その当時テインのエントリーモデルのHAってフルタップじゃない本当の車高調でも17万位してました…(デモ車割でフロントのみ減衰変更)普通ので14万位かな。
ちなみにモノフレックスよりHAの方が減衰特性が良く、そちらを使ってました。
テインも吊るしだと特に戻りの減衰力が弱くて最小で曲げて早くからアクセルを開けていく走り方には向いて無くて、仕様変更をかけないと使えない物でした。ただ特約店に相談して変えてもらうとスンゴイ
そんな車高調ですが時代を経て良い方に進化してて、数年前に妥協してフロントのショックをアフターサービスで買いましたがビックリしました。買って正解でした。
すぐにリヤも買おうとしましたが怒涛の家電の突然死ラッシュで買えてませんでした。
今も金が無かったのですが、転職ラッシュの影響で微妙に金が足りなかったので株を売りましたが逆に余剰が出来たので買えました。
注文から一カ月で届きました。
で、週末に交換するので下準備を…
使おうと思ってたモリブデンコート剤が行方不明…。
仕方ないので違う方法で延命措置をします。
シャフトとシャフトシールに小細工。
車高調の生命線のネジ山ですがラスペネで洗います。拭き取ってからパークリで洗い、私の大好きなハブボルト用のグリスを塗ったくり、しばらく放置。
その後に余剰分を拭き取ってやります

完成したら変な光り方をします
開封直後は何かムラがありました。何か塗ってるんかな?
ハブボルトに使ってるのはモリブデンBPのハブボルト用のグリスで類似品がスリーボンドからも出てます。
成分は超高純度シリコーンと定着剤らしいです。定着が強く耐久性が高いのでハブボルトやボルトだけじゃ無く蝶番とかにも使えますが間違えてアースボルトに使うと絶縁します。
そもそもはトラック用のグリスですが過去にはSTIからも一台分使い切りパックで販売されてました。
ブレーキローターが真っ赤になる様な走りをしたり何やらしても錆無いし固着しないので良いのですが高いので乗用車で使うのは一部の変態とレーシングサービスをしてるタイヤ販売店位ですが乗用車の方の自動車メーカーは何も塗るなを一貫してます。
トラックのハブボルトはオイルを塗るのが基本なのですが(JISはネジ山とテーパー部、ISOはネジ山とナットと座金の間が指定)勘違いしてる運送会社がモリブデングリスを塗った結果、優れた極圧性のせいでナットが緩み車輪脱落事故が多発しましてモリブデンを使うなってのがお触れ書きででました。
滑り易くなり締まり過ぎてボルトが伸び切るって言う人もいますがインパクトだけで締め付ける場合の話です。
トラックはハブナットをハンマーによる打診が業務前点検で義務ですが叩く力が締まる方にかかる様に叩かないと緩みの原因になるのでボルトってのは案外緩みやすい物です
エンジンオイルなら大丈夫だろってエンジンオイルを使うのですが当時は多くのエンジンオイルに二硫化モリブデンが入っていて、やっぱり飛んでいきました。
今の大型用のDH2って規格のエンジンオイルにはDPFの関係でモリブデンは入ってませんので使えますが乗用車用のエンジンオイルにはLSPIの対策で有機モリブデンが入ってますので使えません。
556なら良かろうってなりますがアレも緩んじゃいます。
ならシリコーングリスならってなりますがシリコーングリスはシリコングリスと違い水で流れてしまうのであんまり役に立ちません。
防錆効果も塩カリでやられます
良いって言うと色々と面倒なのでメーカーは塗るなにしてます。
塗らなくても、法定速度厳守と法定点検をしてればあまり固着しません。サビが目立ってきたら交換を勧めて儲かりますし。
銅グリスもいいのですが、カッパーグリスとスレッドコンパウンドと混同されて…スレッドコンパウンドは銅、二硫化モリブデンで作られてますのでハブボルトには使えません。W社はちゃんと書いてあります
専用グリスは基本はシリコーンですが高品質の物を使い、強い定着剤を使う事で錆、焼き付きを長期間防ぎますが、錆てからでは防錆効果はあまり出ませんし、初回には金属表面の微細な隙間に浸透させる時間が必要になりますし価格も用途が限定されるのに高いです。
ハブボルト専用グリスはスプレーした瞬間はサラサラですが少しすると粘ってくるので、浸透させて粘って残すってWの効果があります。
乗用車だと一回塗ると1年は脱着し放題でも効果は出ます
メーカー曰く、クッション性もあるから何ちゃらって言うのですがそれは理解出来ませんw
あと、その定着の都合でスルスル動くって言うよりヌルヌル動くのでスムーズですが抵抗はあります
銅グリスも粘りがあるのでスルスルじゃなくヌルヌルです。
ちなみに凄く良いシリコーングリスだからショックのシャフトに塗ったら良いんじゃ?って思う所ですが定着剤の都合でラバーは侵食され逝きます。完全な金属用です
今回は1本買うとプライベートでは一生分のこのスプレーグリスを車高調に使いましたが、ロアケースの両端にはカッパーグリスを使い浸水を防ぎ耐久性を出そうと思ってます
カッパーグリスは守備範囲は広いのですが…長いボルトに全体的に馴染ますってのにはあんまり向かないので(ナットの淵に盛り上がってくので)部分的にします。イメージはOリング的な。
ちなみに前回は手抜きとコストでスプレーグリスを塗ったくりました。結果は固着しませんでしたが触ると汚れるし、アフォの車検屋がショックのオイル漏れだって揉め事があります。
シェルケースからオイル漏れなんてする訳ないでしょが。しかも明らかにグリスだし。
椿神社の近くの流行ってない店なんですが三重石商事が提携してまして三重のシェル車検の実態は流行って無い店に格安でさせる代行車検です。不具合があるから直さないとって言うから整備資格有る現役の整備士で単に平日休みが無いから出しただけで不具合を見ないと納得出来ないから見に行くから手をつけないでって電話したら、10万の修理のはずの不具合がやっぱり大丈夫ですとか平気で言いますw素人からは平気でぼったくりしますね
余談ですがタイロッドエンドやロアアームのブーツを通称 黒ボンドで補修してもグリスが出て無ければ合法です。更に言うとひび割れもグリスが出て無ければOKです
実は発煙筒の期限も切れてても車載してれば合法ですが…。
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2024/04/26 00:09:27