今日は日野のレンジャーのフロントのシャックルピンとブッシュを交換してました
シャックルピンとはトラックのサスペンションスプリングの板バネとフレームを繋ぐジョイント部の棒でブッシュは板バネに圧入されたシャックルピンの受け皿のパイプです
https://namikimotors.com/blog/20210209110706-860/
フソウですが作りは同じ感じです
乗用車と違いシャックルブッシュはメタルです
UDの大型は最近ゴムブッシュになってますがUDの唯一いいところです
この様なフレームジャッキでフレームをジャッキアップしアクスルは別のジャッキで持ち上げてシャックルピンを抜きます
ちなみにフレームジャッキはロック機構があり、そのままリジットラックになります。
シャックルピンはナットを外してから3キロ位の中ハンマーで殴り抜きますが偏摩耗のせいで中々抜けないのでかなりの長時間ハンマーを振り続けるハードな作業になります。
ブッシュも偏摩耗してたり粉砕してたりするのでデカマイナスとハンマーで抜きますがこちらは粉砕してれば掃除的な感じなのでさほどキツくは無いです。原型が有れば油圧プーラーで抜きます
ブッシュの圧入は油圧プーラーでするのですが油圧シリンダーがボチボチ重たいのですがブッシュが入りだすまで片手でシリンダーを支えて片手で油圧ポンプを漕がないとダメなのでちょいしんどい。
付ける前はブッシュにピンはスッと入るのですが圧入後はブッシュが内側に縮みピンが入らないのでリーマってブッシュを丸く削る刃物を使い削っていきますがコレもモンキーレンチで回すのですが割と硬いです
後はいい高さに板バネとフレームを合わせてハンマーでシャックルピンを打ち込んでいくだけですがわずかなズレで入らないのでやはりパワープレイになっていきます。最終手段としてはシャックルピンの先をテーパーに削って入れたりします
コレを六箇所
朝8時半から始めて14時位(片付け込)まで掛かりました。
腱鞘炎と頚椎の神経の圧迫で手の力が出力不足なのに寝板で潜っての作業なのと大型車整備のブランクでなまってる身体には中々キツい作業でした。普通の人だとシャックルピンを一本抜いたらスタミナ切れするようなハンマーハンマーな時間かかる作業です
キャプテン翼はボールが友達ですがトラック整備はハンマーが友達です。
ハンマーの打撃もコツがありまして、それが出来ないとトラック整備は出来ません
久々の持久戦で右腕がぱんぱんです
ちなみにシャックルピンはグリスを定期的に入れるのでこの作業はグリスまみれになります
あとは冷却水交換して…
ウチの会社はスーパーLLCを使ってるのですが日野純正なのでブルーです。交換頻度を減らせるし対キャビテーション性能も高いのが特徴のスーパーLLCですが欠点としては漏れやすいです。スーパーLLCはエチレングリコールって普通のLLCと主材料は同じですが添加剤の配合が違う為長持ちするのですが何かが悪さをする様です。安物LLCはホースへの攻撃性がありやはり漏れますけど
そういや輸入車は冷却水の素材がPGプロピレングリコールだって言う人もいますが採用してるメーカーは少ないです
PGはめちゃ漏れますから
帰宅してからスタビリンクのグリス注入
やり過ぎてまたグリスでドロドロになりましたw
Posted at 2024/03/01 23:37:11 | |
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