…題名通りです(笑)。
作画
30分で1万枚の集大成だなコリャ(驚)。
並々ならぬ意気込みが伝わるシーンです。
※ちなみに、ワタクシが知っている手書き時代のアニメで30分の最高は、未来少年コナンの
7000枚。サザエさんでせいぜい1500枚程度。
…ちなみに。
エンディング曲はこちら。
この曲、何だか懐かしい感じがする。
歳を取ってから振り返る曲かもしれんなあ。
実は。
ワタクシ、前々から、
もう一度高校とか大学に入り直す夢を夜によく見るんだよね~。
今は、大学ではなく、必ず高校なんですけどね。
いえ、高校生の時代に戻りたいというのでもなさそう。
夢の中では
平成の高校だからねぇ(笑)。
その上、
続き物として見ていて、時間が開いても、前回の翌日だったりする(笑)。
でも、何でだろうねぇ。
何故高校に入り直そうとするんだろう…
高校生にしちゃ歳取り過ぎやのに。
皆さん、今、ご自分に問いかけてみて、確実に言えます?
歳を取った自分はお好きですか??
最近ですねぇ。
藤沢周平短編集「たそがれ清兵衛」の中にある、
日和見与次郎って作品をよく思い出します。
まあ読んでいない方もいらっしゃるでしょうけれど、かいつまんで話すと…
かつて従姉・織尾に恋をした主人公・与次郎。
藩内の抗争で親の憂き目と老いさらばえたのを見て、派閥争いには参加しないと決めていたため、「日和見」与次郎などと呼ばれている。
しかし、またまた抗争が起き、従姉と中立の立場であった夫が藩内抗争に巻き込まれ、一家もろとも惨殺されてしまう-
この作品の最後をふれるのは何ですが、主人公は、死んだ従姉・織尾の声を聴きながら感じるのです。
与次郎どの、と織尾が言ったように思った。
今夜はずいぶんと手ぎわのよろしいこと、見事ですよ。見たのはわたくし一人……、二人だけの秘密にしましょうね……。
与次郎は歯を喰いしばって、寝静まった町を走り続けた。
父があるときを境にみるみる老けたように、いま自分の若さが終ったのを感じていた。
この最後のセリフが特に身に染みる。
…
前にも書いたけど、若い人、特に20代の人だと、高校時代の方がずっと近いでしょうから、多分実感はないと思うんですけど…
ワタクシも、家の問題を解決する際、最後の難関を超えなければならないと気があって、それを悟った時、
一気に老け込みました。
その時も、彼女だけが尋常ではない白髪の増え方に気が付いたものです。
また、その後にも、ワタクシが精神状態が普通ではない事にたった一人、彼女だけが気が付いたのでした。
今は元気ですけれど、ワタクシも若さは終わったのだ、と思います。
ですがね?
さてさて。
歳を取るとは…
歳を取ることの醍醐味ってどういう事なんでしょうね?
ワタクシは、
価値観を大きく、深くして、物事の見方を変えていくことができるようになる事と感じています。
この場合、
価値観とは、
物事をはかる「ものさし」のことです。
これは教わったことですが。
価値観が大きく深くなれば、小さな価値観しか持っていない人の考え分かりますが、その反対はありません。
ですから、価値観教育を自分になしていくこと、そして実践して成長していくことは、とても大切なんですよね。
でないと、いつまでも同じものさしで、あらゆる問題に対処することになるのですから、成長なんかありません。
しかし反対に、
価値観は、貰ったその時から「こういうものだ」と感じて使えれば、誰でも自分のものにできるものでもあります。
だから、若いうちは到底できなかったことに、
大嫌いと思っていた人の考え方を簡単に受け入れて自分のものにできるということが割と起こりうる訳です。
ワタクシには、そういう価値観を教えて下さる人間教育の師がおります。
ですが、昔と今とを比べたら、
いくら学んでも、学んだ価値観がどんなものか?を知ることは、教わり始めた自分の若い頃は不可能だったと痛感しているんですよね。
何故なら。
価値観を広げる最大のトレーニングは、
問題にあたる事と、『相手』から見える風景を感じ取る事しかありません。
簡単に言えば、
人生経験です。
でも…
若い頃って、どうしても
相手が悪いとか
周りが悪いとか考えがちでしょう。
また、問題に見えても、
実は信頼の証として自分に、自分のカリキュラムのように引き寄せられた仕事だとか。
そう。
本当は、問題を他人が持ってきたように見えても、実は
自分(の波長)が引き寄せている訳で。
直面する問題は、自分の鏡であったりする。
良い波長は、同じ良い波長のもの(人)しか運んでこないのですから。
また、周りが悪い、相手が悪いと考えると、
相手の立場になってみるということは不可能です。
それに、もっとも恐ろしいのは、人間、避けられないことではあるにしても、
「自分が一番『正しい』」「『正しい』自分を理解しないのは周り(相手)が偏狭だからだ」「自分は何て可哀想なんだろう」などというとんでもない勘違いをしがちな事です。
でもさあ…
若い時って、こういう事は
中々分かんなかったねぇ。
そういう見方をできないのは、単に
訓練ができるほどの人生経験を経ていないからだけだったんだなあ…と。
小さいと思える事でも、一つ一つ丁寧に考えてやっていただろうか?
分かった顔していなかっただろうか?
後から考えると、顔から火が出るような気持ちに、今はよくなる事がありますね。
ワタクシも、出会いによって初めて知った。
こういうのを
未熟っていうんでしょうなあ。
だから、
歳を取るってのも悪くないかも。
この事を含めて、元巨人・元メジャーの
桑田真澄さんは、こんな事を言っていました。
「歳を取らないと分からない事って沢山あるんですよ。」
ワタクシ、この人、嫌いだったんですけど、この一言と彼が著書で語る内容を見て、
大好きになってしまいました。
ええ、そうですとも。
歳を取ってできるようになる事って、ホンマ、
味わい深い事も沢山あるんですよ。
例えば。
そうですねぇ。
相手の立場になって考えられるようになるってことは、
結構な醍醐味があるんですよぉ~~~~~~~♪
相手の立場になって考えてみるってお話でしたら…
ワタクシたちの仕事では、まず、相手の価値観の尺度を測ります。
相手の尺度が、こちらよりも小さければ、
これ幸い♪です。
相手方の求めているモノ、行動などが、段々と分かってくる。
相手が欲しい、と思っているもの、相手が見ている『風景』が見えてくる-
分かってくれば、後は…
相手が見たがっている『幻想』を見せてあげること。
その『幻想』が、あたかも手に入りそうに思わせることです。
それが見えていると、価値観が低い人は、
まるで手に入ったかのようにそれしか見えなくなる、足元が疎かになる状態に陥ります。
その間に…
あらゆる情報収集からあらゆる可能性を探り、先回りして方々に落とし穴を掘っておき、後は素知らぬフリで対応しておく
…なんてことも平気で出来るようになる訳で。
この情報収集にもレベルがあり、
クロス・ボーダーのM&A案件などを扱うワタクシが懇意にしている方々などは、
まるで諜報戦のような駆け引きを繰り広げている場合もある。
こんな
相手方のド決着値を知るのも難しく、誰が事実上の決定権を持っているのかまで分からず、これらが何よりも重要だったりする時もあるんだな~。
しかし、最後はこのようなことをお互いがやっている訳で、そりゃもう価値観トレーニングにはうってつけかも(笑)。
そして…
相手がこちらの落とし穴に
ズボスボと次々に嵌る時に悟る訳です。
勝った…
…あの瞬間ほど、嬉しい事は無かったり。
そしてそして…
一回、面と向かってその相手方に言われたことがありましたね。
卑怯者!騙しやがって!!ボ~ッとした顔して悪魔みたいなヤツ!
…ボ~ッて、誰の事やねん。失礼な。
どっちが卑怯者じゃ。騙そうとしたんはそっちやんけ。
ピキッとなったワタクシは、何も言わず一礼後、依頼人に話しながら去ろうとする相手に
大声で聞こえるように聞かせていた。
あらいやだ。
いやですわね~もうっ!卑怯者なんてっ♪
照れるじゃございませんの♪あんなにお褒め頂くなんて♪
それにしても何ですわね~♪心地いいですわよね~?
負け犬の遠吠え
って!!
もう笑ってしまいますわ~!
お~っほっほっほっほっ♪
…相手が振り返って
怒り狂った顔で睨んでいたのは言うまでもない←ワタクシに殴りかかろうとして周囲に止められていたからね(笑)。
※「お前、言わんでええこと言わんでええっ!」ってジジイには怒られたけど…依頼人が大爆笑していたからええやんか(笑)。
まあね。
つまり、価値観を磨いて相手の立場になって考えてあげると、
喧嘩いじめお仕事をすれば、このような
おまけも付いてくる、という訳で。
…結局、
歳を取っても、ちっとも価値観も人間性も成長しとらんやんという結末になってしまった(大汗);;;;
皆様、
歳を取るなら、良い歳を取りましょう(笑)。
Posted at 2012/08/04 10:34:08 | |
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