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畝山@Isisのブログ一覧

2008年12月07日 イイね!

このような事態は

皆さんは、ホンダのF1撤退をお聞きになって、どのように思われたんでしょうか?

ワタクシは、「だから所詮文化も何もなくなったメーカーなんだって」と冷ややかに思って見ていました。

というのも、1992年で第二期を終えた頃と比べて、何だか全体的に「サラリーマン根性」な感じがチームから漂っていたからです。


ホンダのF1は、正に「俺たちにレースをやらせろ!!」という自動車メーカーからはかけ離れた要求をするような社員が必ずいて、その個性的な面々によって、本当のチャレンジが行われてきました。

確かに、これは変な話です。
しかし、F1ばかりやっていた人は、もう生産車なんてやっていられないと言って、みんなホンダから去ってしまっています。

今は、こんな人もいません。
国内レースでもそうですが、「異動」の一言で、何の未練もなく去っている人が、ほぼ全員のようです。

これが、全てを物語っているのではないでしょうか?



現在のホンダのF1は、ビジネスの面でも技術面でも、人を育てるという感じではなくなっている感じがします。

単なる社内の一事業(またはビジネス)という扱いを社員がしている感じなんですね。

しかし、今のような取り組み方は、かえって軽侮を受ける筈です。

何故なら、特にヨーロッパなどで培われてきた自動車やレース文化をまったく理解していないメーカーと、強く印象付けてしまうからです。

都合の良い時にだけ出てくるメーカー…

自動車を単なる工業生産と利益と考えている商売人…

そう思われても仕方がないでしょう。

チームを売却しつつも、しばらくは、何らかの形で、運営にかかわる方法もあった筈です。

しかし、実に短期的な(簡単に言えば極端な近視眼的な)行動で、当面の利益を図ることになってしまいました。

これは、長い目で見たら、「ホンダ」のブランド・イメージを木っ端微塵にしてしまうでしょう。

簡単におっ放り出せるメーカーと思われても、仕方がない辞め方だからです。

ワタクシは、多分、他のメーカーは意地でも、こういう発表を行うだろうと思っていました。

これは、長い長い目で見たときの、本当の意味での投資となるからです。

少なくとも、辞め方には気を使う筈です。

この辺りは、トヨタを含めた他のメーカーの方が、気を使っていると思います。

過去、痛い目に遭っているからです。




F1で、ワンメイクエンジン化されるというニュースがあります。

ワタクシは、ファンの中にも色々と反対する人もいるのを見ています。

でも、今ひとつ、説得力を感じません。

何故なら、過去、オイル・ショックを理由としたメーカーの身勝手な「撤退」のために、F1レース界が開催の窮地に陥り、何とか事実上ワンメイクエンジン(フォード・コスワースDFVエンジン)で乗り切ったという歴史があるからです。

メーカーも、この時の事が、大変痛い教訓としてあるのでしょう。最近までは、エンジンの供給に留まっていたのは、このためなのです。一つは、「コンストラクターがメイン」という立場を表すこと、もう一つは「撤退しやすくするため」だったのではないでしょうか?

しかし、どのメーカーも、F1にどっぷりと浸かってしまいました。あろうことか、コンストラクターにまでなってしまった。

このような時の撤退の仕方は、大変気を使うものにしなければならない、とメーカーたちも考えているでしょう。

何故なら、いきなり全社撤退となったら、またまたF1界は活動の窮地に立たされ、「ああ、またか。企業論理『だけ』なんだな?このメーカーたちは…」というブランド・イメージを持たれてしまうからです。

多分、ホンダの他のメーカーは、この事を最も恐れているのではないかと思います。





ホンダは、事実上F2グランプリを潰してしまったこともあります。

また、現在の競争の激しいF1を作った張本人でもあります。

その中には、表立っては絶対勝ちたい!という気持ちの現れであり、レーシング・スピリットとも呼べる強い気持ちといえますが、裏を返せば、勝ちゃあまま何をしても構わん!というマキャベリズムともいえるものです。

※実際、ホンダに対しては、この当時も、このような忌み嫌う風潮が確かにヨーロッパにあったらしい。いきなり飛び込んできて、引っ掻き回されれば、こんなことも思うかもしれない。逆に、「たかがアジアの小メーカーが!」と、極めて閉鎖的に対応し、パーツの供給などを邪魔したりもした(結局、ホンダは自分でパーツ開発をして、どのメーカーもお手上げの品質・製品を作り上げ、第二期F1の黄金期を作ってしまったのだが)。


参戦したからには、ワタクシとしては、やめ方にも気を使うべきだったと思いますよ。

それが、少なくとも、ヨーロッパのレース文化に対して敬意を払い、責任を果たすことではないでしょうか?

今回のやりようは、丸で「甘やかされた子供」のような反応に見えて仕方がありません。

恐らくですが…
他のメーカーたちも、撤退すると思いますよ。

しかし、彼らは、二の轍を踏みたくない筈です。

恐らく、ワンメイクエンジンになると決まった途端、そのせいにして撤退するのではないかと思います。

そうすれば、全責任をSM大好きFIA会長のせいにできますし、F1は何とか存続できますし、自分たちのブランド・イメージへの損害も、最小限にできるからです。

ホンダは、ちょっと田舎者のような対応をしてしまった感じがしますねぇ
Posted at 2008/12/07 20:48:09 | コメント(5) | トラックバック(0) | モータースポーツ | ニュース

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