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soundproの愛車 [ランドローバー ディフェンダー]

整備手帳

作業日:2021年4月28日

ディフェンダーを密度の高いカスタムオーディオでサウンドアップ♪

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
ランドローバー・ディフェンダーの事例ご紹介です。

ランドローバーはイギリスの高級4WDを専門とする自動車メーカーで、現在はインドのタタ・グループの資本下にあります。
当初のランドローバーは会社として成立したわけではなく、過去イギリスに存在したローバーモーター社(1904年-1967年)のオフロード向け車両である「ランドローバー・シリーズI」というモデル名を起源としています。

そのシリーズIはシリーズⅢまで進化を遂げましたが、親会社(ブリティッシュ・レイランド社)の再編に伴って、資本が次々と入れ替わり、ローバーグループ>ブリティッシュ・エアロスペース>BMW>フォード>タタグループといった変遷を経て今に至ります。

前述の通り、ランドローバーは高級4WDを専門としており、現在(2021年)のラインアップは以下のようになっています。
レンジローバー(1970~・現在4代目)フラッグシップ
レンジローバースポーツ(2005~・現在2代目)スポーツツアラー
レンジローバー・ヴェラール(2017~・現在初代)
レンジローバー・イヴォーク(2011~・現在2代目)コンパクト
ディスカバリー(1989~・現在5代目)中核モデル
ディスカバリースポーツ(2015~現在初代)コンパクト
ディフェンダー(1990~・現在多分3代目)ランドローバー・シリーズ III の後継

今回登場するディフェンダーは、初代ランドローバー・シリーズIの直系にあたるモデルです。
シリーズⅠがⅡ→Ⅲとモデルチェンジした後、ランドローバーに改名して90→110→127とモデルチェンジし、その後、現在のディフェンダーに改名しています。

ディフェンダーの最新モデルはだいぶ今っぽいテイストにリファインされていますが、初代モデル(1990~2016年)は、ご先祖のシリーズⅢ譲りの素朴でクラシカルな外観が特徴です。

ゴツくてラフなイメージのクルマですが、それにはそれなりの風情があります。
両ドアのアウターバッフルにサブウーファーボックス2つと、あと付け機器を複数盛り込むにあたり、出来るだけオリジナルの雰囲気を壊さず、調和するように気を遣ってデザイン・施工を行いました。

施工の様子をどうぞ御覧ください。
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今回のディフェンダーは、前車からの乗り換えに伴う移設+新規コンポーネントの追加でご相談いただきました。

システムの概要としては、社外オーディオデッキの出力をアンプレスDSPに入れて、フロント2wayとサブウーファー2つを2台のセパレートアンプで鳴らすという内容です。
圧倒的に登場頻度の高いアンプ内蔵式のDSPではなく、よりハイファイ志向のアンプレス式のDSPを使っている点がポイントです。アンプ内蔵式に比べてコンポーネント点数が増えますが、サブウーファーも含めて、出来るだけ場所を取らないように工夫してインストールしました。

○オーディオデッキ
carrozzeriaのMVH-7500SC(オープン価格)を使いました。
前述の通り、コンポーネントの大半は前車からの載せ替えですが、このデッキとフロント2wayスピーカーは新規にご購入いただきました。

このヘッドユニットはスマートフォンとの連携を前提とした製品です。
アップル・カープレイ/アンドロイド・オートのお世話にならずとも、パイオニアが提供している「Pioneer Smart Sync」というアプリをインストールし、本体にビルトインされたクレードルに乗せてモニターとして機能させることにより、フロントパネルに設けられた物理ボタンを通じて以下のような事ができるようになっています。

ナビキー:スマホにインストールされているカーナビアプリを起動してスマホ画面に表示。
AVキー:スマホに収録している曲や音楽アプリに加え、カーオーディオのメディアもスマホ画面で操作。
電話キー:電話帳リストの呼び出しから、発信までをスムーズに操作。
メッセージキー:「LINE」や 「Messenger」などの着信時に押すことで、届いたメッセージを読み上げ。
音声キー:音声認識機能でカーナビアプリの起動から、楽曲検索、電話、設定など様々な機能を声で呼び出し起動。

今回はフロント側のフルレンジスピーカー出力をDSPに渡す接続方法をとりました。

○DSPとアンプ
老舗HELIXの定番中の定番、DSP PRO 10chまでのプロセシングに対応し、同軸デジタルで192KHz/24bitまで、光デジタル入力で96KHz/24bitまでのハイレゾ信号に対応
するアンプレスのDSPです。

メインユニットのフロント2ch信号を入力して、フロント2way(左右で4ch)と、サブウーファー(左右で2ch)分の信号を出力します。
フロント側の信号はカロッツェリアの4chコンパクトアンプGM-D1400Ⅱ(税込17,600円)にて、サブウーファー用の信号(2つなので2ch分)は同じくカロッツェリアの2chアンプPRS-D800(税込38,500円)にて、それぞれ増幅しています。

アンプ内蔵DSPであれば1ピースで済むところが、3ピースに増えてしまいますが、大型センターコンソール下のデッドスペースにすべて収めることが出来たので、新たに設置スペースを設けることなく済みました。

○スピーカー
スピーカーはKICKERで統一しました。
フロント2wayは KSS6704(税込み53,350円)、サブウーファーはCOMPRT CWRT67(31,900円)を選びました。

純正のフロントスピーカーはダッシュボードの膝の位置にあるのみなので、ドアにアウターバッフルを形成してフロントウーファーを取り付け、ツイーターはダッシュボード上面に埋め込みました。
サブウーファーはパワードではないのでエンクロージャーに収める必要があります。こちらについては、ラゲッジフロアの左右に飛び出しているタイヤハウスと窓枠の間のデッドスペースに箱を作ってインストールしました。
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メインユニットはカロッツェリアのMVH-7500SC(オープン価格)です。
ダッシュボードど真ん中&上段の最良の位置に用意されている1DINスペースに取り付けました。

クレイドルを起こしただけの写真だと、主役不在な感じですが、オーナーさんのiPhone12Pro MAXをドドンと乗せるとなかなかサマになります♪視認性も良好です。
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施工前のフロントドアです。

ハンドルとオープナー、そしてドアロックのみのアルティメット・ミニマルドアです。
初代当主のランドローバー・シリーズⅠが第二次大戦で活躍したアメリカのジープをリスペクトした設計だっただけに、一般乗用車とは次元の違うDNAを感じさせます。
それに加えて、室内のキャパをめいっぱい確保する設計になっており、ドアは大変薄いです。

冒頭で触れましたとおり、純正スピーカーはダッシュボード下に斜めについているので、ドア側には鳴り物は一切ありません。
ドアウーファーの設置場所として常識的な右下のあたりに、アウターバッフル形式で取り付け予定です。
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薄手のドアトリムを外したところです。

一面が薄いゴムの様なビニールシートで覆われています。欧州デフォルトのスポンジ系とはまた違った素材です。
非常に裂けやすく、再利用は難しいのでスパッと剥がしてしまいます。
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アウターパネルを防振しているところです。

この前段階で、窓ガラスを上下させるパンタグラフとドアハンドル類が組み込まれたモジュールパネルを取り外しています(後で出てきます)

ご覧の通り、アウターパネルへのアクセスは非常に良好です。
ドア筐体の厚みについても、かなり薄いのがおわかりになると思います。
今回は制振力の強いデッドニンググレードですので、短冊状にカットした防振材を配置しています。

真っ平らでシンプルな作りのドアなので、随分キレイに並んでいますね。
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アウターパネルの施工後、前述のモジュールパネルを取り付けたところです。

スピーカーケーブルも通線済みです。蛇腹のチューブが細いので、ちょっとやりにくく感じました。それよりも、室内側の敷設の方が苦労が大きかったですね。

基本的に内装的なものがほぼないので、目立ちにくくて効率が良いルートを模索し、作業する必要があります。
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インナーパネル側の作業が終わったところです。

ドアウーファーはアウターバッフル方式で取り付けますので、スピーカー固定はドアトリムを取り付けた後に行います。
施工前は額縁のようなドア筐体に、上半分のモジュールパネルを被せた格好だったところへ、インナー側のバッフルリングを取り付けてあるわけですね。

一つ前の写真とよーく見比べていただくと、なんとなくおわかりになると思いますが、白いドア筐体側と、黒いモジュールパネル側の双方について、バッフルの丸い内径を確保するために少しづつ切除して、その後、バッフルリングを固定しています。

今回のバッフルリングは通常に比べて、すこし手が込んでいます。
通常は黒サフェーサーとチッピングコートで地厚の塗装をするのみですが、今回はさらに音質向上を目指して、MDF改質剤であるアップタイトサウンドを使いました。
インナー側のバッフルリングを成形した後、アップタイトサウンドをしっかり含浸させ、乾燥後、奥側にチッピングコートを吹き、全体を黒サフェーサーで吹いてあります。(奥側だけチッピングコートを吹くのは、降水時には雨水が直接あたるからです。)

バッフルを固定した後、インナーパネルとの密着の具合を確認しつつ、内側にアルミガラスクロステープをぐるっと貼って終了。最後に防振材を全面貼りして出来上がりです。

次回は、バッフルの完成とそれ以外の施工内容をご紹介いたします。

冒頭の書き出しでは前車からの「乗せ換え」とお伝えしたものの、その語感のイージーさとは裏腹に①フロントスピーカー設置場所新設や②特殊形状ウーファーボックス制作と、カスタム要素たくさんのメニューとなりました。

今回のディフェンダーのように、特殊用途を前提としたジープ系モチーフの車両や、古い設計の車両の一部にはドアにスピーカーがないケースがあります。

見るからに音質改善は望めない気になってしまいますが、ドアと呼べるものがあるのなら必ずスピーカーは付けられます。
十分に厚みがなく、スピーカーのマグネットを十分に沈められない場合でも、アウターバッフルの高さによって調整可能ですので問題になりません。

同様のクルマで、どうしたものかと思案されているオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞご相談ください。

今回のエントリでは、変わった形のカスタムサブウーファーボックスも見どころでした♪
最近はコンパクトなパワードサブウーファーがたくさんありますので、シート下をインストールスペースとして開放出来る方は商品選択に悩む必要がありませんが、車両の形状やシートの仕様の都合で場所が取れない場合はカベに突き当たってしまいます。

こういった場合でも、車両の条件とオーナー様の志向に合わせて、なんとか解決策を(ひねりだして)提案させていただきます。
こちらもどうぞお気軽にご相談ください。

メールフォームはこちらです♪
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!

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