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ピアッツァの天井はスポンジをはさんで布で仕上げています。上質な内装ですが、スポンジの常で経年変化によってぼろぼろになります。手で触ると布が剥がれて垂れてくるのです。
こうなるといかにもぼろぼろの中古車で、本当に嫌になる。車を捨てたくなるほど。
そんな天井を修理してみました。
布が浮いている様子が分かりますか? わかりやすくするためにコントラストを強調しています。
この状態を「天井が垂れる」と称している方が多いですが、中には「恐怖の大王が降ってくる」という方もいるとか。そこからさらに派生して「アンゴルモアの大王」→「モアちゃん降臨」とでもしておきましょうか……。
このモアちゃん降臨は、結構いろんな旧車で発生しているようです。天井張り替えたあとで知りました。
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布を剥がす。
簡単に剥がれる。
ちなみに作業はお風呂場で。
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手でスポンジを触るとぼろぼろと剥がれる。
べたべたになっていないだけまし。
昔家にあったソニーのトランジスタラジオの電池入れについていた茶色のスポンジは、経年変化でべたべたになっていた。見た目と感触がチョコレートケーキのスポンジそっくりだった。いかに子供とはいえさすがに食べなかったけれど、食べたくなるぐらいそっくりでした。
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どうやって剥がすか。
へらで落とす人もいるけど、私は掃除機で吸い取る。
ブラシ付きの掃除機でスポンジを崩しながら吸い込む。
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あっという間にきれいになる。
身ぐるみ剥がされ寒そう。
でも大丈夫。新しい服をあげるから。
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布にはスポンジの粉が貼りついているけれど、水洗いで取れます。洗濯機につっこんで洗いとすすいでかなりきれいになりました。脱水は避けたのですが、脱水しなくてもかなり水分は飛んでいました。
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このあとの作業は、ボードにスポンジを貼る作業と、そのスポンジに布を貼る作業。
写真がないけれど、ボードに木工用ボンドを塗ってスポンジを貼ったらなかなかうまく貼りつかない。もっと粘性の高い水性のボンドがよいようです。
私は布をスポンジについている粘着剤で貼り付けようと思っていました。でもこの方法はあまりうまくないようです。
スポンジの固定は粘着剤が確実。それに粘着剤で布を貼ると布を剥がそうとすると粘着剤やスポンジまで剥がれてやり直しがききにくい。
このやり方は、まっさらな布ならよかったのかも知れない。平らなスポンジに平らな布を貼ればずれにくい。すでにカット済なものは、ずれが許されないので、ずれたらアウト。結構小さなしわが残ってしまいました。
スチレンボードへはスポンジの粘着剤でつける方が良さそうだし、布は粘度のある水性接着剤がよさそう。
アラビアノリなんかでもいいかも。
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あまりきれいにはできていないけれど、できあがりの写真。上の段差部分が少し浮いているけどまだ乾いていないので押しつけて接着させました。
特に後ろの方にしわが残ったのは残念でしたが(一番下の浮いているところは隠れるところですのでご心配なく)、洗濯したおかげで布がきれいになり(エンジンオイルまで付いてたもんな……)、当分垂れ下がる心配がなくなったので、まあ満足です。
モアちゃん、バイバイ。
次は足下か。フロアマットもぼろぼろだもん。
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