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まず、一年前の軽井沢スキーバス事故で亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。またそれにより身的に被害を受けた方のお見舞い申し上げます。

ニュースでは、ドライバーの変速機誤操作により速度が落ちず暴走し、事故につながったと結果を出しましたが、本当にドライバーのシフトミスなんでしょうか？

私はバスドライバーで、あの事故と同じバスを運転した事があります。同型機でエアー漏れも実際に遭遇しました。

バスの変速機、クラッチ、ブレーキ、ドアの開閉は全てエアータンクに貯まった空気圧を利用します。

その空気を送る管は金属パイプと、ゴムホースを何本もジョイントして各機械に送られている。

そのホースに経年劣化や凍結による亀裂が生じると空気が抜け「空気圧」の赤いランプがブザーと共に点きます。

そうなると、まずクラッチがガクンガクンと重くなりシフトが困難になります。なんとかNニュートラルに出来ますが、クラッチに空気圧が掛からないため、とても人間の蹴力では踏めず、シフトもエアーの圧力でギアを変速するため、クラッチも踏めずシフトの変速も出来ずNニュートラルのまま下りに入ったのではないかと思います。

シフトダウンしたかったが、出来なかった⁇

排気ブレーキと言う排気ガスを利用するブレーキががありますが、排気ブレーキはギアが入っている時でないと作動しません。ギアがつながった状態で5-10km程度しか速度が落ちません。※ギアとフットブレーキにより変わる。

フットブレーキはフルードを介さないフルエアーなので圧が掛からずフットブレーキに空気を使い果たし、フットブレーキに足をのせているが、空気はブレーキまで届いていなかった？(ブレーキが作動するほど空気が貯まらなかった…ギア抜けによりエンジン回転不足により※600rpm程度) パイプ破裂の場合完全に圧が上がらない。

しかし、エアーもすぐ無くなる訳でもないのでフットブレーキを踏んで停車できる分は十分あったと思いますが、よほど空気が足りなかった？ 踏みすぎによるライニング焼き付き？

バスはエアーを喪失するとただの鉄の塊…

エアータンクから、パイプ内に水分が張り付き凍結してエアーが来ないトラブルもあるようです。※冬の高い山に上がった時など なのである程度麓に下る。※エアードライヤー不良？

ギアが入らなくなった状態で、ドライバーはもうハンドルのみでバスを制御するしか無かったかと思います。

あの猛スピードの中、コーナーに合わせて右に左にハンドル切ってバスを最後まで制御しようとしていたように見えます。

ガードレールに当てて止めようとした？

フットブレーキは電気的にはブレーキランプに連動しているので点灯している様にみえる？


ドライバーの経験不足もあるとは思いますが、バスに機械的トラブルがあったのでは？ないかと考えます。

またフィンガーシフトは数百m構内で走ればすぐに慣れます。普通の車のシフトより楽に変速出来ます。変速の番号の順番を間違えたり速度により適正でないギアに入れようとしても、センサーがそれを感知してシフトをブザーと跳ね返りでギアを入れる事は出来ない。※オーバーレブ防止のため。

もう亡くなられた方は戻りませんが、この様な事故が二度と起きない様、バスの設計バス運行の管理体制を見直して頂きたいと思います。

鳥取県東部は、久しぶりに雪が積もっております。

久しぶりの雪道に少し緊張。

初心を忘れべからず。