2012年06月08日
昨日、
FSWレーシングコースでのS2枠でオートバイ同士の接触死亡事故が起きたとのこと。
ニュースで知った方も多いと思います。
原因については定かではありませんが、メインストレート上での追突事故のようです。
この事故についてどちらに落ち度があったとか意見するものではありませんし、情報もありません。
ただ、ストレート上での接触事故であるというので、
四輪と二輪で走った経験から思うことですが、四輪の場合はまず車体が大きいので前方を走る車に早い段階で気づきやすく見落としによるストレート上での追突事故は起きにくいです。
正直それなりにアクセルを開けて走っていれば市販車同士では速度差もそれほどつかないと思います。
たまにスローダウンしている車もいますが、だいたいはレコードラインを外れたコースの右端付近をハザードないし右ウインカーを出しながら走っているのでストレート上で追突の危険性を感じることはあまりありません。
前方に注意して1コーナーでのブレーキングさえ気をつけていればストレート上での大きな接触事故にはつながりにくい気がします。
何よりドライバーは頑丈な鉄の塊の中にいるので仮に接触しても二輪よりははるかに安全ですしコントロールを完全に失うことは稀でしょう。
ところが、二輪の場合は状況が全く異なります。
まず車体が小さいので数百メートルも離れてしまうと前方を走るオートバイを発見するのが遅れがちです。
風圧と加速に耐えるために大きく伏せていますので前方を注視するにはきつい体勢です。
そして何より排気量の違いによる速度差が大きすぎます。
たとえばリッターSSであればメインストレートで時速300キロ近く出るわけですが、同じ走行枠を125ccやビンテージバイクも走ります。
そうすると、たとえお互い全開で走っていてもストレートや300Rでは簡単に100キロ以上の速度差がつくわけです。
そして後ろからの目視では前走車とどの程度の速度差があるのかを正確に判断することは困難です。
僕自身、先日の走行枠で前方のオートバイがみるみるうちに迫ってきて焦った記憶があります。
ナンバー付きの四輪車がほとんどのNS4枠と違ってS2枠はナンバー無しのレーサーも多いのでそもそもウインカーなんて付いていない車両が多々あります。
当然ブレーキランプも点灯しません。
そうなるともう前走車と走行ラインが重なっていた場合追突の危険性は非常に高まると言わざるを得ません。
そして一度接触した場合は転倒は必至ですし、身体はむき出しです。
下手をすれば生命にかかわる事故、運が良くても大けがは避けられません。
四輪の場合、メインストレートは一息つける場所だったりするわけですが、二輪の走行枠では一瞬も気を抜けません。
ぼんやりしたりよそ見をしたりすることは即重大事故につながります。
前方を注視し、自分が走るライン上に別のバイクがいないことを十分に確認して走る必要があります。
また、間違っても追突されないためにレコードライン上を走る場合は最低でも時速200キロ以下で走らないようにしないといけませんし、あまり早めにスロットルを戻したりブレーキをかけるのも危険です。
あえてそれ以下の速度で走るのであればなるべく右端に寄って、ナンバー付車両ならウインカーやハザードを出しながら走るべきだと思います。
また、ストレート上で走行ラインを変えたり、他車のスリップに入ることも危険でしょう。
とはいえ、全開で走っても200キロ以上出せない車だっているわけです。
各方面から言われていることですが、125ccと1000ccが同じ走行枠で走るというのはどう考えてもリスキーだと思います。
プロのライダーだけならまだしも僕のような未熟な素人もいるわけです。
排気量やタイム別にきちんとクラス分けをして走行枠を設定してもらいたいと思います。
そうでなければいずれまた今回のような悲惨な事故が起こることは避けらないのではないでしょうか。
Posted at 2012/06/08 01:32:39 | |
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