鹿島槍ヶ岳は長野県と富山県の県境にそびえる北アルプス北部の名峰です。
標高は2889メートルと槍、穂高に及ばないものの、南北に分かれた二つの峰が特徴で深田久弥の日本百名山にも選ばれています。
長野側の信濃大町あたりから眺めると一目でそれとわかるきれいな双耳峰が登山者に人気のある理由。
あれは中学生の頃だったか、安曇野を走る電車の窓から白銀に輝く鹿島槍ヶ岳を眼にして以来、いつか登ってみたい憧れの山の一つでした。
それから約20数年という年月を経て僕もすっかり歳をとり、家族もできて父親となり、いまや立派なおっさんの端くれとなったわけですが、なんの縁やら再び山登りなどを再開する運びとなり、その憧れの山に登る機会を得ました。
東京の自宅を午前3時に出て登山口の扇沢に7時着(早
少々雲が多いもののお天気は上々。
約3時間のきつい登りを経て稜線の種池山荘に到着。
早速生ビールで乾杯(笑
一杯900円とボッタくり値ですがこの場所で飲む酒にはそれ以上の投資の価値アリです。
そして目指すはあの山。
まだまだずっと先(汗
途中、ブロッケン現象に遭遇するなどラッキーな体験もしながら爺ヶ岳を越え、冷乗越、布引山を経て午後4時に2889メートルの鹿島槍ヶ岳南峰の頂上に立ちました。
来し方を振り返るといつの間にか沸き立つ白雲が稜線を隠そうとしていました。
その日は冷池山荘に宿泊。
学生時代の登山はテント泊しかしたことがなかったので山小屋泊は新鮮でした。
そして自分で夕食を作らないでいいことの何と楽チンなことか。
翌日、5時過ぎに起きて外に出るとまるで荒波のような雲海の中、太陽が顔を出そうとするところでした。
熱いコーヒーをすすりながら目にする御来光。
言葉にできないような素晴らしい景色。
下界での悩みなんてどーでも良くなるような大自然の力。
と、残念ながらこの辺りでデジカメの充電が尽き、
その後の景色は心のカメラに焼き付け。
心配していた二日目の天気も晴れ。
剣岳や立山はもちろん、槍・穂高連峰といった北アルプス南部の山々、遠く八ヶ岳や南アルプス、果ては富士山まで雲海の彼方に望むことができました。
特に帰路の爺ヶ岳南峰ではあまりの景色のよさに時間が経つのを忘れました。
そんなこんなで中学生以来の念願だった鹿島槍ヶ岳に初登頂したわけですが、久々の泊りがけでの登山、最高でした。
時間がなくて北峰まで行けなかったのが唯一の心残りです。
機会があれば次回は北側の五竜岳からキレット経由で鹿島槍ヶ岳方面へ縦走してみたいです。
今回同行のお二人は体力的にかな~りしんどかったようですが、それだけに見た景色も心に残ったのではないでしょうか(笑
残念ながら僕には冬山の登攀技術はないので、次回のアルプス登山は来年までお預けです。
そして来年の夏、剣岳か穂高岳を目指したいと思ってます♪
Posted at 2011/09/20 20:54:35 | |
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