「両神山(りょうかみさん)は埼玉県秩父郡小鹿野町と秩父市の境目にあり、秩父山地の北端にある山。標高1,723m。日本百名山の一つ。」(出典元: Wikipedia)
先週日曜日に4人のメンバーで登ってきました。
登山口の日向大谷から頂上までの標高差が1000メートル以上あるので時間も体力もだいぶ消費するかなと思ってましたが、僕以外のメンバーは皆さんクライマーってこともあり、3時間ちょっとで問題なく登頂成功。
頂上では夏の青空がスカッと広がってました。
思ってたより楽な登山だったな~なんて思ってた矢先、
下山路に事件は起こりました。
頂上直下のトラバースで足を乗せた岩が滑って崖側にバランスを崩しまして、アッと思った瞬間にはそのまま転落。
近くに生えてた木を掴みましたが体を支えきれずに頭から落ちました。
おそらく木を掴み続けてたおかげで1回転して足から着地して大事を免れました。
木にぶつけた両腕と頭、着地前に岩か何かにぶつけた腰をしこたま痛めましたが擦り傷と打撲程度ですみました。
登山道からほぼ3メートルくらい垂直に落下した感じです。
落ちた場所がちょっとしたテラス状になっていたこと、すぐ近くに木があったことで救われました。
木がなかったら10メートル以上は滑落していたかもしれません。
転落の瞬間を見ていた他のメンバーは正直「終わった」と思ったそうです。
僕自身、思い返してもこの程度の怪我ですんだのは本当に奇跡としか思えません。
中学生くらいの頃から山岳部時代通じて少なくとも100以上の山に登ってきたと思いますが、今回ほど危ない目に遭ったことはなかったです。
登山道で足を滑らせて滑落するなんて体力不足、経験不足の中高年登山者だけの話かと思っていたのが何の根拠もない傲りと慢心だったことを思い知らされました(でも考えてみたら中年か)。
そして特に下山中、気を抜いて歩いているときこそ危険と隣り合わせなんだということも。
後で調べたところ、両神山は埼玉県内で滑落事故がもっとも多い山だということを知りました。
事故が多いという理由について登ってみての感想ですが、両神山は急な斜面を巻くように登山道が付けられているわりに、頂上直下まで木々が生い茂っていて高度感に乏しいことが気の緩みを招く大きな要因ではないかなと。
実際、僕もそうでした。
そして、いったん足を滑らせ崖側に転落した場合、すぐ止まるように見えて実際には斜面が急なために簡単には止まらず下まで落ちてしまう可能性が高いこと、そういった特性が滑落遭難事故が多い原因かもしれません。
最後に、
両神山は古くからの信仰の山であり、登山道の途中途中に石仏やオオカミの狛犬などが鎮座しています。山中には巨木も多く、頂上まで余り見通しはきかないものの深山幽谷の趣があってとても素晴らしい山でした。
今回、九死に一生を得た思いですが、それも山の神様、木の神様が守ってくれたような気がしています。
近いうち、お礼のためにも再訪したい思い出深い山になりました。
両神山の神様に感謝です。
Posted at 2013/07/09 22:55:10 | |
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