2010年11月14日
SHM-CD スーパー・ハイ・マテリアル CD
・スーパー・ハイ・マテリアルCD
(SuperHighMaterialCD 通称・略称:SHM-CD)
ユニバーサルミュージックの新倉紀久雄が提案し、日本ビクターと共同開発した音楽CDの名称。
2008年に製品化。
・概要
規格的には従来の音楽CDと変わらない。
そのため、いままでのCDプレイヤーで再生することができる。
特徴は記録面に、従来よりも透明度の高い液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を素材として使っている点で、これによりCD信号をより忠実にピックアップで読みとれるようになったため高音質になったとされる。
・評価
音質向上の点について、CDプレイヤーは信号読み取りの過程で、レンズ部であるピックアップがディスク面の追随のために激しく電気的に制御される。
そのため、それらをドライブする電流変動が大きく発生している。
この結果DA変換後の音声(アナログ)信号を扱うアナログ回路へのノイズとなって音質に悪影響を与えると言われている。
読み取り精度を上げることでこれを減少させる目的である。
エラー訂正付きのデジタル信号で記録されている音楽CDに訂正精度上、変化があるのかについては懐疑的な声も多い。
その根拠としてSHM-CDと通常CDを同梱したサンプラー盤をパソコンなどに取り込んで比較検証(ビット・コンペア)してもデータ上は同一となることが挙げられる。
懐疑的な声がある一方で、ポリカーボネート樹脂よりさらに透明度の高いガラスを使用したガラスCDが製作・販売されていること、他のレコード会社がSHM-CDに似たCDを後発で製造販売していることなどから、SHM-CDの実際の音質改善を期待する層も存在する。
著しく読み取り精度の悪いCDプレイヤーでは、SHM-CDによる読み取りエラーの低減と低エラー訂正によるCDプレイヤーへの低負荷を期待できるという意見も有る。
・展望
SHM-CDよりも上位のSuper Audio CDが既に普及しているため、SHM-CDが高音質を求める音楽ファンを惹きつけることができるかどうかは、まだ不明である。
また、SHM-CDは通常のCDよりもやや高額であるため、高音質にあまり関心がない(またはCDやそれ以下のMP3、WMA、AAC-LC、ATRAC
などの圧縮音声の音質で十分満足している)CD購買層にどれくらい訴求できるかも未知数である。
当初は、ユニバーサルミュージックとビクターエンタテインメントが所有する音源がSHM-CD化されていた。
その後、テイチクエンタテインメントやワーナーミュージック・ジャパン、ポリスター、BMG JAPANの参入を表明したが、BMG はソニー・ミュージックエンタテインメント傘下(後に同社と合併し解散)に入ったため、ブルースペックCD陣営に切り替わった(但し、ソニーの工場ではSHM-CDがプレスされている為、BMG JAPANの後身のアリオラジャパンが今後もSHM-CDで発売する可能性はあると思われる)。
SHM-CDは、現時点で主に日本国内のみの製造・流通であり、今後世界中で普及していくかどうかは不明である。
なお、一部のSHM-CDは北米等に輸出され、現地で輸入盤として販売されている。
当初のラインナップのSHM-CDのケースは、通常のものより若干厚めであった。
蓋ケースにSHM-CDの文字(ロゴ)が浮き彫りで刻印されていた。
その後、発売されたSHM-CDのケースは、通常CDと同じ仕様に変更されている。
一部のSHM-CDは、紙ジャケット仕様で発売されている。
発売されているSHM-CDの大半は、LP時代のアルバムの再発で占められている。
SHM-CDと類似(ほぼ追随模倣)のCDで「HQCD(Hi Quality CD)」があるが、これはメモリーテックが開発したものである(商標登録出願中)。
EMIミュージック・ジャパンとポニーキャニオンとコロムビアミュージックエンタテインメントは、各々の音源をハイ・クォリティCDとして今後発売する予定。
SHM-CDとの相違点は、反射膜に特殊合金が使用されている事である。
音質は同等と考えられている。
他のレコード会社も、SHM-CD陣営あるいはハイ・クォリティCD陣営に付く可能性がある。
あるいは、同様のCDを独自に開発する可能性がある。
ソニーミュージックが開発した「ブルースペックCD」も、SHM-CDに似たCDである。
こちらは、ブルーレイディスクの素材と製造技術を応用している。
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Posted at
2010/11/14 20:41:53
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